ウサビッチナイツ   作:ゲルゲルググ

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久しぶりに初投稿です


娯楽の時間

 アークナイツ界の末期癌と呼ばれるライン生命にて、二人のコータス族が比較的平和に暮らしていた。

 2つあるベッドの片方に座ってもう片方を見ているのはプーチンと言うコータス族だ、実験体番号は541。プーチンの目線の先には、ベッドに寝転がって何処かから持って来たスニーカー雑誌を読んでいるコータス族がキレネンコ。実験体番号は04。

 そして、プーチンの横に腰掛けているのは、本来この部屋を監視兼軽い実験を行う扉おじさんである。何故監視員が実験体の部屋にいるのかは、前回を見てくれればわかるだろう。

 

「ヒッ!」

「ファッ?!」

 

 すると、突然キレネンコが雑誌を勢いよく閉じ、二人の方へ顔を向けた。いきなりの事にビックリした二人だが、キレネンコは気にせずにそそくさと準備を始める。

 

 こうして出来たのが、ライン生命の収容室で作られたお手軽ビリヤードである。

 材料はベッド2つ、扉おじさん、玉を打つ為の棒×人数分、マトリョーシカ×好きなだけ、紙とセロハンテープで作った玉(拳一個分の大きさ)、オリジムシ一匹である。

 

「おぉ〜!」

 

 プーチンが出来の良さに感服しているが、扉おじさんは滅茶苦茶キツイ態勢になっている。助けて差し上げろ(無茶振り)

 

 棒の先端でキュッキュッと音を鳴らし、マトリョーシカ共の戦闘に立つオリジムシへ狙いを定めるキレネンコ。対してオリジムシは、キレネンコの普通な視線を浴びて頬を赤らめながらクネクネしだした。本当に気持ち悪いよ。

 紙玉を扉の上に置き、オリジムシに狙いを定める。そして棒を1、2回程前後に揺らし……打った!

 

「ンア゙ア゙ア゙ア〜♂」

 

 何か気持ち悪い鳴き声が聞こえた気がする。本当に気持ち悪いので気のせいだと有り難い。

 そして、扉の上を縦横無尽に転がり回るマトリョーシカとオリジムシ。扉には段差や壁は無い筈だが、どうして外に落ちないのだろうか?プーチンのアーツは干渉系では無いし、キレネンコはそもそもアーツ適正がゼロだ。マジで謎である。

 

 マトリョーシカとオリジムシが転がる光景が少し続いた後、キレネンコが扉の横側に立ち………

 

「オイ、どうsゴボァッッッ!?!?!」

「え゛ぇ゛ッ?!」

 

 棒で扉おじさんの腹のど真ん中を思いっきりぶっ叩いた。扉は軋み、無理な態勢だった扉おじさんは何時もよりもヒドいダメージを受けてしまった。この扉おじさんは開放され次第退職するだろう。お疲れ様である。

 

「ゴボボボボボボ!!!ゴボッ!ボボボボブァッ!この川、深ボボボボボッッボボボボボ!!!」

 

 扉おじさんを殴った反動によって宙に舞い上がったマトリョーシカ達は、物理法則を無視した軌道で、扉おじさんの口の中にボッシュートして行く。

 マトリョーシカとゲテモノを口にした事で、どうやら彼は我を失ってしまった様だ。その証拠に、マトリョーシカを飲み込みながら変な事を言っている。

 

 その光景を見て呆然とするプーチンと、相変わらず真顔で見つめるキレネンコ。なんか扉おじさんが咳しまくってるので、取り敢えず休憩にする事にした。

 

 

 

 

 

コータス族休憩中〜

 

 

 

 

 

 と言う訳で再開である。今回は卓球だ。材料はベッド2つ、扉おじさん、紙とセロハンテープで作った玉(拳一個分)、卓球ラケット×人数分、卓球ネットである。因みにさっき扉おじさんのお腹に収まっていたマトリョーシカとゲテモノは、プーチンの手で無事摘出された。

 

 さて、さっきから卓球をしている二人であるが、リレーの速度がどんどん上がっていってるのがわかるだろうか?しかもキレネンコは腕しか動かしてないのである。それに比べて、プーチンはさっきからヘロヘロだ。もしかしたら、キレネンコは天与呪縛でアーツ適正の変わりにバケモノ身体能力を手に入れたのかもしれない。知らんけど。

 

 そして遂に、プーチンが玉を捉え損ねてしまった。だが、玉はワンバウンドの後にネットをギリギリ超えた。プーチンの勝利である。

 

「……ん?ファッ、ファッ……フランシュシュ!!!」

 

 だが、そこで驚くべき事が起こった。扉おじさんの口元に落ちた玉によって、何故か扉おじさんはくしゃみを起こした。それによって、玉は吹き飛び、そのまま便器の中へシュートされた。超☆エキサイティングッ!

 

「あっ、いや……その………」

 

 

ブチィ

 

 

 プーチンが便器の奥を覗き込んでいる間、ドグシャバキメキィ!と、とても響いていいものでは無い効果音が連続して響き渡る。それが少しの間響いた後、扉おじさんは簀巻きそのものにされて縛り上げられた。

 キレネンコは、縛り上げた扉おじさんの上に座り、何かをしていた。

 

「ンア゙ア゙ア゙ア〜♂」

 

 どうやら、オリジムシを餌に釣りをするらしい。勿論ブチ込む所は便器の中である。その…大丈夫なのだろうか?主に衛生面とか。

 

 そんな事気にするかと言わんばかりに、亀甲縛りにしたオリジムシを簡単な釣り竿を使って便器にブチ込むキレネンコ。

 すると、何かが引っかかったのか、釣り竿が前に傾く。それを見逃さなかったキレネンコが、持ち前の力に任せて釣り上げた。

 

 釣り上げた獲物を手に取り確認するキレネンコとプーチン。釣れたのは、どうやら犬だった様だ。オイコラちょっと待て、ツッコミが追いつかんぞ。

 

「ワンッ!」

 

 その犬……凶暴猟犬が口を大きく開け、中にいるオリジムシを見せてきた。控えめに言って凄く気持ち悪いよ。

 

 

 


 

 

 

「………変わろうか?」

「いや、大丈夫だ。問題ない」

 

 収容室の外にて、中の様子を記録する為に、記録用監視カメラの映像を真顔で見つめる警備課主任のサリアさん。そんな彼女を心配して、コーヒーを持って来たサイレンスが提案したが、どうやら大丈夫な様だ。流石メンタルダイヤモンドである。




遅れてしまってすまない(竜殺しのすまないさん)。

因みに、凶暴猟犬の所はもっとカエルっぽい奴にしようと思ったんですが、実装されてる敵キャラにはそんなのいないし、大陸版にいた小型ネッシーみたいなのは名前がわからなかったので、凶暴猟犬くんになりました。チャンチャン!(チャンチャンじゃない)
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