ALO(エーペックス・レジェンズ・オンライン)   作:hareth

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即降り勢は基本チンパン

 オリンパス行きのドロップシップに乗っている3人。今回の航路は盆栽プラザからリフト、つまりマップを縦断する航路になった。広い範囲に飛ぶことができるので、比較的敵が分散するはずの航路である。逆ならば。

 

「さて、盆栽はスルーでいいな?」

「20チームの約3分の2が盆栽周辺に降りるとか頭の中筋肉でも詰まってるのかしら」

 

 1チーム3人なので合計60人。なのでおよそ40人が盆栽プラザに降りていくのが見えた。こちらとしては激戦区で削り合っている横で物資を集めながら漁夫を狙う動きを取りたい。

 

「水耕ソーラーにはおそらく人が集まるはず。なら軌道砲に降りて盆栽をやりに行くか?」

「それが良さそうだ。降りるぞ」

「えぇ」

 

 緑のジェットを吹かし、落下速度約140キロで降下していく。周囲に敵は……6人、つまり2パーティー存在するようだ。

 

「よし、取り合いになるはずだから武器アーマー入手したら速攻で撤退。戦闘が終わったところを叩く」

「了解よ」

「センチネル落ちてない?」

「呑気か」

 

 マップ上でいうとハレスたちは下側、敵は中央と上部に降りたのを確認した。なら外周の施設に回りながら武器を回収するとしよう。

 集まった武器はハレスがRE-45とボルトSMG。いずれも拡張マガジンレベル1。シールドはレベル1。

 シノンはトリプルテイクとP2020。スパローはセンチネルとハボックライフルだ。どちらもシールドはレベル2である。

 

「ポップアップは?俺はクイックドローが欲しい」

「私はハンマーポイント持ってるわ」

 

 クイックドローホルスター。リロード速度が上昇し腰撃ち、即ちサイトを覗かない時の命中精度が上がるアタッチメント。

 ハンマーポイント弾。アーマーを着ていない敵に対するダメージが上がるアタッチメントだ。

 

「スパロータボチャは?」

「金武器だからアタッチメントは大丈夫」

 

 ターボチャージャー。武器の発射速度を短縮する。

 金武器は武器のアタッチメントが全て付いている状態の武器のこと。フルキット武器とも言われている。レベルの一番高いアタッチメントが付いているので弾さえあれば即戦力の強い武器だ。

 

「なら攻めるか、丁度終わりそうだし。ジャンプパッドは?」

「緊急脱出開始ィ!」

「「ば、馬鹿野郎!?」」

 

 真面目に受け答えしていたかと思えば、ジャンプパッド出した瞬間に飛んでいった。シールドセルをチャージしたセンチネルを構えて。

 センチネルというスナイパーライフルはボルトアクションのライフルである。特性としては上で述べたようにシールドセルをチャージして大ダメージを出すことができる。その状態でヘッドショットできれば相手のシールドによっては一撃で体力を削り切ることができる。回復アイテムを消費するのでバックパックの容量が圧迫されるという弊害も起きないことはないが、スパローには関係ない。

 

「援護行くわよ!」

「わかってる!」

 

 ワイヤーを伸ばし、敵の背後に降りる。既にスパローが一人――おそらくクリプトを選んだプレイヤーをノックダウン、もう一人――こちらはコースティックタイプ――の体力を半減させていた。ハレスはRE-45をシールドが割れていない残りのレイスタイプを狙って掃射。回復のために引いたコースティックはシノンが倒した。

 

「紫かよっ!」

「負けるかァ!」

 

 ハレスは軌道砲外周の壁へと一旦身を引かせた。当然相手は追ってくるが逆側でその釣りを待っていたスパローがヘッドショットでとどめを刺した。

 

「ナイス釣り」

「馬鹿野郎突っ込むんじゃねぇ!」

「冷汗かいたわ。やっぱりタグツイしましょ」

「ごめんなさい調子乗りました」

 

 デスボックスを漁りながら脅しを掛けておいたが、本気で怒っているわけじゃない。タグは付けるが。

 序盤にしては装備がそれなりに整った。ハレスはボルトSMGとスピットファイア、シノンはトリプルテイクとマスティフショットガン、スパリーは現状維持といった装備に変わった。ハレスのアーマーはレベル3になっている。

 

「それはそれとして回復が少ないのは厄介ね」

「セルをスパローに多めに渡してるからな。代わりにバッテリーはもらったけど一本づつじゃ心もとない」

「でも円は味方してる。盆栽周辺が最終安置になるのは確定だから予定通り漁夫りに行こう。ジップライン放出」

 

 リチャージが速いパスファインダーとオクタンの能力を使いながら一気に移動していく。そして第一縮小が始まった。

 

「あ」

「「はぁぁぁぁぁぁあ!!??」」

 

 が、予定とは大幅に遅れることになりそうだ。

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