突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが?   作:内藤悠月

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R パチンコ

 パチンコ。それは遊技機の一つである。

 金属の球を弾き、盤面上に打たれた釘によって誘導され、特定の穴に球が落ちることで得点となる遊技機だ。

 スロットと組み合わせたパチンコは日本で大きなシェアを持っており、ギャンブルといえばコレと言ってもいい。

 

 今回はそのパチンコが出てきた話だ。

 

 

 

 

 

 組織が霧星にも根を伸ばしていたのを忘れていた。

 ある程度対処はしていたのだけれど、機神任せになっている。

 機械の神は機械であること、神であることの両輪によって人心がわからない。

 なので確認作業を怠るとやらかすような気がする。

 

 裏からいくつかの国を操っていた組織だが、崩壊によってそれぞれの国ごとに分裂したのを、機神が指示を出して制圧。

 とりあえず傀儡にして維持していたのだが。

 これをどうしようかなぁ、と考えているところ。

 

 事実上の属国である。

 いらねえ、と思わなくもないが、これらの国は基本的に組織ありきで維持されていた国。

 突然崩壊したからって引き上げると大変なことになる。

 

 適度に干渉しながら、徐々に手を引くように指示しておいた。

 まあなんか起こったりしたら結局手出しする必要が出てきそうだが。

 

 その辺は置いておいて。

 今日の分のガチャを開けよう。

 

 R・パチンコ

 

 出現したのはパチンコだった。

 遊技機の方である。

 金属弾を飛ばす方ではない。

 機種は……ちょっと前にやっていたアニメのモノ。

 

 パチンコ……パチンコか。

 ギャンブルであるからか、印象は良くない。

 

 でもまあとりあえず試さないと効果がわからん。

 とりあえず遊んで……遊んで……。

 

 アレ!?

 これどうやって遊ぶんだ!?

 

 普通、コインなりお札なり球なりを入れるところがあるはずだが。

 それがない。

 

 となると受け皿にパチンコ玉をいれてやる必要があるのだが……。

 そんなものはない。

 流石に兄に用意させるのも面倒である。

 

 もしかしてなくても玉が出るかもとハンドルをひねってみるが……。

 なにも出ない。

 

 ……いや、なにか出ている。

 小さいがポン、ポンとなにかが弾かれて出ているような音がしているのだ。

 空気の音?

 

 もしかして。

 そう思ってビー玉を受け皿に入れてやった。

 

 するんとビー玉がパチンコ台に吸い込まれ。

 上からはじき出された。

 そして、ガラスと台の間で詰まった。

 

 は?

 有り余っているコインを受け皿に入れる。

 コインは取り込まれ、上から落ちてきて釘に引っかかった。

 

 え?

 どんなものでもパチンコ玉として発射できるパチンコ台……ってことか?

 その結果、無為に詰まってるだけなんだが?

 なんのためにこんなものを……。

 

 

 

 

 

 後日。兄がBB弾を流し込んでパチンコを動かした。

 BB弾ならパチンコ玉よりも小さく、どこでも買え、詰まることもない。

 すぐこの発想ができる兄はまあ……いつも通りといえばいつも通りだが、頭の回転が早い。

 

 パラパラパラ……とBB弾が転がる。

 パチンコ玉ほどの高揚感もない虚しさが募っていく。

 少したったあたりで、ポケットにBB弾が入ってスロットが回り始める。

 

 で……全然掛からないという。

 シンプルに渋い。

 BB弾をパチンコ玉代わりにしているからという感じではない。

 

 全然スロット当たらねえ。

 当たったときにどうなるかも見ておきたかったのに。

 

 流石に付き合ってらんねぇ。

 倉庫行きだ!

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