突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが?   作:内藤悠月

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R アプリアイコン

 アプリ。アプリケーションを語源として、主にスマートフォンに提供されるプログラムを指す言葉だ。

 一般的にはアプリストアから自動でインストールする形式で提供されている。

 用途によって様々なアプリが提供されており、個人でも作成、配布出来る関係上その数は膨大だ。

 

 今回はそのアプリが出てきた話だ。

 

 

 

 

 

 組織が集めていたものの中には、妙に現代的なものもある。

 たとえばこれ、スマホ型のなにか。

 中身にはなにかのアプリが動いており……それを他人に見せるとその人物の意識を乗っ取るのだ。アプリが。

 以後、見せられた人物はアプリで操作可能になる。

 

 しかもなんとなんとこれ、回収された記録が残っているのが18世紀。

 どう見てもスマホ、というか普通にAndroidOSが走っているのに、フランス革命とかのあの時代に回収されているのだ。

 しかも貴族が使っていたから族滅したとかなんとか。

 

 なんで物質的にはただのスマホなのに壊れずに動き続けているのか。

 魔法的な現象でもないのに人の意識を乗っ取れる原理とか。

 うっかりアプリのコピー試したらできちゃったとか。

 

 ガチャの景品でも持て余しているというのに。

 あの組織の倉庫のはそれの数十倍の数が眠っていて扱いに困る。

 

 今日の分のガチャを開けてしまおう。

 

 R・アプリアイコン

 

 出現したのはアクリルの板のようなもの数枚だった。

 指先でつまめるサイズの角が丸い正方形である。

 そして、内側にイラストが書かれていた。

 

 ……。

 これ、スマホアプリのアイコンじゃね?

 アクリルフィギュアの要領で印刷されたアプリアイコンである。

 ウェブブラウザのそれと表計算、文書作成のものと、あとは位置情報を使ったゲームのアイコン、あとアプリストア。

 

 なんだこれ……。

 電脳上のものを現実に持ってきたものはこれまでもいくつか出てきたが、どれもわけがわからない。

 現実とコンピュータとの間では大きな差が存在するわけで。

 それを強引に埋め合わせたり、形だけ整えてきたりするので困惑する結果になりがちなのだ。

 

 そう思って、そのアイコンを指先で叩く。

 板の中央を、スマホをタップするように。

 

 ぽふん、と音を立てて、それは開いた。

 アイコンのすこし上にウインドウのようなものが空中に開いたのだ。

 そう、アイコンに書かれているアプリのものである。

 

 はい。

 中空に開いたウインドウは、まるでVRかなにかのような質感をしている。

 現実に投影されているが、指先には冷たい板のような感触。

 

 そして、そのアプリは指先に沿って動く。

 そのアイコンのアプリのもの、そのもののように。

 ブラウザなら……普通にウェブサイトが開けた。

 特に無線に接続しているとかしていないのに。

 

 う、うーん……。

 便利なのか、不便なのか。

 そもそも意味がわからないし。

 なんかのジョークで作った、という印象が拭えない。

 

 

 

 

 

 後日。兄がアプリアイコンを増やした。

 アプリストアからアプリをインストールすることで、ポロポロと新しいアプリアイコンが出現したのだ。

 どこにインストールしたのか、というかよくそれをしようと思ったな。

 

 しかも増やしたアプリは、今流行っているゲームのものをいくつか。

 普通に起動して、普通にデータ引き継ぎして、並行でゲームを進め始める兄。

 

 普通に便利使い始めるのやめてもらっていいです!?

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