龍の血を継ぐもの   作:ZG

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どうもZGです!
受験の準備とかで執筆が中々進まず投稿が遅くなってしまいました。
これからも合間を縫ってやっていこうと思っているので、よろしくお願いします!


幕間:穏やかな日常

檮杌を討伐してから数日が経った。

あれから夢の胡蝶の情報もこれといった妖怪退治の依頼も無く、各々好きに過ごしている。

 

 

「偶にはゆっくり釣りを楽しむのも悪くはないな」

 

手強い妖怪の依頼が今日は無いので琥珀さんからは休みを貰った。今は釣りをして時間をつぶしている。

途中で会ったもろはも一緒だ。

 

「はぁ・・・賞金も手に入らないし、退治の依頼も無い」

 

もろははため息をつきながらそう言った、何でも借金を返すために賞金稼ぎをしているらしいが中々上手くいってないらしい。

それだけに檮杌の分の賞金を逃したのは痛いんだろう。

 

「そもそも何でもろはは借金なんかしてるんだ?」

「あたしのじゃなくて師匠の借金だ!」

「師匠の?」

「師匠に借金の形として獣兵衛さんに売られたんだ!・・・・・・結局檮杌の首は手に入らねえし、はぁ、いつになったら返せるのやら」

「しょうがないさ、とわ達は元々賞金に興味がないんだし」

「だからって跡形もなく消すことはねぇだろ!」

 

もろはを宥めながら釣竿を上げると中々立派な魚が釣れた、そこそこ魚も連れたので道具を片付けて村に戻ろうとすると、とわとせつながこっちにくるのが見えた。

 

「龍牙~!もろは~!」

「そういやとわ達は何してたんだ?」

「琥珀さんがな、とわは経験が足りないって雑魚妖怪とか問わずに色々連れてってるんだ」

「そりゃ龍牙も一緒じゃねえのか?」

「俺はこれでも色々修羅場を経験してるからな…」

 

親父や爺ちゃんが生きてた頃はとんでもない修行をしてたもんだが、今そんな事をしようものならとわにどんな顔されるものか…

 

 

「龍牙が釣りしてるの久しぶりに見たかも」

「最近は全然やってなかったし、こっちに来てからも今日が初めてだったからな」

「龍牙は釣りが好きなのか?」

「俺の数少ない趣味だな、昔親父に連れられてたのが影響したのかもな。せつなは釣りするのか?」

「偶にするが…趣味ではない」

「そうか・・・・じゃあ今度皆で海にでも行って釣りでもしようか!」

 

最近は妖怪退治や夢の胡蝶を探すのでとわもあまり休めてないからちょうどいいだろう。俺がそう言うととわは夢の胡蝶を探しに行きたそうだけど何とか説得した。それに対してもろはは目を輝かせている。海に行くというよりもみんなで行くのが楽しみらしい。

 

 

 

 

 

楓婆ちゃんの家に着いた時にはもう日が暮れていた。せつなともろはも一緒に晩飯を食べ賑やかな食卓になっていた・・・・・・こんなに賑やかなのは草太さん達のところ以外だと初めてだ。

飯を食った後とわともろはは直ぐに眠ってしまった。せつなは外でバイオリンを弾いている。

 

「毎晩弾いてるのか?」

「この時代に帰って来てからは…龍牙は眠くないのか?」

「眠くない訳じゃないけど今晩は目が冴えててな」

「そうか・・・・・・」

 

皆が寝静まり静かな夜の中にせつなが弾くバイオリンの音が聞こえる。

素人目から見ても様になっているしとても綺麗な音だ、短い期間でこんなに上手くなるなんて萌さんが言うように天才なんだな。

傍に座り込んで聴いているとせつなが話しかけてきた。

 

「龍牙は…」

「ん?」

「龍牙はどう思っているんだ…私ととわの事を」

 

多分二人が姉妹かどうかという事だろう。

 

「実際のところとわとせつなが姉妹かどうかは俺にも分からない」

「・・・・・・」

「だけど」

「…?」

「向こうの世界でとわがせつなの事を探し続けていたのも確かだ」

「!」

 

前にせつなはとわの事を知らないと言っていた。もしそれが夢の胡蝶の所為ならばそれを見つければ思い出すのかもしれない…だからとわも必死に探している。

 

「まあなんにせよ、あまりとわの事を邪険にしないでやってくれ」

「善処する」

 

ありがとうとせつなに言うと段々眠気が襲ってきた。思ったより時間が経っていたらしい・・・・・・近くの木に寄りかかり瞼を閉じる。今日はせつなの弾くバイオリンの音を聴きながらそのまま眠ることにしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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