ウサビッチナイツ   作:ゲルゲルググ

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ピンク色のZONEキメたので初投稿です。


シャワーの時間

 アークナイツ界のゴミ溜めで有名なライン生命にて、二人のコータス族が今日も比較的平和に暮らしていた。

 ベッドの上でまっぱだカーニバルになり、プラスチック製の桶で大事な部分を隠しながら何食わぬ顔で直立しているのがプーチン。そしてもう一つのベッドに寝転がり、何処から持ってきたかわからない雑誌を読んでいるのがキレネンコだ。実験体ナンバーは541と04。

 

 何時もの様に壁がスライドすると、覗き窓がついた扉が出現し、その覗き窓から警備員らしきおっさんが睨みつけて来た。

 

「汚物共、洗浄の時間だ」

 

 まるでゴミでも見るかの様に二人を睨む警備員の汚っさん。取り敢えず鏡でも置いておこうか。

 扉の下側、丁度腰辺りの部分に穴が空き、そこからホースの口がガシャコンと現れる…………位置に悪意が見える気がしますね。矢張りライン生命は汚物ですわ。 

 そしてプーチンの顔面に目掛けて、温かい消毒液とか言う消毒液ガチ勢がキレそうなブツを発射する。それを顔面にモロに受けたプーチンは、直立不動のまま物理法則を無視した縦回転を始めた。色々とツッコミ所が多い。先ず、何故に温かい消毒液なのか。他の実験体は冷たい消毒液のプールなのだが、この二人だけ何故か温かい消毒液のシャワーなのである。これにはきっとテラの海よりも深い理由があるのだろう。知らんけど。

 

「えっと………一体何なのコレは…」

 

 今回データを取る係に選ばれたリーベリの女性研究員は、困惑した表情でその光景を監視カメラ越しに見ていた。彼らを見るのは初めてだろうか?肩の力を抜け、直に慣れる。

 

 少しの間直立縦回転をさせた後、消毒液の放水を止め、扉の片方から出て来たアームでプーチンの耳を掴み、もう片方のたわしがついたアームで両脇、そして股間を雑にゴシゴシと磨く。そして、彼にまた温かい消毒液を浴びせまくり、ホースを上下に揺らしながら直立縦回転するプーチンを念入りに洗浄した。なんだか苦しそうな声を出しているが、生憎とこの警備員には聞こえていない様だ。

 そんな訳でこうして出来たのがコチラになります。天井から伸びているアームで耳を掴まれ、ベッドの上で吊るされている白目のプーチン。気絶しても尚股間を隠しているとは素晴らしい常識人根性である。

 

「ハァ……早く終わってくれないかな…」

 

 データを取っていたリーベリの女性研究員の切実な呟き。彼女は、早く自分の本来の担当である実験体のお世話に戻りたいと思っていた。

 

 リーベリの女性研究員には悪いが、シャワータイムはまだ終わらない。キレネンコを無視すれば良かったのに、警備員がキレネンコをチラリと見て、キレネンコがそれに反応してしまったせいで、彼のシャワーをせざるを得なくなったのだ。女性研究員は扉の前で突っ立っている警備員の背中を睨んだ。

 冒頭のプーチンの様な状態で目の前に立つキレネンコに向かって、温かい消毒液を発射する。すると、キレネンコはジャンプし、勢いよく放水されている消毒液の上に桶を浮かばせ、その上に座って体を洗い始めた。

 事前には聞いていたが、アーツを使ってもいないのに滅茶苦茶な物理法則無視をする二人を見て、女性研究員は頭を抑えた。

 

 一方、なんかいい様に使われている感がして来た警備員は、無駄なプライドのままに放水を止める。浮くための足場を失った桶とキレネンコは素直に落下し、トイレにすっぽりとハマったのであった。

 

「ブッ!フっハハハハハハ!!」

「フッッ―――!」

 

 その光景を見た警備員は思わず爆笑し、女性研究員は笑いかけた。警備員は笑い続けているが、そろそろ気づいた方がよいのではないだろうか。

 

 

ブチィ

 

 

「ハハハハハハハ!ハハ…ハ……ハ………あっ」

 

 まぁ、時既に遅しであるが。

 

 急いで覗き窓を閉めようとしたが、既にキレネンコが張り付いた事により閉めれなくなっていた。そのまま凄い顔をしたキレネンコと数秒間目と目が合う瞬間を堪能した後、メキメキと音を立てながら剥がされた扉ごとバックドロップを喰らい、勢いよく頭部を床にめり込ませノックダウンした。

 因みに、扉が剥がされた事によって、外から丸見え…つまり、女性研究員に綺麗な裸バックドロップが見られているのである。まぁ、男のアレ♂は何故か翼が生えて浮遊しているオリジムシによって隠されているのが唯一の救いだろうか。

 

「…………はっ!ス、スイッチ!」

 

 呆気に取られていた女性研究員だが、静かに振り返ったキレネンコを見て正気を取り戻し、近くに取り付けられている緊急スイッチを押す。すると、扉があった場所に如何にも硬そうなシャッターが閉まる。それも5重である。

 

「た、助かった………?」

 

 先程までキレネンコから放たれていた圧に気圧され、その場にヘナヘナと座り込むリーベリの女性研究員……またの名をサイレンス。本来のデータを取る係が急な用事で欠席した為、代わりにやってくれと言われたから引き受けた仕事だったのだが、彼女は引き受けたのを今更後悔するのであった。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 警備員にバックドロップを喰らわせ、扉があった場所が頑丈そうなシャッターで封鎖された後、壁から伸びているシャワーベッドを使って優雅に体を洗うキレネンコ。彼の深淵の様な無機質な目が写す光景は、未だ白目で吊るされているプーチンだった。尚、彼の股間のアレ♂は翼が生えて浮遊しているオリジムシによって隠されていた。

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