突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが? 作:内藤悠月
ぬいぐるみ。それは幼児の玩具から、部屋のインテリアまでをこなす布製の人形のことだ。
とくにくまのぬいぐるみはあるブランドが存在し、世界中にコレクターが存在するほどである。
さらには2メートルもある巨大なくまのぬいぐるみもあり……でかすぎてどうやって買うのか悩むレベルだ。
今回はそのクマのぬいぐるみが出てきた話だ。
兄がまた新商品を作り出そうとしていた。
機神の技術力を使えば、新しい技術をいくらでも生産できるため、それを世界中にばらまいて世界のレベルを引き上げようという計画のもと、色々作ってきたのだが。
今回は毛色が違うようである。
そう。
人間の技術力で作れる……ように設計された、光の剣だ。
振るとブォンブォン音を立てる。
……うん。
何作ろうとしてるんだ。
前にガチャで出たやつは例によって解析不能だったので、機神が1から作り上げたのはいいのだが。
これを普及させようってのか?
正気か?
兄は疲れているようなのでその計画は私が封印することとなった。
どうしてすぐ変なもの作っちゃうかなぁ。
まあ兄は言っても聞くような人ではないのだが。
まあいいか。
今日の分のガチャを回そう。
R・クマのぬいぐるみ
出現したのはクマのぬいぐるみだった。
茶色でふわふわの毛に包まれたその暖かな外観は様々な人に癒やしを与えるだろうと思わせる。
その両手で抱きしめれば、きっと落ち着くだろう……。
抱きしめられればな!
このぬいぐるみ、ハチャメチャにでかいのだ。
高さだけでも5メートルぐらい普通にありそうである。
そんなのがよくあるあのクマのぬいぐるみのポーズで佇んでいるのだ。
威圧感すら感じる。
マジででかい。
中身は綿だろうに、なぜその形状を維持できているのかわからない。
重量に従ってヘタるはずなのに、その徴候すら見せない。
近づいて触れてみればふかふかのベッドのように手が沈み込むのは、ぬいぐるみとしてみればおかしくはないが……。
巨大なものとしてみれば異常だと言える。
なにか骨格でも入っているのか?
クマのぬいぐるみのために骨格を用意するのも大概だとは思うが。
そう思って内部を探る魔法を使ってみたが……中身は綿100パーセント。
純粋にでかいぬいぐるみである。
……邪魔!
置き場に困る!
倉庫にしまい込むしか用途がなさすぎるだろこれ!
後日。兄がゲームパッドをクマのぬいぐるみに接続することで、その巨体を動かすことに成功した。
巨大なその体に見合う力を発揮して大地を踏みしめている。
立ち上がると8メートルぐらいあるように見えるため、ぶっちゃけめちゃくちゃ威圧感の塊である。
可愛い顔をしているが、立ち上がっているせいで顔に影がかかって悪人面に見えなくもないのだ。
まあ大きさに見合うパワーがあるとは言え、所詮大きさに見合う程度でしか無い。
ぶっちゃけ
利点は……でかいことぐらいかな!
兄が楽しそうにしているからそれでいいか……。