虹が架かる恋物語   作:青井 空良

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お待たせしました!第3章第1話です!

どうぞ!













第3章 記憶喪失
第1話「記憶」


 

 

 

テレビをつけるとニュースが流れていた、

 

アナウンサー「昨日午後5時ごろ東京江東区東雲付近の信号のある交差点で横断歩道を渡っていた高校2年生の青井空良さんが普通乗用車にひかれ意識不明の重体です」

 

翔「え⁉…」

 

たまたま翔がテレビを見ていたら空良が車に轢かれたとニュースが流れていた。

 

「嘘だろ…あいつ」

 

翔は電話で空良の母親に電話をした。

 

「もしもし、翔です!」

 

「もしもし、翔くん、」

 

「あいつ、どうしたんですか?車に轢かれたとかニュースに流れてて」

 

「私にも分からないわ、なぜ空良が車に轢かれたか今ね、一緒にいた上原さんに事情を聴いているけど」

 

「まじかよ…」

 

突然の出来事であった、

 

まさか翔の親友が車に轢かれたと、

 

なぜ轢かれたのか?

 

それは昨日のこと。

 

 

 

 

 

 

 

空良「…ッ、歩夢ちゃん!危ない!」

 

歩夢「ふぇ⁉」

 

「くっ…」

 

「空良くーん!!!」

 

空良は赤信号で直進してきた車に轢かれた、

 

轢かれた勢いで空良は飛ばされた。

 

「そ…ら…く…ん…」

 

「空良くん!」

 

必死に空良のところに駆けつける歩夢

 

「空良くん?ねえ!空良くん!しっかりして!」

 

空良は無反応、

 

「…ッ、救急車を呼ばないと」

 

救急車を呼び、とりあえ人工呼吸をする歩夢

 

「空良くん!空良くん!お願いだから!」

 

必死に人工呼吸をする歩夢

 

そこに救急車が来た、

 

サイレンの音で鳴り響く中、

 

空良は車に轢かれて意識不明の重体まま救急車で搬送された、

 

必死に空良の名を叫んでいた歩夢、

 

病院に着いて空良は意識が戻るまで入院、

 

毎日学校帰りにお見舞いに来る歩夢は彼が意識が戻るまでそばにいてあげた、

 

事故から一週間は経った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空良視点

 

ん?

 

ここは、

 

どこだ?

 

知らない天井だ、

 

ベットに寝ていたのか?

 

あれ、

 

体が動かない、

 

頭には包帯を巻かれている、

 

窓の外は雨が降っていた。

 

今日は雨なんだ、

 

すると、コンコンッっと誰かが扉のノックを叩いている、

 

とりあえずまだ眠っておこう。

 

入ってきたのは女の子?

 

制服を着ていて髪色がライトピンクで右サイドに三つ編みお団子でまとめている髪型、

 

少し暗い表情をしながら僕の顔を見る、

 

?「…ッ、空良くん?」

 

空良くん?

 

あ、僕の名前か、

 

?「空良くん、良かったー、目を覚ましてくれて!もう心配してたのよ!」

 

彼女は僕のこと心配していたのか、

 

涙ながらに言った。

 

「え…」

 

「ん?どうしたの?」

 

「…」

 

「もしかしてからかっているの?むぅ」

 

すこし怒った表情で僕の顔を見る、

 

すると彼女は気づいた。

 

「空良くん?私のこと覚えている?」

 

「…ごめん…覚えてない」

 

「えっ…本当に?」

 

「…」

 

段々と悲しい表情をする彼女、

 

「そ、そうなのね」

 

「私、上原歩夢。あなたの彼女なんだよ?」

 

「…」

 

「一週間前、あなたは車に轢かれたんだよ?」

 

「私を守ってあげてくれて、それであなたは意識が無かったんだよ?」

 

「…」

 

「もしかして、事故の衝撃で記憶失っちゃったの?」

 

その時、僕は記憶を失ってしまった。

 

事故の原因で記憶喪失になってしまったのか、

 

記憶がない。

 

それでその女の子は僕の彼女だと、

 

それも記憶がない。

 

「そうなんだね、でもあなたが生きて戻ってきて本当に良かった」

 

そう言って彼女は僕の手を握った。

 

また誰か扉のノックを叩く

 

?「失礼します」

 

歩夢「あ、先生!」

 

先生「意識が戻りましたね」

 

「はい、そうですけど」

 

「ん?」

 

先生が僕の顔を見る、

 

「青井さん?私のこと覚えていますか?私あなたのお母さんの知り合いの鈴木ですよ?一度前にあなたにお会いしたことありますがそれも覚えていませんか?」

 

「…覚えていません…」

 

「そうですか、彼女さん」

 

「はい?」

 

「彼、事故の衝撃で記憶を失っていますよ」

 

「えっ⁉そうなのですか?」

 

「はい」

 

「じゃあどうやって記憶を戻すには?」

 

「それは難しいかもしれません、でも一つ方法がありますが」

 

「それは?」

 

「思い出の写真を彼に見せるとか」

 

「なるほど…」

 

「時間はかかりますが」

 

「分かりました、ありがとうございます」

先生は出て行った、

 

すると彼女は、

 

「今日はもう帰るね、また明日来るから」

 

「またね、空良くん」

 

と言って帰った。

 

「上原歩夢…」

 

彼女の名前を言っても思い出せない、

 

スマホを見ると、

 

待ち受け画面は彼女とツーショット写真、

 

これを見ても思い出せない、

 

スマホのロックは顔認証だから解除できたけど、

 

写真のフォルダ見るか、

 

ダメだ、

 

一人で思い出せない、

 

仕方ない、

 

今日は寝よう。

 

次の日

 

「空良くん?」

 

今日も彼女は来てくれた、

 

僕は昨日、母さんからアルバムの写真を貰って見ていた、

 

「調子はどう?」

 

「…」

 

「空良くん?」

 

アルバムに集中していた僕の顔を除く彼女、

 

「あっ…」

 

「もう空良くんは私が来てくれたのにアルバムに集中しているなんて」

 

「…」

 

「そうだよね、記憶を取り戻すには写真見ないとね」

 

彼女は自分のスマホを取り出して、

 

僕と撮った写真を何枚か見せる、

 

すると僕は、

 

「これって…」

 

「ん?あぁこれね、あなたと初めてお弁当食べた写真だよ?」

 

「お弁当…」

 

「そう、あなた私が作った卵焼きが一番好きだって」

 

「卵焼き?…」

 

「あっ、ちょうど残り物があるから食べてみる?」

 

「うん…」

 

彼女の鞄の中から卵焼きが入った箱を出した、

 

そしてその卵焼きを食べさせる、

 

「はい、あーん」

 

食べると、

 

「どう?」

 

ん?

 

この味、

 

この柔らかい食感、

 

この卵焼きは、

 

あ、

 

思い出した、

 

「初めて食べた卵焼きと一緒だ…」

 

「空良くん?その私が作った卵焼きを食べて思い出した?」

 

「うん…でもまだ」

 

「そっ、そうだよね、じゃあこれは?」

 

「カラオケ?」

 

「うん、初めてあなたとカラオケ行った写真だよ?」

 

「カラオケ…」

 

「楽しかったなー、あの時」

 

「…」

 

「あなた、私の曲一緒に歌ってくれたよね?」

 

「一緒に歌った?…」

 

「うん、この曲」

 

それで彼女は自分の曲を流した。

 

「あっ…」

 

「思い出した?」

 

「この曲…」

 

「聴いたことあるでしょ?」

 

「うん…」

 

「思い出してきたね空良くん」

 

「うん…」

 

それから次の日もその次の日も、

 

彼女はやって来て、

 

二人の思い出の写真を見せてくる、

 

少しずつ記憶が戻ってくる。

 

リハビリも終えて、やっと歩けるようになった、

 

そして退院、

 

「空良くん、退院おめでとう!」

 

「ありがとう…」

 

「今日はあそこ行こう?ね空良くん?」

 

「うん」

 

それは東京スカイツリーだ、

 

「ここ覚えている?」

 

「初めてあなたに告白された場所だよ?」

 

「告白?…」

 

「うん」

 

「…」

 

夜の東京の街を眺めていると、

 

彼女は後ろから抱き着いてきた。

 

「私、空良くんのこと大好きだよ?」

 

「ね?あなたもそうでしょ?」

 

そう聞いてくる彼女、

 

僕は彼女のほうを振り向くと、

 

「…ッ」

 

キスをされた、

 

その時、

 

頭の中で今までの記憶が溢れるほど出てきた。

 

お互いの唇を離すと、

 

「歩夢ちゃん…」

 

「やっと私の名前呼んでくれたね」

 

彼女は自分の名前を呼んだだけで涙を流した。

 

「うん、歩夢ちゃんとの記憶思い出してきたよ」

 

「空良くん!」

 

「えへへ」

 

「ふふっ」

 

努力すれば必ず報われる

 

記憶を一つ一つ、

 

思い出せばいいんだ、

 

あまり無理しなく、

 

マイペースで、

 

思い出せば、

 

きっとまた、

 

虹が架かるんだ、

 

それは虹は雨上がり出てくる虹ではなく、

 

永遠に架かっている虹

 

たとえ途切れていても

 

再び虹は架かる。

 

だがしかし、空良の永遠の虹は再び途切れることになる。

 

「家までありがとう歩夢ちゃん」

 

「どういたしまして」

 

「あれ」

 

「ん?どうしたの?」

 

家のインターフォン鳴らしても誰も出てこない、

 

「おかしいな、この時間ならいるはずだけど」(ここまで記憶を取り戻している)

 

ドアノブを触ると、

 

「え?」

 

「ん?」

 

「開いてる」

 

ドアを開けると、

 

「ただいまー、母さん?」

 

真っ暗で何も見えない

 

電気をつけると、

 

「母さ…」

 

「空良くん?」

 

 

 

 









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