「よし!梨子やるぞ!」
「えっと……私実はこれから用事があって……」
「無いのは梨子のお母さんに確認済み」
「いつの間にお母さんと仲良くなったの!?」
ここは高海家、十千万。
その一室をお借りして、梨子にある事を教えてあげないといけない。
ぐへへ、その身にたっぷりと魅力を叩き込んでやるぜぇ………
終わったらきっと欲しくて欲しくてたまらなくなるだろうなぁ。自分から求めてくると思う。
そして、俺は高らかに叫んだ。
「第4187回梨子の犬嫌いを克服しちゃおう会!」
そう、梨子は何と犬が嫌いというか苦手らしい。それは俺にとって全く理解出来ないことであり、犬の魅力をそして、しいたけちゃんの魅力をもっと知ってもらいたい!
という事で押し付けがましい善意によって開かれたこの会。
ちなみに回数は適当である。
「まず、なんで嫌いなんだ?」
「前に犬に襲われた事があって……」
「じゃれたかっただけじゃなくて?」
「あれは絶対に襲ってたわ!」
「でもしいたけは襲わないよ?」
あんないい子は他にいないと思う。
おいでと手をパンパンと叩けばすぐに走って駆け寄ってくるしいたけマジ可愛い。
「ひぃ!」
部屋の隅へと梨子は逃げた。
「しいたけは襲わないよ。賢いもんな」
「わん!」
ほら、言う事分かってるし。
「しいたけの賢さ見とけよ?」
僕はくるりとしいたけに目を向けた。可愛い
「よし、しいたけ、問題 1+0は?」
「わん!」
「よしよし、偉いぞしいたけ。」
撫でておやつを上げる。
美味しそうにおやつを食べる姿も可愛い。
「ほら、賢い。」
「………絶対に合わせに言ったよね?」
「しいたけが賢いだけだけど?」
しいたけちゃんの難点は1+0は?以外の問題は間違ったり、答えてくれないこと。
きっと簡単すぎて答える価値すらないのだろう。賢いからね。
1+0はしいたけちゃんからのせめてものの慈悲なのだ。
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「ぶー……」
私、高海千歌は不満だ。
それを表すかのように頬を目いっぱい膨らませる。
今、彼は梨子ちゃんと一緒に何か楽しくやっているのが私には面白くない。
だって、ゆーくんは私の事が好きで、私もゆーくんの事が好き。
両思いなんだから!曜ちゃんには負けないんだから!
………それなのに、梨子ちゃんと楽しそうに話す声が聞こえる。
「千歌にも構ってよ…………」
ぽつりと不満を漏らす。
近くの部屋からは二人の楽しそうな声?悲鳴?みたいな物が聞こえてくる。
後で沢山構ってもらおう。そう私は心に決めた。
今、乱入すると怖いし
しいたけイラスト待ってます