突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが?   作:内藤悠月

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ガラクタ その2

 ガチャを何度も回していれば、愚にもつかない物が出てくることがある。

 ろくな効果もなく、イマイチ反応に困るものだ。

 軽いものならゴミ箱にでも捨てるのだが、大半が重くて困る。

 いやまあ、500キログラム前後なら鬼化した兄が運べるのでまだマシではあるのだが。

 

 そして重いために、結局実験室内に適当に放置するしかない。

 ただでさえ兄の産業廃棄物が増えていて散らかっているのに……。

 

 今回はそのガラクタの中からいくつか紹介しようと思う。

 

 

 

 

 

 

 N・リニアモーターカーの電極

 

 これはリニアモーターカーを浮かせるために使われている電磁石だ。

 とにかくでかく、重い。

 出現した時、これをどうしようかと本当に頭を悩ませたものだ。

 でかいし、重い。

 動かすのにも一苦労、使い道もない。

 

 現在は、兄がダンジョンに取り込んだ。

 磁力吸着トラップになったあたりやはり人を呑む危険なダンジョンである。

 近づくときは気をつけよう……。

 

 

 R・艤装

 

 艤装。船につけられた装備のことを指し……、これは艦隊擬人化ゲーの武装だ。

 本来船につけられる物を人型の生命体に装備させる物なだけあってアホほど重い。

 しかも使用資格が誰にもなかったために、動いているところすら見れなかった。

 

 そういうの得意そうなサメ機人でも装備出来ない。

 サメ鬼人の義綱さんも、サメ妖精のシャチくんも、試すだけ試したがそもそも立ち上がることすら出来ない。

 兄も私も同上。

 

 どういう装備制限がかかっているのかわからん、というかあれもどうやって背負ってるんだろうね。

 この艤装はつけようとすると腰辺りに吸い付くんだが。

 吸い付いたところで重いので立ち上がることすらままならない。

 

 装備の内訳はエンジン部と三連装砲が四門、甲板が二枚、あと正体不明のアームが一本。

 艦種はさっぱりわからなかった。

 

 現在はダンジョンで解析中。

 いや、解析とか高尚な作業はしていない。

 ただ兄がいじくり回して遊んでいるだけだ。

 

 

 R・犬用戦車

 

 犬用戦車。

 いや、何を言っているのかさっぱりわからないが、犬用の戦車らしいです、はい。

 見た目は派手な赤色に塗られた戦車……なのだが、そのサイズがとても小さい。

 全長が1mちょっとと、豆鉄砲なサイズの砲身を含めても2mと行かないぐらいの大きさなのだ。

 

 砲塔の天板は見事にくり抜かれていて、そこに乗るようなのだが、どうにも操作系がいまいち理解できない。

 犬用と書かれているように、犬が使うことを想定した操作系になっているようなのだが。

 ペダルが2つあるだけって思いきりが良すぎるでしょこれ。

 

 犬に教え込めば使えるようになるのか?

 本当に?

 かなり微妙だ。

 

 なお、サメ妖精のシャチくんは乗って動かすことが出来たが。

 3秒で普通に飛んで移動したほうが早いことに気がついて即倉庫行きとなった。

 

 

 R・ランプ

 

 これは普通のアンティークのランプだ。

 ただ壊れない。どんな力で振り回しても壊れない。

 問題があるとすれば、コンセントケーブルが千切れて無いんだよねこのランプ。

 本当に壊れないだけのランプなんだよな……。

 

 

 N・羊羹

 

 カプセルの中にぎっしり詰まっていた羊羹。

 兄に食わせてみたが、高級な羊羹だった。

 

 

 N・葉っぱ

 

 即埋めて見なかったことにした。


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