突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが? 作:内藤悠月
がらがらとガチャを回していれば、いまいち効果がわからなかったもの、説明するまでもない代物が出現することがある。
それらは多くはNの刻まれたカプセルから出現するが高ランクであってもたまに効果がわからない物が出てくることもある。
根本的に異なる文明に由来する物であれば使用方法が全くわからなくても仕方がない。
最も、何かに由来しているとわかるものがレアなのはここまで出てきたものを見ればわかることだ。
大概は完全に理解の及ばないものがたまに出るわけで、そういった物は全部倉庫にしまい込んでいる。
危険物でなければいいが。
今回はそういったガラクタ類の話だ。
N・作りかけのケーキ
これは半生のスポンジケーキと、絞り袋に半端に詰められたホイップクリームとが3段に重ねられたものだ。
3枚に切り分けられたスポンジケーキの間に、ホイップクリームの詰まった絞り袋が挟んである。
なんでスポンジに絞り袋が挟んであるのかさっぱりわからない上、スポンジはスポンジで半生でボロボロである。
新手の現代芸術かなにかかとすら思わされたが、名称が作りかけのケーキなあたり失敗して適当にぶん投げた物のような気はする。
でもだからって絞り袋は挟まんだろ。
もっとも、出現と同時に地面に落ちてスポンジがバラバラに千切れたんだが……。
兄が拾い食いしようとしたので静止するのが大変だった。
N・シュレッダー
これはシュレッダーだ。
一目見れば手回し式のシュレッダーだとわかるが、こいつは明確にガラクタとして排出された景品だとわかる。
なんと、紙をセットしてハンドルを回すと、裁断された風の模様が紙につく。
そう、模様がつくだけなのだ。
紙がベコベコにすらならないあたり、はじめからふざけている事がわかる。
兄はスルメイカをぶっ刺して回して模様をつけて笑っていた。
なにやってんの?
スルメイカなら裂けるとでも思ったの?
N・召喚石の欠片
これは前に出た詫び石とおそらく同じ成分の石だ。
詫び石と違うのは砕け散っている一欠片しかないというところだろうか。
これ、集めると1つの石に出来るとかそういうシステムなんだろうか。
最も今までこれは1つしか出てきていないため、全く集めようがない。
これ単独で使えるとかそういう効果があるのかどうかもわからない。
強いて言えばキラキラしていて綺麗、だというくらいだろうか。
そのため兄がヒヒイロカネを使ってネックレスに加工していた。
なおヒヒイロカネの自己主張が強すぎてダサい。
せっかく石はきれいなのにな。
R・キャタピラ
キャタピラである。
いや、本当に履帯だけが出現したのだ。
ゴムで出来ているものではなく、戦車などに使われる金属製で重い履帯が出てきたので片付けるのに大変だった。
しかもなぜかRランク。
Rってことはなんらかしか、追加でおかしな機能があるはずだが、これを装備できる乗り物はなく、ただの置物にしかならない。
兄は
R・球体のイデア
完全な球体。
こんなもんどないせいっちゅうねん。