突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが? 作:内藤悠月
タリスマン。簡単に言えばお守りのことだ。
お守りであるためその役割は多岐にわたり、材質や刻まれた模様などでその効果も変わってくる。
当然、創作物ではそんなものが即物的な効果を持たないわけがなく、ちょっと身につけるだけで能力が向上する凄まじい物となっていたりするわけだ。
今回はそのタリスマンが出てきた話だ。
組織の本部の地下に神の遺体と呼ばれる遺物が保管されていたと兄が言っていた。
なんかでかい巨人の死体みたいな代物で、だいぶ部品取りされて肉であるとか皮であるとかがもう何も残っていなかったそうだ。
まあ、本当に神の遺体だったのなら骨まで全部利用可能な資源である。
現物を見てないのでなんとも言えないが。
なんでも組織の初期に異人から持ち込まれたもので、組織を拡大するのに大変役立ったとかなんとか。
世界の影に潜んでいただけあって、持っているものもろくでもない。
というか過激派がクーデターのドサクサで持ち出そうとしていたとかなんとか。
兄は追加で倉庫を確認するといって現地に追加で
目録がなぜか紛失していてなにがあるのかまるでわかっていない状態になっているってどういうことなの……。
しかも目録ないのクーデター関係ないんですってよ。
マジ?
まあ目録がめちゃくちゃなのはうちも同じか……。
そして今日もそこに一つ増えるわけで。
ガチャを回そう。
R・双曲線のタリスマン
出現したのは……うわっ。
一目で膨大な神性を秘めていることがわかるタリスマンだった。
魔力を目に通して世界を見れば、多かれ少なかれ(というかごく少量)かつて神だったものの力を帯びているモノがあちこちに散らばっていることが見て取れる。
それは宗教のシンボルだったり、全く無関係な残骸だったりするわけだが。
実際にきっちり神の力を降ろせたモノは運命とかそういうものに干渉して、いいことだったりわるいことだったりを引き寄せる。
で、だ。
神の力を手っ取り早く人の手で制御して使う方法が、仏像だったりシンボルだったり、お守りだったりの代物だ。
「類感魔術」の応用でどうのこうの、というやつで、ようはかつて神だったものの似姿やそれに繋がったものの複製、行いの模倣などでモノに力を降ろせる。
最も、これで降ろせるのは微々たるものだが。
完全な再現、複製というものはそもそも人の手に余るものなのである。
もう一つの方法として。
神そのものの加工である。
御神木を加工したギターやら、蛇神の尾から出てきた剣やら、まあこちらの手段だ。
「感染魔術」の応用も含むが、神だったものを材料にすれば神の力が得られるのは想像しやすいだろう。
それで、このタリスマンはどちらかというと。
後者……しかも、神直々にその神の力を分けて作られたタリスマンである。
というかそう考えないと説明できない。
神そのものとしか言いようがない神性を帯びているのだ。
しかも……どこの神だよ。
絶対地球やこの世界の神ではない。
その気配ではない。
ついでにいうと、
生まれついての神の手によるものだ。
霧星になぜか実在した神格類と比べても異質である。
まあ……異世界の神なんだろうなぁ……。
このガチャはどこから景品を呼び出しているのか。
後日。N 神の奇跡より手軽に使える便利タリスマンだとわかった。
景品を放置するわけにもいかないので弄り回して調べていたのだが、アホみたいな神の力を宿しているのでそれをちょっと抽出して魔法に組み込むことができたのだ。
無加工の神の力ではなく、明らかになにかの用途……まあ加護のために形が整えられていたため、簡単に魔法を拡張できる。
身につけておけば魔法上級者が使う呪いぐらいなら簡単に弾けるし、ちゃんと魔法に組み込んで防御すれば神クラスの魔法使い……まあ私が全力で放つ呪いでも完全に防ぐことだってできる。
他にも魔法で運気調整してやれば、簡単に宝くじも当てられるだろう。
しかもこれだけめちゃくちゃしておいて。
なんの神かわかってないから、本来の加護を引き出せてないってところがヤバい。
この出力から考えると、仮に戦神だったりした場合、「どこにいるかわからない敵対者が消滅する」ぐらいの効果を発揮してもおかしくない。
というかこれがR?
SRで神格そのものが出てきそうで怖いんだけど?