最近寒くなったり暖かくなったり、体温調節がままなりません(変温動物)
仕事も休みが続いております。のんびりのんびりやっていこうと思います。
感想、評価、ご覧になってくださってる方々、本当にありがとうございます。感謝しかございません。
それではどうぞ。
「さてと…、修。お前もどっちにしろ、呼び出しはかかると思う。あれだったら迅と一緒に行ってこい。」
「分かりました。僕も行きます。空閑と千佳はどこかで待っててくれ。」
「うん。」
「OK。」
「千佳。空閑はまだ日本のことよく知らないから、面倒見てやってくれ。」
「うん。わかった。」
「じゃあ2人とも、またあとで。」
「神島さんはどうするんすか?」
「お前らが後々
「おっ、了解っす!」
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本部指令室
「…なるほど。報告ご苦労。」
「まったく…。またお前か…。いちいち面倒を持ってくる奴だ。」
「しかし黒トリガーとは…。そんな重要なことをなぜ隠していたのかね?ボーダーの信用に関わることだよ。」
「三雲くんなりの考えがあってのことだろう。迅の話によれば、結果的に三雲くんは、現在まで黒トリガーを抑えている。」
「そうだとしても!我々に報告する義務がある!一隊員の手に負えることじゃなかろう!」
「その通り。何せ相手は黒トリガーですからねぇ…。」
「(報告してたら大事になって、より面倒なことになっただろうな…。)」
「考え方を変えましょう」
「その黒トリガーが味方になるとしたらどうです?」
「メガネくんはその近界民の信頼を得てます。彼を通じてその近界民を味方につければ、争わずして大きな戦力を手に入れられますよ?」
「それはそうだが…。」
「そううまくいくものかねぇ?」
「…確かに黒トリガーは戦力になる。…よし分かった。」
「その近界民を始末して、黒トリガーを回収しろ。」
「なっ…!」
「ふむ…。それなら何も問題はありませんねぇ。貴重な黒トリガーだ。逃す手はない。」
「間の悪いことに、A級一位から三位までの隊は遠征中だが、正隊員をすべて使えばやれんことはなかろう。」
「馬鹿な…!それでは強盗と同じだ!それにその間の防衛任務はどうする気だ!?」
「部隊を動かす必要はない。黒トリガーには、黒トリガーをぶつければいいだろう。」
「!」
「えっ…!?(黒トリガーを?)」
「迅。黒トリガーの捕獲を命じる。」
…やっぱりか。ネイバー絶対許さないぞ系男子の城戸さんだからなぁ。玉狛とのパワーバランスがひっくり返るのは嫌だもんな。さてさて、場合によっちゃ、手を貸さないとな。
まぁ、アイツも頼るときは頼るだろ。
俺もそれを、支えてやれるなら支えてやりたい。
秀次に関してだってそうだ。
近界民を恨む理由も痛いほど分かる。姉ちゃん殺されてんだから。
家を壊された奴だってボーダーには死ぬほどいる。
迅だって母親を殺されている。
ダメだ…。大切に思いすぎたらダメだ。
失った時…、傷がでかすぎる。
もう…、失いたくねぇよ。
A級はチームでじゃないと上がれない。
でも、今チームは組んでねぇ。解散したわけでもねぇ。
今でも、「神島隊」はある。
…、話が脱線したわ。
とりあえず、玉狛に行くか!
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「おお~。いい感じの所だな。」
「そうかな。」
「人が来ないし、ときどき隠れ家に使わせてもらってるの。」
「ほほう。しぶいね。まぁ飯でも食ってオサムを待とうぜ。」
「うん。」
「…遊真くんって…、本当に近界民なんだよね?」
「ほうだよ。」モグモグ
「あ、でもこの街を襲ってるやつらとはカンケーないよ。」
「うん。修くんにそう聞いた。…あのね。遊真くんに訊きたいことがあるんだけど…。」
「ふむ?」
「近界民にさらわれた人は軍隊に使われるって言ってたでしょ?それって…、どんなふうに使われるの?」
「ふーむ。それは…、さらわれた国によるかな。」
「国…?」
「そう。あっちの世界にもたくさんの国があって、それぞれの国でスタイルが違うんだよ。こっちの世界に来てる近界民も、同じに見えて別々の国の近界民だったりする。」
「だから、さらわれてった国の状況とか…、いろんな事情で話は変わって来るけど、トリオン能力が高い人間は、向こうでも貴重だから、ほとんどの場合は戦力として、けっこう大事にされてると思うよ。チカとか超大事にされるかも。」
「じゃ、じゃあ…、さらわれた人がむこうで生きてるってことも…。」
「普通にあると思うよ。」
「そっか…。そうなんだ…。」
「なんだ?だれか知り合いがさらわれたのか?」
「…ううん。違うの。ちょっと気になっただけ…。」
「…おまえ、つまんないウソつくね。」
「えっ。」ギクリ
「こっちだけにしゃべらせて、そっちはヒミツかー。まぁいいや。あとでオサムに訊こう。」
「ええ!?わぁごめん!まってまって!!」
「…えっとね…。ほんとはそうなの。近界民にさらわれたの。」
「小学校のとき、なかよくしてくれた友達と、わたしの…お兄さん。2人がさらわれたのはわたしのせいなの。2人とも、わたしが相談なんかして巻き込んだから…。」
「なるほどね…。だからもう、他の人には頼りたくないって言ってたわけか。ボーダーとかにも。」
「うん…。だって、迷惑かけるだけだから。」
「まぁキモチは分からんでもないけどなー。おれも今回、オサムとチカを巻き込んだし…。おれと一緒にいたせいで、オサムの出世をふいにしたかもしれん。だとしたらもうしわけない。」
「それは大丈夫だよ。修くんはたぶんそんなこと気にしてない。」
「自分の意思でやったことだ。おまえが気にすることじゃない。」
「…って言うよ。たぶん。」
「うーむ。言いそう。」
「修くんはさっきも、自分じゃなくて、遊真くんの心配してたよ。」
「あいつは他人の心配と自分の心配のバランスがおかしいからな。そもそもおれを心配する理由なんかないのに。」
「え?でも、ボーダーの人が遊真くんを狙ってくるんでしょ?」
「ボーダーが何人で来ようと本気でやれば、おれとレプリカが負けるような相手はいないよ。」
「…いや、2人、いるか。」
「…あのおでこにサングラスの人と…、ちょっと気だるそうな人…?」
「迅さんは、たぶん相当強い。神島さんも、前に「おまえには勝てねぇ」って言ってたけど、まだ
「じゃあ、あの人たちが追手になったら…!」
「会議は終わりだ。速やかに任務を遂行しろ。」
「…いいや。そうはならないよ。」
「それはできません。」
「何ィ!?」
「どういうことかね?迅くん。最高司令官の命令に従えないと?」
「おれは玉狛支部の人間です。城戸司令に直接の指揮権はありません。おれを使いたいなら、林藤支部長を通してください。」
「何をまどろっこしいことを…。結局は同じことだろうが。」
「…林藤支部長。命令したまえ。」
「やれやれ…。支部長命令だ。迅、黒トリガーを捕まえてこい。」
「はい。」
「…!」
「ただし、やり方はおまえに任せる。」
「…!?」
「了解、
「(迅さん…!)」
「林藤…!」
「ご心配なく、城戸さん。ご存じの通り、ウチの隊員は優秀だから。」
「さぁて、行くかメガネくん。」
「…はい!(この人は…、やっぱり他の人と違う…!)」
「玉狛なんぞに任せてはおけん!忍田くん、本部からも部隊を出せ!」
「城戸司令が決めたことだ。迅に任せればいいだろう。」
「それはそうだが…!」
「三雲くん。ちょっといいかな。」
「…えっ?はい…!」
「君の友人の近界民が、こっちに来た目的は何なのか。君は聞いてないか?」
「目的…ですか?」
「そうだ。「相手が何を求めているか」それがわかれば交渉が可能だ。たとえ別世界の住人でも。」
「交渉…!?近界民相手に何を悠長な…。」
「排除するより利用できないかと考えてしまうんですよ。根が欲張りなもので。」
「目的…。そういえば、「父親の知り合いがボーダーにいる。その知り合いに会いに来た。」…たしか、そう言ってました。」
「ボーダーに知り合い…!?だれのことだ?」
「いや、名前は聞いてないんですが。」
「曖昧すぎて何の足しにもならん話だな!」
「キミの作り話じゃないだろうねぇ?」
「その「父親」の名前は?…いや、きみの友人の名前でもいい。」
「父親の名前は分かりませんが、ソイツの名前は…、空閑遊真です。」
「…空閑!?」
「空閑…!?」
「空閑…だと…!?」
「(…どうなってるんだ…!?空閑の親父さんって…、いったい何者…!?)」
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「そういえば、遊真くんはどうしてこっちの世界に来たの?」
「親父が死んだから。」
「えっ。ご…ごめん。」
「いいよ。そんなべつに。」
「たしか俺が11のときに親父が死んだ。「もしオレが死んだら日本に行け。知り合いがボーダーっていう組織にいる筈だ。」親父がそう言ってたから日本に来たんだ。」
「親父はボーダーのことを、こっちの世界と近界民を繋ぐ、橋になる組織だ。って言ってたけど、親父に聞いてた話とはだいぶ違うなって思った。」
「そうなんだ。お父さんはどんな人だったの?」
「変な人。…たとえば、俺が6歳の時に聞いた教えがあるんだけど…。」
「その1。「自分のことは自分で守れ。」」
「その2。「正解は1つじゃない。」」
「そしてその3。「親の言うことが正しいと思うな。」」
「…!?」
「…な?」
「まぁそういう親父だったから、こっちの世界が親父の話とちがってても、そんなにびっくりしなかったよ。…問題は、「親父の知り合い」が、まだボーダーにいるかどうか、だな。」
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「空閑の親父さんが上層部の人たちと知り合いなら、空閑ももう大丈夫ですよね?」
「うーん。どうかな。」
「えっ…。」
「メガネくんもなんとなく気づいてると思うけど、今、ボーダーは大きく分けて、4つの派閥に分かれてるんだよね。」
「派閥…?」
「近界民に恨みのある人間が多く集まった、「近界民は絶対に許さないぞ主義」の城戸さん派。」
「近界民に恨みはないけど、街を守るために戦う、「街の平和が第一だよね主義」の忍田さん派。」
「そして…、「近界民にもイイやついるからなかよくしようぜ主義」の我らが玉狛支部。」
「で、まぁ、城戸さんとウチの考えは真逆だから、大体対立するのはココなんだよね。」
「…なるほど。」
「今までは、城戸さん派が一番でかい派閥で、王者の余裕で見逃してもらってた所もあるけど、もし遊真とウチが手を組んだら、たぶんそのパワーバランスがひっくり返る。」
「…!空閑1人でそこまで…!?」
「黒トリガーってのはそれだけ強力なんだ。だから城戸さんも必死になってる。」
「問題はどうやって捕らえるかだ!迅より…、玉狛より早く黒トリガーを確保せにゃならん。やはり、正隊員を総動員するしかあるまい!」
「うーん…。それはどうでしょうかねぇ。あの三輪隊と、二宮くんがやられる相手ですよ?二宮くんは神島くんにやられましたが…。いくら人数がいたとしても、B級で歯が立ちますかねぇ?」
「それは…。しかし…!だからといって手を打たんわけにはいくまい!」
「大部隊を動かせば目立ちますし、私はリスクが大きいと思いますねぇ。」
「唐沢くん。きみの意見は?」
「私は兵隊の運用は専門外なので…。」
「かまわん。聞かせてくれ。」
「そうですね…。今は特に、何もしなくていいのでは?」
「何ィ!?」
「黒トリガーは玉狛に任せては問題ないでしょう。むしろ、居所がわかって好都合。「奪い取る」という方向で考えた場合、今はただ条件が整うのを待つべきでしょう。」
「条件が整う…?手をこまねいて何が整うというのかね?」
「…なるほど。あと数日待てば、遠征中のトップチームが帰還する。」
「!!」
「おお!」
「…いいだろう。遠征組の帰還を待ち、三輪隊、二宮隊員と合流させて、合同チームで黒トリガーを確保する。」
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「お、きたきた。オサムと迅さん。」
「オサム、えらいひとに叱られた?」
「いや…、まぁ叱られたけど、処分はひとまず保留になった。」
「おー、そりゃよかった。一安心だな。」
「まだ安心じゃない。ボーダーがおまえのトリガーを狙ってくる可能性があるんだ。」
「ほう。」
「…これからどうすればいいですか?迅さん。」
「うーん、そうだな。」
「…いろいろ考えたけど、やっぱシンプルなやり方が一番だな。」
「シンプルなやり方…?」
「うん。遊真…、おまえ」
「ボーダーに入んない?」
「…俺が…!?」
「空閑をボーダーに入れる…!?」
「おっと。別に本部に連れてくわけじゃない。ウチの支部に来ないかって話だよ。」
「ウチの隊員は、近界民の世界に行ったことがあるやつが多いから、おまえがむこう出身でも騒いだりはしないぞ。とりあえず、おためしで来てみたらどうだ?」
「ふむ…。オサムとチカも一緒ならいいよ。」
「「!」」
「よし、決まりだな。」
「…迅さん。」
「うん?」
「さっき言ってた派閥の話…。あと1つの派閥って?」
「あー。…その派閥は言うなれば、」
「自由人」
「身勝手」
「最強」
「仕事はやるし、近界民のことも理解してる。でも一番は」
「やりたいようにやる派閥。まぁ…
「その人って…。」
「うん。
To be contened
以上でepisode4です。
…玉狛にいる主人公と会わせるまで書こうと思ったんですが、引っ張ったほうがスッキリ区切れると判断したのでここで終わりです。
それではまた次回。