突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが? 作:内藤悠月
杖。長さによっても役割が異なるが、主に歩行の補助として使われる道具である。
腕の力を加えて3点で体を支えることが可能になり、安定性が大きく向上する。
また、短いものや逆に長いものなど、武器として利用されたこともある。
今回はその杖がでてきた話だ。
前回のドーナツ型だが。どうも精神に干渉するタイプの景品だったようだ。
しかもかなりたちが悪い代物である。なんと見たものに「これには異常な要素がある」と思い込ませるのだ。
景品なんだから異常な特性があるのは当たり前だろとか、そもそもその異常な要素があるんだからそれは事実だろとか、そういうツッコミも当然浮かぶ。だが、実際問題そういう異常性
これそのものに気が付かない限り、異常なものとして延々と調べようとしてしまうだろう。まあ途中で飽きる可能性もあるが。
まあドーナツ型は解決したし、これで終わりだ。頭に引っかかったままにならずに済む。
ガチャを開けて片付けてしまおう。
R・杖
出現したのは杖だった。見かけは樫で出来ているように見える。装飾らしい装飾はなく、握りもない。シンプルな棒形状のものである。両端には金属の部品がはめられており、補強が施されていた。
うーん、普通の杖。普通の杖が出てきた。これが一番困る。
もともと、杖という道具はファンタジー含め用途の多い道具だ。私が紋章から出せるやつしかり、その効果は多岐にわたったりする。そして、その効果が
しいていうなら振ると特定の魔法が使えるとか、込められた魔力を使って魔法を放てるとかそういう代物であればだいぶ楽なのだが。
とりあえず地面と突いてみる。反応なし。
振ってみる。反応なし。
武術めいて振り回してみる。反応なし。
本命として、魔力をたぎらせながら振るってみるが……これも反応なし。
魔力を流した印象として、なにか引っかかる感覚があったのでなにかの魔法が絡んでいる可能性が高いが、それがわからない。
なにか苛立ったので、杖をやり投げの要領で魔力を流してぶん投げた。その杖はきれいな軌道を描き、地面に突き刺さり……そして、そこから水が吹き上がった。
噴水かなにかのように高く水が伸び上がる。
へーはーふーん?
弘法大師かよ。
後日。兄がコーラの噴水を発生させていた。
とどのつまり、あの杖は思い浮かべた液体を投げつけた場所に湧き出させるというものだったのだ。
その総量も使用者のこめた魔力量に依存するっぽい。なので最初に私が吹き出させた水は一向に止まる気配がない。迂闊に魔力を込めすぎた。
これ水没しないよね? 排水確認してないんだけど?