突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが?   作:内藤悠月

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R キーボード

 キーボード。パソコンの入力装置で、文字情報を入力するためにたくさんのキーが付いたものだ。

 このキーは言語圏によって微妙に配置が異なり、質の悪いものに至っては表面に記された文字と打ち込んだ文字が異なることすらある。

 また、キーボードの構造にはいくつか種類があり、打鍵感や打鍵音に違いがある。

 高いものに至っては指が疲れにくいとかなんとか。

 

 今回はそのキーボードが出てきた話だ。

 

 

 

 

 

 機神による投資は、演算能力による実質的な未来予知によるものである。

 これまでのめちゃくちゃを押し通してきた演算能力を見れば確実に上がる株を買うことは造作もない……いや、そんな使い方はしてないけど。

 ……してないけど。

 

 機神の投資先は基本的に、その企業や事業が世界に対してどれだけ貢献できるかで決めている。

 文明を推し進めなければ提供できる技術に限界があるためだ。

 少しでも早く次の時代にへと進んでもらわなければ困る。

 

 ただまあ……あまりにも的確に、ピンポイントに次世代主要技術分野に投資しているせいで国際社会から警戒されたり、ハゲタカ投資家に目をつけられたりしている。

 伸びる産業の株式を予知して抑えているのだからまあそう思われるのは当然かもしれない。

 

 ただ一部投資家の間では神として崇められつつあるようで。

 いやまあ、神だけども。

 投資やら商売やら方面の信仰まで得ちゃうかぁ。

 

 とりあえず神らしく人間の意向とか気にしない方向でぶっちぎるか。

 それとも国際協調を意識して適度に失敗でもしてみるか。

 

 微妙なところだなぁ~。

 まあどちらにしても機神は上手くやる。

 それが可能な超高度知性なのだから。

 

 今日の分のガチャを回そう。

 

 R・キーボード

 

 出現したのは、USBケーブルのついたキーボードだった。

 テンキーのついていないスリムタイプのもので、ややキーの間隔が狭くなっている。

 マットな黒の本体はそこそこ高いキーボードなのではないかと伺わせるが……。

 

 見た目は普通だ。

 ガチャ産の景品の割に、かなり普通である。

 キーが揃っていないとか、狂った配置になっているとかはぱっと見た感じは無い。

 

 うーん、これはどうなんだろうなぁ……と。

 何も考えず、適当にキーを押してみたときだった。

 脇においていた私のスマホの画面に、その押したキーが打ち込まれた。

 

 もちろん、スマホにケーブルは繋がっていない。

 繋がるような形状の端子でもない。

 変換アダプタを噛ませば接続して利用できるらしいが、そういうこともしていない。

 

 ああ……うん……。

 無線キーボードってことね……。

 大体わかった……。

 

 いや無線接続設定とかしてないんですけど!?

 

 

 

 

 

 

 後日。兄が宝石を魔法的な代物に変える手段としてこのキーボードを利用した。

 宝石に魔法の式を書き込むことでマジックアイテムに作り変えられることは分かっていたのだが、実際にそれをするとなると今までは機神がレーザーで内部に刻印するしか方法がなかったのだ。

 このキーボードを使うことで宝石内部に直に文字を刻印する事が可能になり……さらに物理的な大きさに余り囚われずに書き込めるように。

 

 まーた超技術を作り出してやがる……。

 しかも書き込んだ情報を複製する魔法を書き込んだ宝石とかいうものまで用意している。

 あとはテキストを読み込んで宝石に書き込む魔法を書き込んだ宝石とか。

 こんなもの、もう実質いくらでも量産できる状況じゃないか。

 

 降ろさないといけない技術がまた増える……!

 しかも扱えるかわからない代物が……!

 困る!

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