突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが?   作:内藤悠月

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R 釘

 釘。木材同士を固定して止めるために使われる固定具である。

 一般的な釘は金属で出来ているものだが、他にも木材や竹で作られているものも存在している。

 ハンマーなどで打ち付けることによって木材にへと深く食い込み動かないようにする事ができるようになっている。

 

 今回はその釘が出てきた話だ。

 

 

 

 

 

 

 霧星にまで進出している七界統率機構だが、なんでかというと、彼らの本拠地である小世界から見ると霧星は遠い土地ではないからだ。

 というか、太陽系内までぐらいなら本拠地の小世界から転移ゲート系の術で行き来できるようである。

 

 ようである、というのは……。

 その術を使って思いっきり世界樹内に侵入されていたからだ。

 痕跡から逆算して、どのような術を使っているのか機神が割り出したからそのことに気がつけたとも言える。

 そして機神に見つかったのが運の尽きだ。

 彼らのそれを潰す100の手段を考え出すことに長けた機神がすぐさま対策を加え、入ってこれないようにした。

 

 彼らが秘密結社である以上、世界樹の秘密は守られる……ような気がするが、用心はするに越したことはない。

 というか惑星間すら自由に転移できるのずるくねえ?

 流石に結構大掛かりな仕掛けが必要なようだが、電車ぐらい気軽に使える代物でもあるようである。

 

 なんというか……ずるいな!

 マーカーや受信の設備なしに送り込んだり、回収したりできる転送技術は逸脱技術すぎる。

 機神も作れねえかな……。

 いや事故が怖いから現状の鉄道で十分か。

 

 転移能力とか兄がおもちゃにしそう……というか現状テレポート能力でもおもちゃにしているので置いておいて。

 今日の分のガチャを回そう。

 

 R・釘

 

 出現したのは釘の入ったケースだった。

 両手で掴める程度の大きさの箱に、交互に積み重ねられた釘が入っている。

 大きさは結構でかい、一般的に思い浮かべるサイズよりも一回りぐらいでかい。

 親指と人差し指いっぱいいっぱいに広げた長さなんだから、建築用とかそういうサイズである。

 

 ……五寸釘よりは短いかな?

 まあどちらにしても普通に生活している分には余り見ない長さだ。

 

 で。

 釘、かぁ。

 打ち付ける道具であり、あとは呪いに使ったりするぐらいのものだ。

 

 まあ……なんかすでに魔法が掛けられているっぽいのだが。

 先日の首飾りほど強力なものではないが、なにか細工が施されている。

 

 一つつまみ、魔力を流してみる。

 すると、釘が手の中でスッと浮かび上がった。

 それは私の魔力に追従するように、かなり自由に動かせる。

 

 うーん。

 私は腕を振り、釘を発射した。

 魔力をそのまま放つよりも遥かに楽にそれは実現できる。

 なぜなら……はじめからそれを想定して作られているようだからだ。

 

 手に馴染む魔術師用の武器、という感じだ。

 暗器としては優秀なハズだと思える。

 

 ……なぜそれを釘に……?

 

 

 

 

 

 

 後日。兄が一杯あるからって、釘を内蔵した武器を作り上げた。

 それは兄の意志にしたがって動き、飛び回る剣である。

 

 柄の内部と、剣先のスリットに釘を搭載しているため、そこに魔力を通しておくことでかなり自由に動かせる。

 ……ただ固定している地点がまずくて微妙に動かしづらい。

 操作性に関してはまあ……作りが良くないだけだからすぐ修正できるとは思うが。

 

 で……。

 今更こんな武器作って何をするつもりなのか。

 なんの役にも立たないというか……。

 

 もっといいのいっぱいあるじゃん!

 刃物だからおもちゃにもならねえ!

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