ちょっと第7章の話数変更いたしました。
それではどうぞ!
5月23日はキスの日
なぜ5月23日はキスの日なのか、どうしてこの日がそうなったのか、実は日本で初めてキスシーンが登場する映画「はたちの青春」が公開されたこの5月23日が由来する。戦後まもない昭和21年のことで、ほんの少し唇を合わせるだけのシーンだったが、当時観た人は衝撃的な出来事だったという。
僕が初めて彼女にキスをした時、時が止まったような感覚がした。周りに邪魔されない二人だけの空間、人生の中で初めて経験をした僕は途轍もないことだった。
雨の中、僕はベランダから見えるの品川の街を眺めていた。何も考えずただ人と車と電車が動いているのを見ている。すると彼女から一件のメッセージが届いた。
一件のメッセージ
【上原歩夢】
今から会える?
【青井空良】
うん、いいよ。
【上原歩夢】
じゃあ、お台場海浜公園で待ってるからね。
【青井空良】
分かった。
メッセージの返信をした僕は彼女が言ったお台場海浜公園に向かった。こんな雨の中彼女はなぜ公園で僕を呼びだすのは何かあるのか、屋根下で雨宿りをしていた彼女の姿が見えた。
「あ、空良くん」
「どうしたの?急に?」
「もうすぐ雨が止むと思うの」
確かに雨雲の動きが速い、すぐ近くに太陽の光が東京の街を照らしている。彼女は気象予報士の人なのか、それとも晴れ女なのか。雨が止むとそこに見えた景色は、
「虹…」
そう、雨上がりに見える虹。彼女が僕に見せたかったものはこの虹だった。
「綺麗な虹だね、歩夢ちゃん」
「うん、これを空良くんに見せたかったの」
「そうだったんだ」
「うん」
レインボーブリッジの上に架かる半円状の虹、そして東京の街。その景色は途轍もない綺麗な光景だった、すると彼女は顔を僕の方向に向けてきた。そして目を閉じて唇を重ねた。また時が止まった感覚、誰にも邪魔されない空間に入り自分も目を閉じてキスをする。なぜキスされたか分からない、いつものことだと思っていた。お互い唇を離し目を合わせる。
「空良くん、今日何の日か知ってる?」
「今日って…」
「キスの日」
そう、今日5月23日はキスの日。僕はこの日がキスの日だと知らなかった。記念日でも何でもないこの日、彼女はなぜキスの日にキスをしたかったのか。
「キスの日?…」
「あ、あ///これはね、その、日本がね、初めて映画でキスシーンが出た日だから、その、えっと///…」
彼女は日本が初めて映画でキスシーンが出た日だからってキスをしたことに恥ずかしがる、でもそんなことをするのは彼女らしさ。僕は彼女の頭を撫でた。
「えっ、ちょっと空良くん…」
「可愛いなぁって」
「もぅ、やめてよ…恥ずかしいから…」
「歩夢ちゃんらしいね、こういうことするの」
「もお!空良くん!」ぽむぅ
「へへっ」
なりより僕が彼女の好きな所はこの顔、頬を膨らませて怒ってくる顔。でも彼女はそこまで怒ってはいない、怒っているふりをしてこういう顔をするのだろう。彼女はとっても優しい女の子だから。怒ったりはしない、でもあまり怒らせたらいけない。本気で怒ることもあるだろう。あの時の僕のように。そしたら取り返しのつかないことになるから。
今日この時間はあっという間だったな、今までより少ない時間だったと思う。この時間を忘れず大事にしよう。
何とか間に合った。今日はキスの日だと気づいたのが投稿時刻の3時間前。
やっべ!っと思って急いで執筆作業しました笑
短すぎたかな笑