仮想世界で気づいたら最強生物になっていました。 作:BLOODRAIN
ですので書くならこのタイミングしか無いと感じ、再開しました。よければ読んで言ってください。
〈運営サイド〉
暗い夜空の様な空間にホログラムが星のように輝き。中央には光る巨大なモニュメントがそびえ立っている。ここはNWOの世界を管理するこの仮想世界の心臓部だ。その周りにはウサギをデフォルメした様なキャラクターが何体かが話しあっていた。
「何とか無事に第1回イベントも終わったな」
「そうですね。ようやく山1つ超えましたね」
このキャラクター達は運営スタッフのアバタ―だ。彼らがこの世界を管理しているのだ。しかし、そもそもの話し。このNWOを含めたVRMMORPGは全てをカーディナルシステムが管理しているのだが。このNWOは大元をカーディナル。スタッフ達が詳細な部分を管理することで他のゲームには無い多種多様なスキルを実現しているのだ。
そんな彼らはイベントの映像を食い入る様に見ていた。
「やっぱりこれだけの数のプレイヤーが一同に集まると見応えがありますね」
「確かにな。中でもペイン、ドラグ、ドレッド、フレデリカ、ミィと言った一部のプレイヤーが飛び抜けているな」
運営達は映像を見ながら口々に話している。しかし、あるプレイヤーの映像が映った瞬間に雰囲気が変わった。
「しかし、それ以上に飛び抜けているのはやっぱりこの2人だろ」
映像に映し出されているのはイベント2位のカイドウと3位のメイプルだ
「確かに。防御力に極振りでここまで戦えるのは確かに飛び抜けてるな。それにモンスターを食べるって言う発想は普通考えつかない筈なんだが」
見つめる先にはイベント以前のメイプルが毒竜と戦った時の映像が流れており。メイプルが毒竜の体をガブガブと食べていた。その飛び抜けた発想に周りのスタッフたちも苦笑いを浮かべていた。そこから更に場面は変わり映ったのは
「しかしこっちもメイプルとは別の方向に飛び抜けてるぞ。」
次に映ったのはプレイヤーはモンスターを次々と打ち倒していくカイドウの姿だった
「初期装備に手甲を選ぶのも驚きだが。まさか相手の武器を利用したり、モンスターその物を武器にするとはな。まず思いついても出来ないぞ。しかも他のプレイヤーとは違ってスキルをメインの攻撃じゃなくてあくまで補助としてしか使ってないよ。」
「確かに手甲は唯一全ての武器スキルを使える装備だが基本はハズレの筈なのに。」
「一応聞くけど、あんな戦い方が出来るスキルなんてないよな?」
「ある訳ないじゃないですか!」
その圧倒的な力を振るうカイドウの動きにスキルの有無を疑うスタッフもいたがカイドウの動きはスキルで得られる能力を遥かに超えていた。そうなると次の可能性として
「まさかとは思うがチートじゃないよな?」
「念の為にカイドウのアカウントを隅々まで調べましたがチートの形跡は見つけられませんでした。カーディナルシステムが管理しているゲームで何の形跡も残さずチートを行うのは不可能ですよ。これは完全に
「はぁ、そうか」
そう言いきるスタッフにリーダー的立場のスタッフはため息をつきカイドウの映像にもう1度目を向ける。
「しかし、洗練された動きだ。見たところ複数の武術を状況に合わせて使い分けているな。もはやただのゲーマーの動きじゃない。プロの動きだ。」
あまりにも見事な闘いぶりに呆れを通りこして魅入ってしまっていた。そこで映像はカイドウがドレッドに攻撃を当てた所に差し掛かっており、カイドウの拳が黒くなっている。
「しかも覇気を武装色の覇気まで昇華させているとは。しかもドレッドの動きに反応出来ているところを見ると見聞色の覇気も持っている様だ」
「あぁ、俺達が必死こいて作り上げたあのスキルな。あの時ほど苦労したスキルは無かったよな」
「確かに、もう5徹なんて2度とゴメンだ」
スタッフ達は当時のことを思い出して愚痴をこぼしている。
「だが、このスキルは間違いなくこのNWOに新たな風を吹き込んでくれたのは間違いない。その証拠に覇気のスキルを手に入れたプレイヤーはメキメキと頭角を表してきている」
「確かに。カイドウがその筆頭だな。」
それぞれが口々にカイドウを褒める中、リーダーは声を上げた
「さて、そろそろ次のイベントに向けて準備をしていこう。カーディナルがゲームバランスを取ってくれているが俺達も俺達の仕事をするぞ!」
『はい!』
リーダーの声と共にスタッフ達は各々の仕事に戻るのであった
side終了
第一回イベントが終了し数日が経過した。イベント後、僕はNWO内ではちょっとした有名人になった様で色んなプレイヤーに話し仕掛けられた。
だが今日はリアルを少しだけお見せしましょう。
「いや〜単なる腕試しのつもりだったのに、まさか2位にランクインするとは思わなかったな」
そんなことを喋りながら僕は通学路を歩いていると
「ん?あれは…」
前方に家の学校の制服を着た女子が二人歩いている。片方は小柄な黒髪のアホ毛が特徴的なショート。もう片方は茶色の長髪をポニーテールにしている。
そう、クラスメイトのメイプルさんこと本条楓さんと本条さんの親友、白峯理沙さんだ。
折角会ったので挨拶することにしたので少し歩みを早めた
「二人共、おはよう」
「あ、カイッ。朝倉くんおはよう!」
「朝倉じゃん、おはよう」
いまカイドウって言いかけたよね、本条さん⁉
本条さんは少し慌てているのを見て白峯さんも少し不思議そうに首を傾げていた
その後は他愛無い話をしながら三人で通学路を歩き始める。どうやらふたりはNWOの話をしていたようで、本条さんはメイプルとしてのことを話していた様だ。
「楓、朝倉も居るんだしあまりリアルが特定されるようなことは言わないほうが良いよ?」
「う、うん。それはわかってるけど…」
本条さんは僕の方をチラチラと見ている。どうやら白峯さんには黙っている約束を気にしているようだ。しかし、もう試験も終わって話を聞く限り白峯さんの母親からも許可が下りたようなので話しても問題ないだろう。
「本条さん、良いよ。もう話してもらって」
「ホント⁉はー良かった。これでスッキリしたよ」
「ん?」
僕達二人の様子に白峯さんは首を傾げている。
「白峯さん、実は僕もやってるんだ。NWO」
「え?」
「うん!しかもね朝倉くんもイベントに出たんだよ⁉」
「え⁉マジ⁉ちなみに何位だったの?」
僕は右手でピースサインを作り
「2位」
「うっそっっっっっっっっっっっっっっぉぉぉぉぉ‼」
白峯さんは仰天のあまり、咆哮をあげた。
その後は色々と質問攻めにされたが、続きは学校についてからと言うことにして三人で登校を再開した。
学校についてからはメイプルとカイドウのプレイスタイルについて色々聞かれた。本条さんは嬉しそうに話していたが、僕は答えられる範囲で答えた。その結果、どうやら白峯さんはスピードに特化した回避盾を目指すようだ。
今日の放課後にNWOを始めるそうなので、三人でプレイしようと約束をした。
放課後 NWO内
第一層の噴水広場で僕ことカイドウとメイプルさんは新たな仲間を待っていた。
少ししてから目の前に光が集まり、待ち人がやって来たのを知らせる。
「おぉー、こんな感じなんだ」
青を基調とした初期装備に見を包んだ白峯さんだ。
ちなみに僕とメイプルさんも今は初期装備に戻している。
「すごいよねー。私も最初は感動したよ」
「確かに、それだけ拘って作られてるんだろうね」
「やっぱり二人もそう思う?」
白峯さんは初めて入った世界に感動している。
それからは互いに改めて自己紹介をした。白峯さんは本名の下の名前である理沙をひっくり返してサリーと名を付けたようだ。
「改めてよろしくね。メイプル、カイドウ」
「うん、よろしくね。サリー!」
「こちらこそよろしく。サリーさん」
その後は今後の予定を話し合った。
メイプルさんは新しい盾が欲しい様だ。メイプルさんのユニーク装備『闇夜ノ写』は触れた物を全て魔力の結晶に変えて溜め込む。しかしこれは裏を返せば攻撃を受けることが取得条件のスキルを獲得出来ないと言うことになる。だからそう言ったスキルを取得する為の盾がもう1つ欲しいそうだ。
生産職のイズさんに相談したところ
『ある程度の素材持ち込みで約100万ゴールドぐらいね』
と言うことらしいのでレベルを上げつつ、大盾の素材集めと制作料を集めることになった。
目的地は南の洞窟内に存在する地底湖だ。ここは白い鱗をドロップアイテムとして落とす古代魚が生息している。その鱗を大盾の素材に使うことにした。
道中の移動はサリーさんがメイプルさんを背負い。僕がその後をついて行くことになった。サリーさんはリアルで話していた回避盾のビルドにするため装備は短剣。初期ポイントの大半はAGIに割いて残りはDEXに割きつつVIT以外に振ったスピードに特化したビルドを組んだ様だ。
その為か少し加減して貰わないと彼女の足の速さにはついて行けない。道中にもモンスターは出たがメイプルさんの麻痺と大盾の【悪食】のスキルで対処してもらった。
地底湖に到着してからは3人で釣りを始めた。
―2時間後―
「や、やっと3匹目!」
「お、またかかった!」
「こっちもかかった!」
成果はメイプルが3匹。サリーが12匹。僕が9匹だ。
釣りはDEXにも左右される為、DEXが0のメイプルさんには向いていない様だ。
「始めたばっかりだから魚にとどめを刺すだけでレベルが上がる上がる。」
「今いくつ?」
「6」
サリーさんは得意げな笑みを浮かべながら教えてくれた。
『スキル【釣り】を取得しました』
どうやらサリーさんが初のスキルを取得した様だ
「初スキルが釣りか。メイプルのこと変って言えないな。」
「もうステータスポイント溜まったんでしょ?振り分けないの?」
「それはもう少しスキルを取ってから。取ったスキルによって戦闘スタイルが決まることもあるから。」
「さすがゲーム上級者は言うことが違うなぁ」
「まあ、2人よりは色んなゲームやってきたからね」
「けども、あんまりゲームばかりやってるとまた成績落として、親にゲーム禁止にされるかもよ?」
「ぐぅ!言い返せない。」
「そんなに落ち込まないの。勉強なら言ってくれれば教えてあげるから。」
「うぅ。そのときはお願いします。」
「カイドウくん、頭良いもんね。さすがお医者さん志望」
「アハハハ。まあ、今はゲーム内なんだし。リアルのことは一旦忘れようか」
「助かります。おぉ、これは大物ですよ!ヨイショ―!」
その後は楽しく話しながら釣りを続け、合計で鱗が40枚ほど集まった。しかし、まだ足りないようでもう少し続けることになったのだがサリーさんが後は素潜りで狩ってくることになった。サリーさんはリアルでも泳ぎが得意なようでその能力を最大限活かすことが出来る。こう言ったリアルの能力がゲーム内に反映されるのをを
「カイドウが言うと説得力あるよね。カイドウ、戦闘ではほとんどスキル使わないんでしょ?」
「まあ、1番使い慣れてるのは自分の肉体ですから。」
「うん。カイドウくん本当に強いんだよ。イベントの時は私も後少しで負けちゃうとこだったもん。」
「うわ〜。メイプルをそこまで追い込むとはカイドウも十分にめちゃくちゃだ。」
「褒め言葉として受け取っておきます。」
その後はサリーさんが素潜りで大量の鱗を持ち帰って来た。そしてどうやら地底湖の底に小さな横穴を見つけたようでおそらく隠しダンジョンだと思われる。こう言ったダンジョンにはボスモンスターがいるのがお約束な為、サリーさんはこのダンジョンを突破するためレベル上げとスキルの習得。そして先程手に入れた水泳と潜水のスキルをカンストする為にしばらくは修業に集中する様だ。今後の方向性も決まったのでこの日はここでお開きになった。
それから数日経ったある日。僕はリアルで理沙さんに学校の屋上に呼び出されていた。
字面だけ見るとまるで告白のワンシーンの様だが。僕たちに限ってそんなことはなく。
「お願いします!私に修行をつけてください!」
理沙さんに土下座せんと言うばかりの勢いで頭を下げられた。
いかがでしたか?
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