虹が架かる恋物語   作:青井 空良

60 / 64
何とか間に合った。

ちょっと第7章の話数変更いたしました。

それではどうぞ!














番外編その20「キスの日」

5月23日はキスの日

 

なぜ5月23日はキスの日なのか、どうしてこの日がそうなったのか、実は日本で初めてキスシーンが登場する映画「はたちの青春」が公開されたこの5月23日が由来する。戦後まもない昭和21年のことで、ほんの少し唇を合わせるだけのシーンだったが、当時観た人は衝撃的な出来事だったという。

 

僕が初めて彼女にキスをした時、時が止まったような感覚がした。周りに邪魔されない二人だけの空間、人生の中で初めて経験をした僕は途轍もないことだった。

 

雨の中、僕はベランダから見えるの品川の街を眺めていた。何も考えずただ人と車と電車が動いているのを見ている。すると彼女から一件のメッセージが届いた。

 

一件のメッセージ

 

【上原歩夢】

今から会える?

 

【青井空良】

うん、いいよ。

 

【上原歩夢】

じゃあ、お台場海浜公園で待ってるからね。

 

【青井空良】

分かった。

 

メッセージの返信をした僕は彼女が言ったお台場海浜公園に向かった。こんな雨の中彼女はなぜ公園で僕を呼びだすのは何かあるのか、屋根下で雨宿りをしていた彼女の姿が見えた。

 

「あ、空良くん」

 

「どうしたの?急に?」

 

「もうすぐ雨が止むと思うの」

 

確かに雨雲の動きが速い、すぐ近くに太陽の光が東京の街を照らしている。彼女は気象予報士の人なのか、それとも晴れ女なのか。雨が止むとそこに見えた景色は、

 

「虹…」

 

そう、雨上がりに見える虹。彼女が僕に見せたかったものはこの虹だった。

 

「綺麗な虹だね、歩夢ちゃん」

 

「うん、これを空良くんに見せたかったの」

 

「そうだったんだ」

 

「うん」

 

レインボーブリッジの上に架かる半円状の虹、そして東京の街。その景色は途轍もない綺麗な光景だった、すると彼女は顔を僕の方向に向けてきた。そして目を閉じて唇を重ねた。また時が止まった感覚、誰にも邪魔されない空間に入り自分も目を閉じてキスをする。なぜキスされたか分からない、いつものことだと思っていた。お互い唇を離し目を合わせる。

 

「空良くん、今日何の日か知ってる?」

 

「今日って…」

 

「キスの日」

 

そう、今日5月23日はキスの日。僕はこの日がキスの日だと知らなかった。記念日でも何でもないこの日、彼女はなぜキスの日にキスをしたかったのか。

 

「キスの日?…」

 

「あ、あ///これはね、その、日本がね、初めて映画でキスシーンが出た日だから、その、えっと///…」

 

彼女は日本が初めて映画でキスシーンが出た日だからってキスをしたことに恥ずかしがる、でもそんなことをするのは彼女らしさ。僕は彼女の頭を撫でた。

 

「えっ、ちょっと空良くん…」

 

「可愛いなぁって」

 

「もぅ、やめてよ…恥ずかしいから…」

 

「歩夢ちゃんらしいね、こういうことするの」

 

「もお!空良くん!」ぽむぅ

 

「へへっ」

 

なりより僕が彼女の好きな所はこの顔、頬を膨らませて怒ってくる顔。でも彼女はそこまで怒ってはいない、怒っているふりをしてこういう顔をするのだろう。彼女はとっても優しい女の子だから。怒ったりはしない、でもあまり怒らせたらいけない。本気で怒ることもあるだろう。あの時の僕のように。そしたら取り返しのつかないことになるから。

 

今日この時間はあっという間だったな、今までより少ない時間だったと思う。この時間を忘れず大事にしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









何とか間に合った。今日はキスの日だと気づいたのが投稿時刻の3時間前。

やっべ!っと思って急いで執筆作業しました笑

短すぎたかな笑
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。