機動戦士ガンダムSEED 裏切りのコーディネーター   作:TNKエース

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機動戦士ガンダムSEED 裏切りのコーディネーター

機動戦士ガンダムSEED 裏切りのコーディネーター

 

さて、諸君初めまして。

俺の名はクラウド=ハンター。

コズミック・イラに転生した29歳だ。

職業は地球連合の軍人で階級は大佐。

つい、先日付けでアラスカ本部所属の参謀となった。

 

今の時期は三月、血のバレンタインから約三週間が経過した。

 

当時の俺は旗艦の参謀長を務め、対MSの作戦を考えるも、性能差を乗り越える事が出来なかった。

 

しかし、ルーズベルトの艦長は月面基地に保管されていた核ミサイルを無断で持ち出し、理事国の財産であるユニウスセブンを破壊した。

 

俺はその艦長を糾弾。例えテロリストであるザフト相手でも……と言う理由ではなく(寧ろ、その点については民間人を避難させなかったザフト側に非がある)理事国の財産であるユニウスセブンを破壊した件だ。

 

その後の戦闘は別の部隊が関わり、

移動の間のちょっとした休暇を取り、友人と会う事にした。

 

「やあ、クラウド」

 

「すまない。遅れたか?」

 

「いえいえ、と言っても僕もそう時間は取れませんが……」

 

「無理を言ってすまないな。ムルタ(・・・)

 

友人。ロゴスメンバーにしてブルーコスモスの盟主。ムルタ・アズラエルである。

 

アイツと出会ったのはジュニアハイスクール時代だ。

当時、デトロイトに住んでいた俺は、ムルタの存在は知っていたがクラスが違う事もあったし、取り巻きも大量にいたので関わらない事にしていた……が

 

ある日裏庭周りで掃除をしていたら、ムルタの取り巻き達が逃げていた。

 

何だ?何だ?と見ていると、噂のコーディネーター君がムルタを殴っていたのだ。

 

俺はちょっと面倒臭そうだな。と思いながらコーディネーター君を止めようとしたが、

 

何と、コーディネーター君。人の話を聞こうともせずに此方に殴りかかってきたのだ。

 

俺は驚きながら一撃を喰らってしまうもコーディネーター君を迎撃し拘束し、慌てて駆けつけてきた教師達が大騒ぎして、警察沙汰……まあ、地元の大企業の子息に対して暴力を振るったコーディネーター君は退学処分となり、俺は学校から表彰される事となった。

 

それからムルタは取り巻きを引き連れるのをやめて、俺と絡む様になった。

 

まあ、普通に親友と呼ばれる間柄となり、実家の事業も業績が上がった。

 

ああ?実家はデトロイトにある中規模の工場で、俺はそこの三男坊なんだ。

 

因みにブルーコスモスの正規メンバーだ。

 

ブルーコスモスって言ったらテロリストじゃないのかっだって?

それは過激派か、それを真似したにわか達だ。

 

ブルーコスモス自体は一自然保護団体であり、コーディネーター殲滅が思想ではない。

 

閑話休題

 

 

「それで、何の用ですか?」

 

「ああ、プラントの事だ」

 

俺はコーヒーを頼み、椅子に座る、

 

「世界樹で使われたザフトの新兵器。ニュートロンジャマー……知ってるだろ」

 

「ええ、核分裂を抑制して、通信妨害もするという……ちょっと待ってください!もしや!?」

 

早速気づいてるよ。

 

「ああ。最悪のパターンだが、地球にニュートロンジャマーを打ち込まれた場合……」

 

「各地でエネルギー不足に各地との連絡が……」

 

予想される被害に頭を抱える。

 

「向こうはユニウスセブンでの一件でNJを地球に打ち込む権利を得た………と思っているだろう。

自分達の正当性を棄てるとも知らずに……」

 

「それは……どう言う………ああ、そう言う事ですか………」

 

「実際にニュートロンジャマーを打てばコーディネーターの為と言いながら、自分達の私利私欲のお題目に利用された地球のコーディネーター達はどうする?」

 

俺は悪い顔をする。

 

「クラウド、君は本当に軍人よりも政治家の方が向いているんじゃ無いんですか?」

 

「ハハッ、冗談言うなよ。【ピピピっ】悪りぃ。本部からだ。

はい。クラウド=ハンターです。

はい。何っ!!?ザフトがビクトリアに?了解しました!可及的速やかにアラスカ本部へと向かう!

悪い。話はまた今度だ。とりあえずはニュートロンジャマーが散布された時の対応を頼んだ!」

 

俺は速やかにその場から立ち去り、近くの基地へと向かった。向かうは……アラスカだ!

 

 

 

 

 

俺がアラスカ本部に着いた頃にはすでに戦闘は終わっていた。

 

結果はザフトの撤退。恐らく次辺りでエイプリルフール・クライシスが起こるだろう。

 

「おお、大佐。休日中にすまないな」

 

「問題ありません」

 

俺に話しかけてくる黒髪の准将。

彼の名はリカルド=バジルール。

俺の直属の上官だ。

 

ついでに言えばナタル=バジルールの父親でもある。

 

「ザフトの軍勢は撤退したとなると、次回は別の地点か、それとも何か……ニュートロンジャマーによるミサイル等の無効化でしょうか?」

 

「君が報告していた。ニュートロンジャマーを地球に打ち込まれた場合の被害か……考えたくもないが、地球にもコーディネーターが居るのに……」

 

「シーゲル=クライン達プラント指導者を騙るテロリスト達は、何を考えているのでしょうね……」

 

 

 

 

 

そして、運命の4月1日(エイプリルフール)

ザフトはオペレーション・ウロボロスを発動し、連合軍の決死の奮戦も虚しく、地球にニュートロンジャマーが打ち込まれ、

 

 

 

 

 

多くの悲劇が生まれた。

 

この日から、一ヶ月もしないうちに地球の一割の人間が死に……今もなお、寒さと飢えで苦しむ人々がいる。

俺は以前にムルタと話していた作戦を実行する事にした。

 

 

 

 

 

翌年、3月1日

 

プラント議長を語っていたテロリスト。シーゲル=クラインは、全身に包帯を巻き、車椅子に乗った状態で法廷の場にいた。

 

どうしてこうなったのだろう?

 

 

 

 

 

2月14日

 

私、プラント国防委員長であるパトリック=ザラは誰もいない自宅で、妻の残した畑に咲いた花を取っていた。

 

生前の彼女の真似をしながら育ててきた。彼女が好きだった花を収穫する。

 

この花を息子の婚約者であるラクス嬢に似合うであろうと考えながら私は立ち上がろうとすると、

 

ドォン!!

 

爆発音!?

こんな日に!

 

私は爆発音を聴くと同時に邸宅内にあるシェルターへと駆け出す。

 

ブルーコスモス共か?

そんな事を考えながら、何とかシェルターに逃げ込み、国防本部に連絡を入れる。

 

暫くすると、シェルターのドアが開いた。

 

「おお、よくや【ドゴォ!】ごふぉ!」

 

何だ?何が起こった!?

 

「よくやってくれた。同志」

 

「ああ、同志」

 

まさか?

 

「貴様ら、ブルーコスモスか?」

 

「ああ、そうだ。ただし、コーディネーターのな!」

 

ドカッ!

 

蹴られた顎の痛みを感じながら

私の意識は途絶えた。

 

 

 

 

 

 

2月14日

 

この日、シーゲル=クラインは朝から慌ただしかった。

 

血のバレンタインから一年。

地球連合の卑劣な核によって多数の死者が出てしまった。

親友を含む遺族や死者の魂が安らぐ事を祈って、

娘とその婚約者であるアスラン=ザラを送り出した。

 

此方は早く戦争を終わらせたいのに、地球連合は今もなお、無駄な争いをしようとしている。

早くオペレーション・スピットブレイクを訴えるべきか?

 

と、シーゲルは考えていた。

 

そして、秘書の入れてくれたコーヒーを飲んで、暫くすると、

シーゲルは夢の国へと旅立ってしまった。

 

 

 

 

 

 

さて、少し興醒めかも知れませんが、皆様には先に結末を語っておきましょう。

 

2月14日

この日に起こったクーデターは後世に『バレンタインクーデター』と呼ばれ、

プラントは再び理事国の管理下に置かれ、理事国から派遣されたジャン=キャリーが代表としてプラントを統治する事となった。

 

 

 

 

 

 

パトリックが目が覚ますと、薄暗い倉庫の中だった。

 

「此処は?何処だ?」

 

パトリックは自分の状態を確認していく。

 

腕は頑丈な手錠で逃げ出す事が出来ない。

 

が、彼には焦りの表情が無かった。

 

優秀なコーディネーターであるザフトの兵士なら直ぐに自分を見つけてくれるだろうと、

 

彼は信じて待った。

 

信じて待った。信じて待った。信じて待った。信じて待った。信じて待った。信じて待った。信じて待った。信じて待った。信じて待った。

 

信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて

 

待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って

 

待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待待…………………………………………

 

 

 

 

 

倉庫の扉が開く。

 

そこには、飢えて乾き物言わぬ死体となったパトリックがいた。

 

其れを見た男は狂気を孕んだ笑顔でこう言った。

 

良かったな。苦しむ時間が少なくて、

俺の娘はもっと苦しんだのに比べれば優しいだろう

 

 

 

 

 

2月14日

 

血のバレンタインで死んでしまった同胞の鎮魂歌をラクス=クラインは歌っていた。

 

前回と同じ轍を踏まない為に今回はナスカ級を二隻、ローラシア級を六隻、その中にシルバーウィンド(原作でラクスを乗せていたシャトル)と同型のシャトルに遺族が乗り込んでいた。

 

アスラン=ザラもラクスの歌声を聞きながら、亡き母へと祈った。

 

直後、彼等の乗る船は爆発し、絶命した事も気づかずに命を落とした。

 

 

 

 

 

少し前、とある兵士は格納庫にてラクスの歌声に夢現の状況になっていたが、妙な匂いに気付き、辺りを見渡していると、同じザフトの兵士がタバコを吸っていた。

 

「お前、何をやってるんだ!?」

 

タバコを吸っていた兵士は、気怠そうに、

 

「線香代わりだよ」

 

と返して、

 

「ああ〜、気持ちは分かるが、流石に格納庫でタバコは「ああ、気にするな。どうせ最後だからな」

 

そう言って彼はスイッチを取り出して押すと、

 

閃光。

 

兵士は光を見た直後に命を失い。

彼らが乗っていた船は爆発した。

 

いや、その場にいた全ての船が爆発して、軍人民間人(ザフト認識)問わず多くの人間が死亡した。

 

 

 

 

 

この日、プラントでは、クーデターが起こった。

クーデター参加数は役150万人。

中にはザフト軍人も多数いて、ジンで自軍の基地を破壊していった。

 

クーデター軍は老若男女、一見関わりのない様に見えたが、

たった一つ。たった一つだけ共通点が有った。

それはクーデターに参加した全てのコーディネーターがエイプリルフールクライシスによって自分や身内に被害を受けた者達だった。

 

そう、クラウドとアズラエルの策略だ。

そもそも、地球圏にいるコーディネーターの総数は訳6億人以上。内、大半は遺伝子治療や健康面程度のコーディネートを施された者だ。

【尚、Destinyの主人公シン=アスカもこれである。】

【更に言うなら、健康面程度なら合法】

 

対する原作プラントは訳6000万人程度

 

単純計算すると、エイプリルフール・クライシスでプラントに匹敵する数のコーディネーターを殺害している。

 

これでコーディネーターの為どころか、滅亡の為に動いていると言っても過言ではない。

 

そもそも、プラントの事など、地球に住むコーディネーターにとっては関係ないのにエネルギー不足で家族は凍え死に、食べる物も無く飢え、渇き死んでいってしまった。

 

昨日の隣人に、コーディネーターだからだと言う理由で暴行を加えられた。

 

愛する者と引き裂かれた。

 

などなどの理由で彼等はプラントの外道達に復讐をする事にしたのだ。

 

最終的に多くのジンやシグーが暴れまくり、太陽光発電設備が破壊され、

クーデター軍に試作型のグングニールを奪われてしまい。マイウス市やアーモリーワンにて発動したそれはザフトの工場全てを破壊してしまった。

 

残されたプラント最高評議会はシーゲル=クラインとアイリーン=カナーバを除いて殺害された。

 

翌日2月15日にシーゲル=クラインの名の下にプラント及びザフトは地球連合に敗北を宣言。

 

一部のザフトはそれを信じられずに徹底抗戦の構えを取ったが、補給が出来ずに連合の物量に打ちのめされた。

 

コーディネーターVSナチュラルと思われた戦争は

コーディネーターとコーディネーターの内乱により終わった。

 

 

 

 

 

エピローグ

 

キラ=ヤマト

 

地球に降りて目を覚ましたら、戦争が終わったと言われ困惑するが、アラスカ迄半月以上あったため心の整理がついた。

その後、アラスカ本部にて何事もなく除隊。僅かな給料と退職金を貰い、友人達と共にオーブに帰った。

 

20歳になると義両親から自分の出生を聞き、驚くも自分は自分と整理をつけ、カレッジを卒業後はモルゲンレーテに就職し、アサギ=コードウェルと付き合い。普通に幸せな家庭を築……こうとしたのだが、中々子供が出来ずにいた為に両親のように養子をとって、幸せな家庭を築いた。

 

 

 

フレイ=アルスター

 

コーディネーターに父を奪われた後、そのコーディネーターがザフトを破壊した事でどうすれば良いのか分からなくなってしまった。

原作ではキラと寝ていたが、この世界では特に話す事もなく関係は終わった。

その後はサイ=アーガイルと結婚して、息子に父の名前を名付ける。

実家はアルスターの分家が継いだ。

 

 

 

ラウ・ル=クルーゼ

 

クーデターを知った後、自分のシナリオが無茶苦茶となり、次善の策として、ユニウスセブンを地球に落とそうとしたが、薬が切れてしまい。作業中に死亡。不憫枠

 

 

 

マリュー=ラミアス

 

アラスカ本部に到着後。G計画の功績を讃えられ、新型のG計画のメンバーに抜擢、

マードック達と共に、

レイダー。カラミティ。フォビドゥンを開発に着手する。

 

 

 

ムウ・ラ=フラガ

 

アラスカ本部に到着後。士官学校教官に転属され、持ち前の気性から生徒に好かれる良い教官となった。

後に、とある女性士官に捕食され人生の墓場に直行してしまったもののそれなりに幸せになった。

 

 

 

アンドリュー=バルドフェルド

 

戦争終結後。恋人と共にオーブにてコーヒーを売りにした喫茶店を開く。

その後恋人と結婚してマスターとして名を残した。

 

 

 

 

ムルタ=アズラエル

 

今回の一件とザフトで開発途中だったニュートロンジャマーキャンセラー(開発途中にアズラエル発狂した)を完成させ、エネルギー問題を解決した功績にて益々ロゴス内での発言力を高める。同年代のロード=ジブリールに因縁をつけられるものの、ジブリール傘下の『マティスの一族』を自分の下につけた事により、ジブリール財団の不正の証拠を得て、ジブリール財団を吸収した。

最近の悩みは父親に孫はまだか?と聞かれてくる事

 

 

 

クラウド=ハンター

 

戦後、テロリスト殲滅に多大な貢献(盟主の友人補正有り)をした為、准将に昇格、

再編された第8艦隊の司令官となる。

 

地球連合最年少の准将である。

 

後に、お見合いを経て、ナタル=バジルールと結婚。

一男一女を得て幸せに暮らした。

 

 

 

 




こう言った地球のコーディネーターがプラントのコーディネーターに復讐する作品って中々見ない為に作ってみちゃいました。

指摘された所を修正しました。それに伴い人数を約倍にしました。
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