龍の血を継ぐもの   作:ZG

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龍の血を継ぐものは己の体を使い戦う、しかしそれは決まった型を持たず使う者によって様々な姿に変わってゆく


やっぱり心配で

翌日

俺は朝の稽古を終えると自転車に乗って草太さんの家に向かった。なんだかんだ言ってもやっぱり喧嘩に巻き込まれるとわの事が心配なのだ。

そうこうしている内に草太さんの家に着いた。

 

「草太さ〜ん!」

 

「あれ?龍牙じゃないか、今日はどうしたんだ?」

 

「とわが今日から新しい学校じゃないですか。だから自転車で送ってやろうと」

 

「そうか、それはありがたい。とわももう少ししたら起きて来ると思うから、もう少し待っててくれるかい?」

 

草太さんはそう笑顔で言うと家の中に入れてもらい草太さんと話しながらとわを待っていた。少しするととわが部屋から出てきた。

 

「龍牙!?何でここにいるの?」

とわは驚いた様子でそう聞いてきたが俺は笑いながら答える。

「昨日、ああは言ったがやっぱり心配だからな学校まで送っていくから早く準備しろよ〜」

俺がそう言うととわは学校に行く準備を始めたので俺はもう少し待つことにする、今度は小さな女の子が出てきた。

「龍牙お兄ちゃん!」

 

「おはよう芽衣」

 

この女の子は日暮芽衣、草太さんの娘だ。

義姉のとわにはもちろん俺にも懐いてくれてる可愛い妹だ。

 

「龍牙お兄ちゃんはとわ姉ちゃんに会いに来たの?」

 

「ああ、今日から新しい学校だから送っていってやろうと思ってね。芽衣もこれから学校だろ気をつけてな。」

 

「はーい。行ってきまーす!」

 

そういうと芽衣は玄関に向かって行く。

その後、準備を終えたとわと一緒に新しい学校に向けて出発した。

 

「そういえば、学校はどうしたの?」

 

後ろに乗せているとわが不意に聞いてきた。

 

「今日は少し野暮用があってな学校を休んだ」

 

「野暮用って何があるの?」

 

「秘密だ」

 

後ろにいるとわは「教えてよー!」としつこく聞いてくるが無視して自転車をこぎ続けるが、唐突に目の前に邪魔な物が道を塞いだ。

 

「お前らまだ諦めてなかったのか」

 

目の前にいるヤツらにそう言うとそいつらは俺を睨みつけながら叫ぶ。

 

「うるせえ!日暮には痛い目を見せてやらなきゃ気がすまねぇんだよ!」

 

リーダー格っぽい奴がそう言うと他の奴らも喚き立てる。くだらねぇ。

 

「痛い目を見る前に大人しく帰りな。その気が無いのなら俺が相手してやるよ。」

 

俺はそう言いつつ不良共を睨み返す、少しうろたえてはいたが1人が動き出すと他の奴らも襲いかかってくる。

すぐさま自転車から降りて遅いパンチを避けると腹に拳を入れ体制が崩れた相手の顎に膝蹴りを喰らわす。

 

「とわ、悪いけど少し待っててくれ。そう時間はかからない。」

 

後ろにいるとわにそう言いつつ反撃を続ける。

 

「いいけど、無茶しないでね。」

 

とわがそう言うがこんな奴らに無茶も何もなく軽く流すような感覚でやっている。

もう1人も顔に一撃を入れ倒すと、その後ろから違う奴が殴り掛かってきたそいつのパンチを姿勢を下げて避けるとすぐさま懐に入り込み顎と腰を抑え投げる。後頭部からモロに入ったが手加減したからまあ大丈夫だろう、その次はサングラス付けた奴が瞬く間に倒された3人を見てうろたえたので、その隙をつき顎を掌底でかち上げ顔が上を向いた瞬間に拳で打ち落とす。最後はメガネを付けたリーダー格のような奴だ、そいつは何かを喚きながら突っ込んで来たので殴りかかる直前に顎にハイキックを入れると倒れた。……脆すぎる、軽くだったとはいえ高まった熱を逃がすようにとわを乗せてまた自転車を漕ぎ始める。

 

「やっぱり強いね龍牙は!」

 

「そうか?アイツらが弱いだけだと思うけど」

 

「そんなことない!さっきの動き凄い速いし綺麗な流れだった、そうそう簡単にできることじゃないよ!」

 

「ありがとう、とわでもやっぱりまだまだだあんな事爺ちゃんならもっと速く出来てたろうしな。本当にあの人は化け物だ。」

 

「あはは、龍牙のお爺ちゃんは本当に凄く強かったよね。」

 

ああ、俺ももっと強くならないと爺ちゃんよりも、誰よりも武闘家としての誇りなんてものじゃないがただ強くそしてあれを完成させないと………俺だけの武術・無形を………

 

 




変わり続けるから、形が無いからこその無形そしてそれを編み出し極めるのはただ一人のみ
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