虹が架かる恋物語   作:青井 空良

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第2話「不幸、幸運」

「あれ」

 

「ん?どうしたの?」

 

家のインターフォン鳴らしても誰も出てこない、

 

「おかしいな、この時間ならいるはずだけど」

 

ドアノブを触ると、

 

「え?」

 

「ん?」

 

「開いてる」

 

ドアを開けると、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいまー、母さん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真っ暗で何も見えない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電気をつけると、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「母さ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「空良くん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこには、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天井にロープみたいなものを吊るして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母さんは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

首吊り自殺をしていた、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「母さん、おい、嘘だろ?おい母さん!かあさん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

必死に叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんでこんなことするんだよ!くっそ!あんたが死んだら僕はどうするんだよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空良の母はうつ病だった、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空良が事故で記憶を失った原因で自殺をしたみたい、

 

 

 

 

 

少しずつ記憶を取り戻しているのに、

 

 

 

 

それを空良は母に伝えることが出来なかった。

 

 

 

 

警察に通報して現場調査して片付けをしてもらった。

 

「そうだ、僕が悪いんだ」

 

「え?」

 

「僕が記憶を失ったせいで母さんはショックだったのか、少しずつ記憶を取り戻してきたのにそれを伝えなかったんだ」

 

「空良くん…」

 

「ごめん歩夢ちゃん」

 

「謝ることないよ空良くん」

 

「もう帰っていいよ、遅いし」

 

「うん、じゃあまた明日ね」

 

と言って彼女は帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最悪だ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっと退院して母さんといっぱい話したかったのにな、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんでだよ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんで、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何で自殺したんだ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

通夜とお葬式をして一週間経った、

 

今日から学校行けるが行く気もしない、

 

色々とショックで一人で引きこもってた、

 

そう言えば、

 

入院してからみんなに会ってないな、

 

どうしよう、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩夢視点

 

空良くん、あれから一週間経っているのに学校に来ない、

 

そりゃあそうだよね、

 

通夜に行った時も空良くん暗い顔していたし、

 

全然話もしてないし、

 

かすみ「歩夢先輩?どうしたんですか?そんな暗い顔して」

 

「えっ、なんでもないよ」

 

「えー?かすみんにはそう見えないと思いますがー」

 

「…」

 

「最近、空良先輩もいないし何かあったんですか?」

 

仕方ない、

 

みんなに話そう、

 

「みんな、ちょっといいかな?」

 

私は空良くんの現状をみんなに話す。

 

「実は空良くん3週間前ね交通事故で記憶を失ってしまっていたの」

 

みんな「えっ⁉」

 

せつ菜「空良さんは大丈夫でしょうか?」

 

「うん、なんとか今までの記憶を取り戻してきて退院まではできたけど」

 

「その日、空良くんのお母さん自殺しちゃって」

 

「自殺⁉」

 

「それでショックを受けちゃって学校に来てないの」

 

せつ菜「そうなのですね」

 

「ごめんなさい、今まで黙ってて」

 

愛「話してくれるだけで良かったよ歩夢」

 

しずく「そうですよ!」

 

栞子「空良さんの現状分かったので元気出してください歩夢さん」

 

「みんな…」

 

果林「次来るときは必ず連れてきなさいよ」

 

エマ「そうだよね、私たち卒業しちゃうし」

 

彼方「彼方ちゃん寂しいよ~」

 

そうだよね、

 

元気な空良くん見たいよね、

 

でも、

 

それに応えてくれるかな、

 

 

 

 

 

 

 

私は空良くんの家に行った、

 

インターフォンを鳴らす、

 

ガチャッ…

 

「あ、歩夢ちゃん」

 

眼鏡をかけた空良くん、

 

「空良くん、元気?」

 

「元気ではないよ」

 

「そうだよね」

 

「上がって」

 

「お邪魔しまーす」

 

リビングに空良くんのお母さんの仏壇が置いてある、

 

私は線香を立て挨拶をする。

 

「ごめんね、歩夢ちゃん、学校に同好会に行けなくて」

 

「ううん、大丈夫だよ、ごはんちゃんと食べている?」

 

「いや、なかなか通らないんだ」

 

「そうだよね、私こそごめんね、顔も出さないで」

 

「いいよ、ちょっと一人の時間ができたし…」

 

 

 

 

 

下を向く彼、

 

彼の顔を覗いても前髪で隠れて見えない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「怖い…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

 

怖い?

 

 

 

 

何が怖いのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「怖い、怖いんだ」

 

「何が怖いの?」

 

「…ッ、一人でいるのが…怖いんだよ…」

 

 

 

震えながら言う彼、

 

 

 

 

 

 

「空良くん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「僕は事故で記憶を失ったせいで母さんを死なせたんだ、最低だ、僕が悪いんだ」

 

「そんなことないよ!空良くん!」

 

「えっ?」

 

私は彼を抱きしめた、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悪くないよ、空良くん」

 

 

 

 

 

 

「でも…」

 

「大丈夫、空良くんは一人じゃないよ」

 

「歩夢ちゃん…」

 

「私があなたのこと守るから」

 

「くっ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

空良視点

 

「えっ?」

 

僕は歩夢ちゃんに抱きしめられた、

 

「悪くないよ、空良くん」

 

「でも…」

 

「大丈夫、空良くんは一人じゃないよ」

 

「歩夢ちゃん…」

 

「私があなたのこと守るから」

 

 

 

 

 

 

その言葉を聞いた瞬間、

 

 

 

思わず涙が溢れ出た。

 

 

 

情けない、

 

 

 

 

なに一人で落ち込んでいるんだ、

 

 

 

 

怖いとか言って、

 

 

 

 

本当に情けない、

 

 

 

 

「よしよし、もう男の子だからそんなに泣かないの」

 

 

 

 

「だって、歩夢ちゃん優しいから」

 

 

 

「当たり前でしょ」

 

 

 

「うっ…」

 

 

 

「今日はずーっと私を抱きしめていいからね」

 

 

 

「うん…」

 

 

 

 

泣きやむまで彼女を抱きしめた、

 

 

あぁ、

 

歩夢ちゃんの匂いだ、

 

この甘いシャンプーの匂い好き、

 

落ち着く、

 

 

 

それから次の日、

 

学校に行くようになった、

 

 

 

翔「お!空良!久しぶり!」

 

「久しぶり翔」

 

「心配したぞー!もう!」

 

「ごめんね」

 

「全然!でも元気でよかったぜ!」

 

「えへへ」

 

「でもまだ記憶とか」

 

「あぁ、まだ完全には戻すには難しいよ」

 

「そうだよな、まあ無理すんな」

 

「うん、ありがとう」

 

いい親友が居て良かった、

 

次は同好会のメンバー、

 

 

 

「お疲れ様でーす、うぉっ!」

 

かすみ「空良せんぱーい!」

 

かすみちゃんがいきなり抱き着いた、

 

「かっ、かすみちゃん?」

 

「心配しましたよ!この3週間も先輩に会えなくて」

 

「ごめんね、かすみちゃん」

 

せつ菜「おかえりなさい!空良さん!」

 

「あぁ、ただいま」

 

愛「よーし!空良が帰ってきたおかげで空が綺麗だよ!空良だけに!」

(ダジャレ下手ですまん)

 

「あはは、よし!今日はやるぞー!」

 

おー!

 

 

 

 

 

 

 

 

今日も虹が架かっている、

 

 

 

 

 

 

 

その虹は雨上がりに出る虹ではなく、

 

 

 

 

永遠に架かる虹、

 

 

 

 

たとえ途切れていても、

 

 

 

 

 

再び虹は架かる、

 





そろそろネタ切れ...


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