オールラウンダーは無気力です   作:ヤマアラシん

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どうも、大分空きました()

総合評価がいつの間にか500を超えました。すげぇ()

たくさんの人に読んで貰えるよう、これからも頑張っていきますので宜しくお願い致します!

それではどうぞ


episode11 東春秋と神島天夜

俺は、特別トリオンが高いわけではない。

歳も25。世間一般で見ればまだまだ若いと思うが、平均年齢がとても低いボーダーでは、かなりのおじさんだ。

 

トリオンがこれ以上増えることはない

だから、戦術を練って、相手を淘汰する。

そんな日にも、限界は来た。

天夜のチームに当たった時、何も出来ずに負けた。

何が足りなかった?

独りでは、導き出すことはなかった。

 

天夜がいたんだ。

ランク戦中の敵同士なのに。

 

そんな天夜に何故かと、問う。

 

 

「なんで?みんな強い方が良いにきまってるからですよ。だって、皆が滅茶苦茶強くなれば、前の進攻の時も、もっと死者を減らせた。そうでしょ?勝つっていうのは、その目的への最適解に成ることが多い。でも、俺たちが戦う理由ってのは、それが全てじゃない。本気のお遊び。そう思ってますよ。俺は。」

 

誰もが当然と理解していることだった

 

だが、誰もが忘れつつあるものでもあった

 

何のために戦うか

 

アイツは仲間を失った今でも、それを胸に戦っているんだ

 

…すごいやつだよ

 

「東さん~。天夜です。」

 

「天夜か!」

 

「そっちに三バカ諸々いるってのを把握してるんで、俺、ヒナギクがやられた黒トリの方行きます。ガイスト起動中なんで、あと50秒とかしかないっすけど。そっち、任せます。東さん。」

 

仲間を失ってから、天夜はなるべく関わりを持たないようにしていた。

でも、今は玉狛の子達や、本部の人間が、積極的に関係を持とうとしてくれている。

天夜自身の魅力からだ

 

アイツは結局、天性の人たらしだよ。

 

「ああ、任せろ。そっちも全放出前に負けるなよ?」

 

「誰に言ってんすか。ボコボコにしてやりますよ!」

 

さて…

 

奴を倒すか

 

「来馬、荒船。指示を出す。」

 

「「了解」」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

エネドラ方面

 

ゴポポポッ

 

液体となり移動するエネドラは本部の侵入を企む。

 

「…おぉ!?やっとこさ見つけたぜぇ~!」

 

「レイジさん…。コイツ…。」

 

「ああ、黒トリガーだ。しかも、方角的に…。」

 

「本部ですね。ここで足止めが良いかと。」

 

「小南には別方面のC級の援護にまわらせた。天夜さんがこちらに向かっているが…。」

 

「そろそろガイスト切れると思いますよ。あの人。」

 

「なら、言われていた通り、着いた瞬間にケリを着けよう。それまで、時間稼ぎだ。」

 

「了解。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「わりぃな。急に呼び出して。」

 

烏丸とレイジが天夜に呼び出されたのは、ラーメン屋。

 

「いえ、大丈夫です。」

 

「なんかあったんすか?」

 

「これから起きる大規模侵攻で、1つお願いがあってよ。」

 

「お願い…?」

 

「お前ら2人は玉狛のトリガーだから、大分強いんだろ?でも、消耗度外視で作られたトリガーだから、ゴリゴリトリオン喰っちまう。そこで、戦況にもよるが、ここぞってとき以外、ガイスト、全武装(フルアームズ)は使わないで欲しい。」

 

「…具体的には?」

 

「俺の勘だと、攻めてくる奴の中にくそ強ぇ黒トリのじじいがいる。ソイツをやるのには俺がガイスト起動させなきゃいけねぇ。んで、ソイツを倒せたあと、残り秒数にもよるがお前らの方に行く。多分お前らもめんどくせぇタイプの奴とやることになると思うからな。」

 

「そこで、全力を出さず時間稼ぎをする…と。」

 

「ああ、ものすごく強い、出涸らしになってる奴がいるのに、お前らが全力出す必要はねぇ。」

 

「でも、それで行けるんすかね?結構不確定要素多いっすけど。」

 

「まぁ、それが出来たら一番良いなって感じで良いぜ。てか、そうしねーと、最悪の場合…、修が死ぬ。」

 

「…!」

 

「…分かりました。絶対に修は殺させません。」

 

「ああ…、頼んだぜ、お前ら。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

なんだコイツら…?

 

引き気味で戦ってるくせに闘志だけはギラギラした目に灯ってやがる

 

こーゆうのが一番ムカつくぜぇ…。

 

ただ、ここで無理やりいっても何かあるかもしんねぇ。

 

そう思わせられてる時点で今は分が悪いな…

 

「敵は思った以上に冷静だ。落ち着いて対処するぞ。」

 

「了解。まだ何か隠してるかもしんないんで、相手を見ながらっすね。」

 

サル共は大分冷静だな…。俺が黒トリガーって分かってる上で動いてる。

 

さっきのサル共に見せたのは液状化のみ。

 

…今ここで気体化して奇襲しても、恐らくやれて1人。

 

もう1人に情報を与えちまう。

 

ドドドドッ!

 

「チィッ!!」

 

くそが…!考えてる余裕も大してねぇ!やるしかねぇ!!

 

「おい、テメーら。」

 

「…?」

 

「なんだ…?」

 

「相当やるな…。俺じゃなきゃ、やられてるわ。」

 

「(陽動と見て良いかと。)」

 

「(天夜さんがもうじき着く。それまでの時間稼ぎには好都合だ。)」

 

「…なんでテメーらは、そんな必死こいて戦うんだ?トリオン能力の低い、低能な屑共の為に働いて、チヤホヤされてーのか?だったら底は知れてる…。そう思ってたんだがなぁ…。」

 

「…何が言いたい?」

 

「サル共は、サル共なりにねぇ頭振り絞って戦ってんのはすげぇと思うぜ?でもよ…、()()()みてぇにつえぇやつはいねぇよ。」

 

「…。」

 

「サルの癖して、正直すげぇと思っちまった。圧巻させられた。驚愕させられた。だからこそ、てめぇらみてぇに努力すればなんとかなるとか、さみぃこと言ってる奴を見ると吐き気がする。あのアズマとかいうおっさんもそうだ。無い頭使って必死こいてランバネインとやってるが、所詮はサル山の大将だ。お前らも、カミジマテンヤとは差がありすぎるんだよぉ!!だからこそ、ヴィザのジジイは黒トリガーを継承したかったんだと思うぜぇ?あまりにもテメーらが不甲斐ねぇからなぁ!」

 

「…!」

 

「…落ち着け。所詮煽ってるだけだ。」

 

「おいおい。テメーらの話してやってんのにシカトかぁ?死ぬ前に、せいぜいテメーらの不甲斐なさを振り返れって、言ってやってんのによぉ!!」

 

そう言った瞬間、エネドラは、気体にした自らのトリオンを、攻撃に転移させる。

 

 

「!!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

来馬、荒船は東の指示通りに動き始めた。

 

まず、来馬が動き出す。しばらく逃げたあと、ランバネインの足元へと攻撃を仕掛ける。多角的に、なおかつ、一撃の威力を高めて。

 

「…遅い弾だが…、避けなければいかんな。」

 

それを察知したランバネインは、上空へ回避。

そこから砲撃を開始する。

 

間髪いれずに荒船の狙撃。

 

頭部ではなく、脚へと撃ったことにより、ランバネインは被弾する。

 

「先程と違い、機動力を削りに来たか…。」

 

しかし、すかさず反撃に出るランバネインは、ある違和感を覚えた。

 

「…あの建物…。狙撃手がもう1人いるなら絶好のスポットだな。」

 

そう思ったランバネインは、建物から自分を狙える場所、旧三門大学の三階に侵入する。

 

侵入した先にいたのは狙撃銃らしきものを持った1人の玄界民。

 

「やはりなっ!コチラの思考力が上回ったか!」

 

躍動する身体と共に、ランバネインの思考は1つに固まる。

 

 

 

まず1人

 

 

 

そう思った彼の右腕は

 

 

()()()()()()()()()()刈り取られていた

 

 

「何…っ!?」

 

「なるほどなるほど…。勝てると思ってるやつは隙だらけだ。」

 

「くっ…!」

 

思わず建物の外に出たランバネインを

 

出水の大量の変化弾が襲う。

 

「ほーら。ぶっ飛べぶっ飛べ。」

 

 

「なっ…!?…鋭い手だ…!」

 

驚愕した表情を浮かべつつも、警戒を怠らない。

 

その意識へと切り替えたランバネインの前では

 

 

米屋の幻踊は空を切る。

 

「なっ…!これ躱すのか…!」

 

「ふぅ…。やるな玄界民。だが、これでやっと、1人だな。」

 

一息ついたその瞬間。

 

 

 

アイビスがランバネインの腹部を貫く

 

 

「悪いな。やっと、1人だ。」

 

トリオン体が破壊されたランバネインは自分の運命を悟り、口を開く

 

「…どこからがお前のシナリオだ。」

 

「足元へ攻撃し、上空へと逃げた攻撃からだ。」

 

「ほう…?」

 

「その飛行能力には制限があるのだろう。使えない時間から使える時間になった時、選択肢が絞られると思ったんだ。貴様は豪快な性格だ。一気に片付けることを意識すると思った。故の考えだ。」

 

「…脚を狙った理由は?」

 

「頭部への狙撃は、コチラの準備してる弾では貴様が持つシールドにより、ほぼ無意味になるのでね。頭部を守るのが普通の発想。それを捻っただけだ。」

 

「…なぜ、あの建物に入ることを確信していた。」

 

「先程、豪快な性格と言ったが、自らがそれを認識していると踏んで、わざとスナイパーが狙いやすい建物近くに誘導させてもらった。そうすれば、先に中にいると思っているスナイパーがを狙うと思ったからだ。その時点でこちらの作戦の8割が成功した。」

 

「…そういえば、中の玄界民は銃を持っていたが、なぜ撃たなかった?あの距離なら一撃で仕留められたはずだ。」

 

「あれはブラフだ。スナイパーを想定した状態の貴様は、一撃でやられることを避けたいと思うと踏んだ。故に、俺の銃をアイツ(緑川)に持たせることにより、近接戦を選択肢から除外させた。」

 

「…!なるほど…!」

 

「その後の展開は完全な2人のアドリブだ。とにかく指示として、油断させてくれ。としか言わなかったからな。最後の攻撃もわざと貴様に見えるようにモーションを大きくしたんだろう。」

 

「一息ついた、その瞬間を狙っていたのか…。…見事だ。カミジマテンヤには気を付けろと言われていたが、ヤツのみではないということだな。」

 

「まぁ…、個人の力ではアイツに勝てるヤツはいないよ。でも、集めた力を、敵に匹敵させる事。それが俺の仕事だからな。」

 

「…いい心がけだ。」

 

「ちなみに…、」

 

「それを言ってくれたのも、天夜だがな。」

 

「…完敗だ。それに、実行メンバー全員を生かした上でのこの作戦、感嘆の域だ。」

 

「まぁ…、天夜も同じことを言うだろうがな…、」

 

「…?」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ゴチャゴチャ話したが、これでシメーだ!てめーらがどう思ってようと、これで死ぬんだ!終わりだぁ!!」

 

エネドラは、気体にした自らのトリオンを、凶刃へと変貌させる。

 

それを防ぐ方法を、2人は持ち合わせていない。

 

エネドラにとっては嬉しい誤算だ。

 

よって、この攻撃は決まり、2人の緊急脱出も確定する

 

 

ズカッ!!

 

…?なんだ?ブレードが体外に出てねぇ。派手に出るんだが…。

 

「よっしゃあ!間に合った!」

 

「天夜さん…!」

 

「ナイスタイミングです。」

 

「悪い。待たせたな。」

 

「カミジマテンヤ…!」

 

「なんだ?前とは違うヤツが泥の王(ボルボロス)使ってんじゃねぇか。しかもその眼…。ま、てめぇも相当めんどくせぇやつみてぇだから、2人の内部にシールド張って正解だったわ。」

 

「なんで…、てめぇはそうやって助ける…?てめぇにとって、周りのやつらは枷みてぇなもんだろうが!!」

 

「あっ?」

 

「さっきだってそうだ!コイツらのことを気にせず俺をやれば、それでしまいだったじゃねぇか!!なんなんだ…!なんなんだよてめぇはよぉ!!」

 

「…何言ってるかわかんねぇけどよ…。大概にしろよ?」

 

「…!」

 

「通信聞いてたからよぉ…!てめぇが随分好き勝手言ってくれたのは嫌でも知ったよ。…1つだけ教えてやる。」

 

 

 

 

 

 

「「仲間がいなきゃ、俺達は何も出来ないんだよ。」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!!そんなぬるいこと言うやつに…、この俺が負けるかよぉぉぉお!!」

 

「旋空弧月」

 

 

ズバァンッ!!

 

 

「がっ…!!」

 

「まぁ…、東さんも同じこと言うだろうけどよ。」

 

 

 

 

 

それぞれの強さは全く違う

 

しかし、誰よりも強い、その2人は

 

 

同じ意志を胸に宿す

 

 

 

「んじゃ…、後は頼んだぜ。とりまる、レイジ。」

 

「はい。」

 

「きっちり本部まで届けますよ。」

 

「頼んまーす。」

 

 

トリオン、全放出

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…ブゥゥゥン…

 

 

 

「!!」

 

「何…!?」

 

「…マジか…。そう動くのか…。あの性悪。」

 

 

 

 

 

 

「さぁ、手負いの王が墜ちる時だ。」

 

 

 

 

ハイレイン、出撃

 

 

 

 

 

To be contened

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、以上です。

結構考えた上で書かせて貰いました。

次回もまたかなり空くかもですが、宜しくお願いします。

それではまた次回。
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