突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが?   作:内藤悠月

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R サングラス

 サングラス。強い太陽光から目を傷めないよう守るために掛ける眼鏡の一種だ。

 レンズにいろいろな被膜を施すことで光を弱め、強い紫外線を遮断するようになっている。

 強い日光を防げれば何でもいいため、様々なデザインや被膜の種類が存在しているのだ。

 

 今回はそのサングラスが出てきた話だ。

 

 

 

 

 

 そう言えば。

 魔法研究あたりの動きが、秘密結社出現前後で微妙に食い違っている。

 前は突然降って湧いた超技術に右往左往しながら学習と、如何にして管理するかの模索をしていた感じだったのだが。

 

 どうも七界統率機構の存在を知るお偉方からの働きかけがあった()()()()()ため、すでに研究機関がちらほら出来上がっているのだ。

 というか、一部は裏に隠していたものが表に出てきているようなのだ。

 

 確かに系統こそ違えど、近い技術ではある。

 それらに関わっていた研究者や技術者がこちらに転向してくるだけで幾分か研究は進みやすくなるだろう。

 

 しかしまあ……。

 そうして出現した研究所のほの暗さよ。

 機神が探りを入れると出るわ出るわ非人道的実験の数々。

 然るべき機関に通報だけして置いたが。

 

 いやあろくでもねえなぁ。

 この分だと記憶と食い違って世界史の成績下がってそう。

 

 まあいいか。

 今日の分のガチャを回してしまおう。

 

 R・サングラス

 

 出現したのはサングラスだった。

 スポーティーなデザインの前面を覆い尽くすタイプのサングラスで、そのレンズはサングラスにありがちな毒々しい虹色に染まっている。

 黒いフレームも含めてみると……まあ普通のサングラスのように見える。

 

 だが、ガチャから出た景品だ。

 道具として利用すればたちまち狂った効果を発揮することだろう。

 いや、道具の延長線上に優れた効果を持っているものもたまにはあるが、だいたい狂ってるからなぁ。

 

 まあグダグダ言っていても仕方がない。

 掛けてみればわかることだ。

 

 そう思って掛けようとするが……掛けられない。

 なにか、見えない力場のようなものが生じていて顔に押し込もうとすると反発するのだ。

 ゼリーにも似たブヨブヨした感覚だけがある。

 

 掛けられないサングラスとは……なんぞや。

 ものとしての意味がない。

 ものとしての価値を毀損する加工だと言える。

 

 いやいやいやいや……。

 まさかそんな……。

 真正のゴミがガチャから出てくるなんて……。

 

 いやいままでいっぱいあったな!

 じゃあこれもただのゴミだわ!

 

 

 

 

 

 後日。兄がサングラスを掛けることに成功した。

 なんで!? と思ったのだが。

 色々、サメ機巧天使(シャークマシンエンジェル)を使って調べた結果、このサングラスには装備制限が掛けられている事が判明した。

 

 装備制限。

 ゲームなどではたまに出てくる、レベルやステータスに応じて装備の可不可が決まる仕様だ。

 その数値を下回っているとその装備を扱いきれないとみなされて装備できなくなるのだ。

 現実的に当てはめれば重い剣の重量を支えきれないとかそういうのをシステム化したものだと言える。

 

 で。

 なんでただのサングラスに装備制限が!?

 いらないじゃん!

 しかもそれ以外に特に変わった様子もないからまじで無闇矢鱈な装備制限がかかってるだけのサングラスだ!

 

 一体何のために……こんなものを……。

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