?「空良―!」
「え?…」
もう二度と会えない、会いたくもない、
「なんで、なんであんたがここにいるんだ?」
そこにいた人は中学3年の冬の時に離婚してもう二度会えないよう絶縁した元親父が僕に会いに来た。
元親父「いや、なんかお前に久しぶり会いたくてさ」
「は?」
「とりあえず飯でも行かねえか?母さんに遅くなると言っといてくれ」
まあ仕方ない、嫌だとは言えないし今日だけはいいだろう、(そこは優しい空良)
六本木の居酒屋に行った
てか六本木は初めてだ。
「今日は俺のおごりだ!なんでも頼んででいいぞー!」
「ほう、いつも払ってないあんたが?」
「あれは母さんが勝手にやってるだけだぞ?」
「はぁ、信じられんな、てかここまで来たってことはまたパチンコで勝ってそのお金で来たのか?」
「いや、お前たちと絶縁した時パチンコやめちゃったぜ」
「え?」
「だって、家賃とか今まで払ってなかったし貯金しないと思ってさ、昨日会社から臨時収入もらってその金で今日来たんだぜ」
「本当かぁ?」
「あん?そこまで俺のこと信じないのか?じゃあこれ見せてやる!」
親父のカバンの中から家賃の領収書や臨時収入の明細書を僕に見してくれた。
「え?黒木蒼汰ってちゃんと名前がある」(元親父の名前は黒木蒼汰)
「だろ?これ全部俺がちゃんとやったぞ!」
こんなにできるんだったら最初からやれよ、と言いたいけど僕は黙った。
「さあ!どんどん食え!遠慮しなくていいからな!」
「あぁ、」
なんか食べずらいな、こんな大嫌いな元親父とご飯なんて、まあたまにはいいかな、社会に出たらこういう人と関わることもあるだろう。
「最近学校どうだ?」
「あぁ、毎日休まず行ってるよ」
「そうか!そりゃあ自分で選んだ学校だからな!」
「あぁ、」
「そういやさっき女の子二人と喋ってたけど?クラスメイト?女友達か?(笑)」
「ちっ、違うよ、ただ…」
元親父になんて言えばいいのか。
「僕、今年の二学期から本気で自分を変えようって…」
「ほう?」
「同好会のサポーターになったんだ」
「へぇ、すごいなお前、何のサポーターだ?」
「スクールアイドル」
「スクールアイドル?」
「あぁ、簡単に言えば生徒がアイドル活動する」
「なるほど、それでサポーターになったのか」
「あぁ、自分でも信じられないなって、」
「はは!なんか今の俺と似てるな!」
「あんたとは似てないし、なんだよそれ」
「それでちょっとお前にお願いしてほしいがあるんだけど」
「ん?」
何だ?
「もう一度やり直してくれないか?」
「何を?」
「家族のこと」
「は?何バカな言ってんの?」
やり直したい?家族のこと?は?笑わせんなよ、
「実は父さん、今働いてる会社の社長になってそれで経営が難しくなってさ、」
「え?あんたが社長?」
「あぁ、それで一人じゃできなくてさ」
「色んな仲間に助けてほしかったけど、誰も聞いてくれなくて、どうしたらいいのか考えたら、やっぱお前らにしか頼れなくて」
情けない父親だな。
「それで僕に会いに来たってか」
「あぁ、それで母さんと話をしてそれで和解してくれたら再婚してお前らに力を貸して会社の経営を良くしたくて、それとなんだけど空良、今の学校辞めてくれないかな?」
「え?」
「お前を会社で雇ってあげたいんだよ」
「は?僕はまだ16歳の高校生だぞ?今退学したら学歴が中卒とか嫌だし」
「別にいいじゃないか、そんな学歴関係なく」
「他の人に変な目で見られたくないんだよ!あんたみたいな人間に!」
「それでもいいから、地元(愛知)に帰らないか?お前が生まれ育った場所でまたもう一度」
「嫌だ!」
あまりにも感情過ぎて両手でテーブルをバンッ!と叩いてしまった。
周りの客の視線がこっちを向いてくる。
「あっ、空良…」
「あっ、ごめん、感情になってつい、」
「まあ、少し考えてくれ」
「…分かった、母さんと話して考えるよ、今日はこれで帰るね、」
「おう、すまんかったな、これ父さんのメール、これに連絡してくれ、いつでも待ってやるから」
「あぁ、じゃあまた、」
居酒屋を出た僕、
少し親父のことを見直した。表ではダメな人間だったけど裏ではしっかりとした人間、
人間って必ず裏表の顔、姿がちゃんとある、
自分も表ではそこまで頑張ってない自分が裏では成長してる自分、
今親父が会社をやっている経営が難しいと、それで学校を辞めて正社員とか、まあ無職よりかいいチャンスを与えているような感じ、
でも学校辞めたくないな、辞めたら彼女は悲しむだろう、それと今楽しく高校生活送っているのにいきなり辞めるのは夢をぶち壊している、せめて卒業してからでいいからと思った。
帰宅
「ただいまぁ(小声)」
「おかえり、どこ行ってたの?」
「あぁ、ちょっと寄り道しとった」
親父と会ったとはまだ言えない、言ったら怒られる。
自分の部屋に入ってベットに寝ころんだ。
「あぁ、どうしよう、どうしたらいいのか?」
なんて一人でつぶやいてたら明日のこと思い出した。
「あっ、歩夢ちゃんに明日のこと言うの忘れてた!」
どうしよ、どこか行きたいか聞いてみるか、
歩夢視点
空良くんから連絡来ないなぁ、あまりにも嬉しすぎて忘れちゃったのかなぁ?
あっ!
1件のメッセージ
青井空良 遅くなってごめん!その明日のことなんだけど場所が決まらなくて、歩夢ちゃんは何処か行きたい場所ある?
行きたい場所?うーん、
自分 上野動物園とかどうかな?それと侑ちゃんも一緒に付いてきていいかな?
青井空良 上野動物園ね!いいよ!侑ちゃんも一緒に来ても大丈夫!
自分 ありがとう!じゃあこの前と同じ時間帯でいいかな?
青井空良 いいよ!今度は遅刻しないから!
自分 うん、分かった!
空良視点
上野動物園かぁ、明日楽しみだな!
次の日
午前10時前の品川駅の改札口前
今日はちゃんと待ち合わせの時間の20分前に着いた、ちょっと早すぎたかな?まあいい20分なんてあっという間に過ぎていくだろう。
5分後、あれ?まだ5分しか経ってないか、
さらに5分後、腕時計を見ると、あれ?あと10分か、(こういう20分ってめっちゃ長いですよね)
暇だしスマホで何か動画見るか、
歩夢ちゃんの動画でも見ることに、ん?歩夢の可愛いシーン動画?面白そうだな、見るか。
歩夢視点
着いた!あ!今日はちゃんといる!
歩夢「あ!空良くーん!」
侑「ん?気づいていないけど」
「あれ?聞こえてないのかな?」
スマホで何か見ている、ちょっと脅かそうかな?
「そーらーくん!」
と彼の肩を両手でトン!
空良「うおぉ!あああ、あっ、あっ、歩夢ちゃん⁉」
歩夢「もう!空良くんたら呼んでも気づいてないから脅かそうと思って!」
空良「あぁ⁉ごめんごめん!気づかなくてー(笑)」
侑「空良くん、今何の動画見てたの?」
空良「え?あー、あれだよ!ヒ〇キンさんの動画!」
侑「ん?どれどれ?スマホ貸して!」
空良「え?ちょっ!侑ちゃん!勝手に取るなよ!あー!」
侑ちゃんが空良くんのスマホを勝手に取って見てると、
侑「ふわぁぁぁぁ!かわいいぃぃぃ!」
歩夢「侑ちゃん?」
「これ!歩夢の可愛いシーン動画!」
空良視点
あーあ、強引にスマホ取られた、僕が見た動画が歩夢ちゃんに見せられた。
歩夢「ふぇ?///」
侑「かわいいなぁ歩夢は!」
「そっ、空良くん?///」
あーなんて言えばいいかな、
空良「あー、おすすめ欄に出てちょっと見よかなってつい(笑)」
歩夢「もうぅ、空良くんに恥ずかしいところ見られたぁ」
侑「別にいいじゃん!こういう歩夢あまり見れないから璃奈ちゃんに頼んで投稿しちゃって(てへぺろ)」
「もう!侑ちゃん!(ぽむぅ)」
へへっ、かわいいなぁ、
上野動物園に着いた
空良「動物園に来たの小学生以来だな」
歩夢「空良くんはどんな動物が好きなの?」
「うーん、パンダかな?」
侑「パンダ?私も好きだよ!それで中国から来たパンダが今年で帰っちゃうから見に行きたくて!」
空良「え?そうなのか?」
歩夢「うん、昨日話してたら侑ちゃんが動物行きたいってそれで」
空良「なるほどね、あ!入場料払ってあげるよ!」
歩夢「え?そこまでしなくても」
侑「いいじゃない?勉強を教えてもらったお礼だよ、この前だって歩夢、空良くんが欲しいもの買ってあげたじゃん?」
歩夢「じゃあ、お願いしていいかな?」
「おん!じゃあ買ってくるね!」
3人分の入場料を買った、1800円、まあこれぐらいいいか、
「はい!どうぞ!」
「本当にいいの?」
「大丈夫!」
そして動物園の中に入った。
侑「ねえ!見て見て!キリンだよ!」
侑ちゃんが小学生みたいにはしゃいでいる。
歩夢ちゃんが策の前の看板を読んだ。
歩夢「餌(えさ)やり体験?」
空良「200円か、やる?」
歩夢「え?いいの?」
空良「うん、これもおごってやるよ」
「じゃあエサやりやろうかな、」
侑「あ!私も私も!」
まあ僕はいいかな、二人分の体験料を払った。
侑「ほら?君の大好物なエサだよー!」
歩夢「侑ちゃん、エサやり上手いね」
「意外と私こういうの得意だよー」
自分で言うかな?
エサやりを終え次の動物がいる場所に行った。
侑「ふわぁぁぁぁ!モルモットちょーかわいいぃぃぃ!」
歩夢「もう侑ちゃんたら、子供みたいに騒がないの!」
こうやって見るとほんと仲のいい幼馴染だなぁ
二人がモルモットを抱っこして遊んでいるところ、なんか侑ちゃんがさっきから僕のことをチラチラと見てくる。
侑「空良くん?」
「…」
「空良くん?」
「ふぇ?」
「どうしたの?」
「いや?何でもないよ?」
僕は別のこと考えていた、まあそれは昨日のこと、
ランチの時間の時だった。
歩夢「私取ってくるから二人はここで席取ってて」
空良「あぁ、悪いな」
「いいのいいの!」
と言って歩夢ちゃんは行った。
侑「空良くん?」
空良「ん?」
「なんかさっきから顔が少し暗いよ?」
「え?暗い?」
「うん、なんか別のこと考えてるのかなって」
「え?いや別に」
「何か歩夢に言えないこと?」
「あぁ、確かに」
すごい行列だし時間はかかるだろう、
「なるほどね、空良くんのお父さんがそんなことに」
「うん、どうしようかなってずっと考えてた、ごめんね、つい一人で考えることがあるから」
「まあ、事情なら仕方ないよね」
「そうだよね、」
「ごめーん!遅くなって!はい!これ侑ちゃん、これは空良くんだったけ?」
「あぁ、歩夢ちゃんありがとう」
「どうしたの?二人で何か話してたけど?」
「何でもないよ!さっ歩夢が来たし食べよう!」
ランチを食べ終え残りの動物を見ているとあっという間に夕方に
侑「いっぱいパンダの写真撮っちゃった!」
歩夢「ふふっ、侑ちゃんたら」
歩夢・侑「今日はありがとう空良くん!」
空良「どういたしまして!また行こうね!」
歩夢「うん!」
侑「今度は二人でデートだね?」(小声で耳元で言う)
「ふぇ?侑ちゃん!」
「ん?」
「なっ、何でもないよ⁉」
電車に乗り品川駅に着いた。
歩夢「それじゃあまたね!空良くん!」
空良「うん、またな!」
侑「またねー!空良くん!」
帰宅
あぁ、昨日のこと考えたせいかあんまり楽しくなかったな、
どうしよう、早く決めないとなぁ。
母さん、絶対怒るよなぁ、話したくないなぁ。
いかがだったでしょうか?
小説をやり始めてから約一週間経ちました!いやぁ日にちが経つの早いですね!
次回もお楽しみに~!