突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが?   作:内藤悠月

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SR 機動戦闘車

 一口に戦車と言ってもいろいろある。

 一般的に思い浮かべる、砲とキャタピラと装甲を持つものが戦車と呼ばれる。

 しかし定義が曖昧で、よく似ているけど戦車ではないものが結構あるのだ。

 砲を中心にその攻撃力を移動可能にしたものを自走砲と呼ぶ。これはどちらかというと砲を運ぶことが中心で、直接的な戦闘を行うような作りとは言い難い。

 また装甲を持った車というべき物を装甲車という。この場合武器は機銃ぐらいしかついていない。

 

 機動戦闘車は通常の自動車と同じくタイヤを使って移動する戦車に似た乗り物である。

 大砲もついていてかなり強そうだ。

 

 今回はその機動戦闘車が出てきた話だ。

 銃よりも困る……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 実験室内に明らかにガラクタが増えている。

 というのも、発掘ダンジョンから見つかったアイテム類がどんどん種別を問わずに運び込まれているのだ。

 一番多いのは宝箱。とにかく容量があるからと言う理由で出るたびに回収され、雑に並べられているのだ。

 その他、エンジンのような物が置いてあったり、巨人用の弓のようなものが置いてあったりと本当に様々な種類がある。

 問題があるとすれば、その大半がただのガラクタだということだ。

 特殊な効果も道具としての機能もない鉄くずだらけである。

 適当に掘った穴に捨てられゴミ山がどんどんでかくなっている。

 

 兄は兄できちんと処分方法を考えているようだがどう考えてもろくでもないことしかしない気がする……!

 

 そうもこうも、同じタイミングでガチャからものすごいゴミが出現したせいもある。

 また出やがったのだデカブツが……!

 

 SR・機動戦闘車

 

 それは戦車だ!

 出現と同時に重量で地面にめり込み、動かなくなった戦車だ。

 いや、厳密には戦車ではない。6つのタイヤがついているからだ。

 私も詳しいわけではないので区別がつかないのだが、タイヤで走る場合は戦車ではなく、装輪車という乗り物に分類されるらしい。

 

 法的に個人所有が禁じられているが、禁じられている理由が武器に分類されているからであり、実は砲の発射機構を入念に潰せば所有自体は可能らしい。

 あまり詳しいとは言い難いので合っているかはわからない。

 

 が……ガチャから出現したこの乗り物にそんな気遣いがなされているはずもなく。

 銃と同じく弾が一発もはいっていないことが唯一の救いだ。

 だが、同様に動かすための燃料も一切入っていないため、テラスの真ん前を占拠している状況から動かしようがないのであった。

 

 マジでどうしようかこれ。

 仮にガソリンがあっても操作方法がわからないぞ。

 ぱっと見た感じ、レバーとかハンドルが多すぎる。

 実際に使われている戦車より絶対多いだろこれ。

 

 

 

 

 

 

 

 後日。兄が10時間かけて10mほど移動させた。

 鬼化した兄なら力技で動かせると思ったのでやらせた。

 しかし、重量でタイヤが半分ぐらい埋まっていたせいで余計な力と時間が必要になってしまったのだ。

 戦闘車両は装甲や砲の関係上、重いとは聞いていたがこんな重いものなのか……?

 

 しかし、動かしようのない物がまた一つ増えてしまった。

 選定の岩もまだ片付いてないってのに。

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