突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが?   作:内藤悠月

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SSR ARクラウドエンジン その2

 拡張現実。ホログラフィックなどを現実の視界に被せることで、情報を伝える技術のことである。

 看板の情報を拡張したり、博物館の説明文を表示したりと、微妙に使えそうで使えなさそうな技術だ。

 スマホなどの携帯端末に使うにしてもホログラフィック系の操作はどうにも直感的になりきらないため、未来に流行るかどうかは……未知数。

 

 今回はクラウドエンジンをいじる回だ。

 

 

 

 

 

 

 クラウドエンジンのあのウインドウは、とても便利である。

 パソコンのようにスマホアプリを複数、自分の視界内に浮かべて実行することができる。

 それに大体のプログラムの代替品がインストール済み。

 自分が設計中の魔法をサクサクっとプログラム化するアプリもあった。

 

 画面サイズに縛られずに視界にウェブブラウザを複数展開でき、それを思考で自由に動かせるので高速で情報収集可能である。

 あとちょっと裏技的ではあるが、魔法と複合すると情報をまるごと直接取り込めるのだ。

 

 概ねスマホとPCの完全上位互換であり、そして完全に互換しているため、それらでできることはすべてできる意識拡張型の謎AR。

 つまりそれらの産業とついでに通信業者を一撃で壊滅させられる代物、というわけだ。

 

 絶対開放できない。

 勝手に開放されてたVRゲームとは違ってこっちは利用者を指定してやらないと配信されないので安全ではあるが……。

 

 というか、VRゲームと関連している話なのだが。

 このARクラウドエンジン、魂と通信している。

 

 いきなり何を言っているのかわからないと思うが、このサーバーの出現にともなってVRゲームの方で開放された機能があるのだ。

 それがマインドアップロードである。

 

 マインドアップロード。

 ようは意識をサーバー上にアップロードすることでサーバー上の情報生命体となる技術なのだが。

 これがこのサーバーでは、魂をサーバーにアップロードすることで実現しているのだ。

 そして、それの前段階として魂と通信してAR表示を行っている。

 

 それの影響かは分からないが、拡張現実の応答性……ようは操作の反応の良さと操作性があらゆる機械よりもいい。

 アプリ越しに操作する系のおもちゃの応答性も跳ね上がる。

 

 で、だ。

 この機能によって、VRゲームをゲームプレイヤーにとっての冥界に変えられるのだ。

 死んだらゲーム世界に転生していた、とかいうweb小説にありがちな展開を実際にやれてしまう。

 しかもあのVRゲームは世界をまるごと演算できるヤバいサーバーである。

 

 本気でやれば簡単に世界を作れてしまうので、異世界転生をガチでやれる環境になってしまった。

 なお死ななくても自発的・強制的にマインドアップロードの機能を使うことはできるので異世界転移もできる。

 

 ろくでもない……。

 なんのための機能だよと思ったが。

 まあ世界が終わるようなことがあったら退避先として……。

 

 

 

 

 

 

 後日。兄がマジで異世界を作成してしまった。

 ARクラウドエンジンの出現でVRゲームのアップデートが、ジェンガを積み上げるのと同じぐらい簡単になったというのはあるが。

 まじで異世界を作るやつがあるか。

 

 内部での歴史まで自動生成されて本物の異世界と化している。

 え、これゲームとして開放するの?

 マジ?

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