突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが? 作:内藤悠月
ロードコーン。主に侵入してほしくない場所や規制中の場所に配置し、区分けを行うために使われる保安用品だ。
よくほしいものリストから送られてくる代物の一つで、適度にデカく適度に軽く適度に安いために、ギャグとしてプレゼントされがちなのだ。
今回はそのロードコーンがでてきた話だ。
うわぁ。怪人の尻尾を探知する魔法を使ったら、複数人ヒットした。
どういうわけか、本来一人しか引っかからないはずの魔法が複数人の座標を指し示したのだ。
機神も収集情報から分析した結果、これが正規な回答であると断言している。
つまり、怪人は複数人、ほぼ同一の生き物として存在している。
どういうことだ……。分身体がいて、それらが相互に情報をやり取りしているために複数人ヒットしたということだろうか?
それとも。
はじめから複数人で一つの存在なのか。
つまり化け物じゃん。
まあ虱潰しに襲撃かければいいか。数に任せた力押しは機神の得意技だ。
今日の分のガチャを開けよう。
R・ロードコーン
出現したのは工事現場などでよく見るあの赤い三角形だった。
それが5つ、横並びに出現した。重しは付属していない。
工事現場などに置かれているものだが、重しもバーもなく、コーンだけ出てこられても微妙だ。
これだけを置いていても風にさらされてどこかで吹き飛んでしまうだろう。
まあそれは使い方がわかったあとに追加で重しを買えばいいだけ、ではある。
で、コーン。
ガチャ景品のこれは何に使うんだ。
なにかを囲うとか、手にはめるとか、かぶるとかぐらいしか思いつかない。
景品の使い方が置いとくだけではあるまい。
とりあえず持ち上げてみる。
プラスチック製の軽い材質。特になにもおこらない。
表面の感じも普通である。
穴に腕を突っ込んでみたりもしてみたが特になにかが変わるわけでもない。
突如として回転し始めたりするかもとは思ったんだが……そんなことはなかった。
とりあえず移動させるために、重ねてしまおうと思ってコーンをコーンにかぶせたその時だった。
突如、かぶせたコーンが巨大化した。
1.1倍ぐらいだろうか。一回りほど大きくなって、コーンを飲み込んだのだ。
慌てて取ってみると、中からコーンがでてくる。そしてかぶせたコーンももとの大きさに戻った。
えっと。もしかして。
私はすぐに、大きくなったコーンに、余ったコーンを被せる。
また巨大化してコーンを飲み込む。
更に被せる。もっと大きくなる。
マトリョーシカかよ!
後日。兄が普通のコーンに被せることで巨大化しないことを発見した。
5つ全部被せるとロードコーンの大きさが2メートルを超え場所を圧迫しまくることがわかり、兄が即座に普通のコーン……魔法の氷で作ったもの……にかぶせて変化させないことを確認した。
5つ全部かぶせても大きさはそのままだったので、倉庫に収めやすくて助かる。
しかし、即例外を見つけ出す兄の眼力の鋭さにはビビる。
本当に何が見えてるんだ……?