仮想世界で気づいたら最強生物になっていました。   作:BLOODRAIN

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最強生物とイベント終結

ドレッドさんを倒し、残り時間はおよそ30分となり。次なる標的であるメイプルさんの元へ向かっている。

 

移動中

 

メイプルさんの反応は廃城にあった。前方にそれらしき物を確認した次の瞬間

 

「【毒竜(ヒドラ)】‼」

 

前方の廃城から毒で出来た竜の首が3本現れ、毒を吐き出す。

周りは一瞬で毒の海と化した

そんな光景に少し驚きつつも、廃城を目指す。

廃城の階段を登ると、目の前に黒い鎧を身に纏った大盾使いの小柄な少女が現れた。間違いない、メイプルさんだ。

どうやらあちらも僕に気づいたようだ。

 

「あ、カイドウくん!ゲームの中では久しぶりだね!」

 

「うん、久しぶり。メイプルさん」

 

メイプルさんは相変わらず、無邪気な笑みを浮かべている

 

「まさか、メイプルさんがここまで上り詰めるとは思わなかったよ」

 

「えへへへ。私もここまで来れるとは思って無かったけど、気がついたら」

 

「そうなんだ。もう少しゆっくり話したいところだけど、今はイベント中だからね」

 

「うん。わかってるよ。約束通り、手加減しないから【毒竜】‼」

 

メイプルさんは短刀から先程見えた毒竜の首を出して毒のブレスを撃ってきた。それに対して慌てることなく【酒呑ノ瓢箪】を向ける

 

「【魔攻吸収】!」

 

毒竜は瞬く間に瓢箪に吸い込まれていった

 

「え〜⁉吸い込まれちゃったよ⁉なら次は【致死毒の息(デッドリーブレス)】【パラライズシャウト】!」

 

次は大盾の一部が開くと毒ガスが吹き出し、短刀を少し抜いてから納刀すると電気の様な衝撃が走るが特に異常は無い

 

「嘘⁉毒も麻痺も効かない⁉やっぱりカイドウくんはかつて無い強敵だよ!」

 

どうやら先程のは麻痺攻撃の様だ。それらが通じないことが分かってからは大盾を両手で構える

 

「【武装転換】!」

 

メイプルさんの体が赤いオーラに包まれると先程のドレッドさんを超えるスピードで突っ込んで来た。あまりのスピードに驚いたがメイプルさんがこのスキルを使ってくるのは想定済みだったので体を半身にして躱す

 

「うわ、躱された⁉でもまだまだ⁉」

 

今度はメイプルさんは大盾をまるでバットでも振り回す様にして向かって来る。動きはまるで素人なので、躱すのは簡単だ。

しかし、先程からメイプルさんの闘い方に違和感を感じる。なぜ大盾でばかり攻撃してくるのだろうか?

なぜ武器の短刀では無く防具の大盾を使って来るのか?

それにあの大盾の攻撃はダメージを与えるというより、ただ当てることだけを考えている様に見える。

メイプルさんの攻撃を躱しながら分析を進めるが考えても答えは出ないので、検証をするしか無い。

 

「カイドウ、その首もらったー!」

 

ちょうどタイミング良く刀を持った男のプレイヤーが後ろから斬りかかってきたので一度動きを止める。

前方からはメイプルさんが大盾を持って体当たりをしてくる。それにタイミングを合わせて、後ろのプレイヤーの手首と胸倉を掴み。背負い投げの要領でメイプルさんに向かって投げ飛ばした。

 

「ふぇっ!?」

 

「えっ、ちょ、あぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」

 

投げ飛ばしたプレイヤーはメイプルさんの大盾に触れた瞬間に光となって大盾に吸い込まれていった

 

「なるほど、触れた相手を吸収するのか。確かに強力だけど、あたらなければ意味は無い」

 

「あはははは。【武装転換】でAGIを上げてもあてられないとは、カイドウくん強すぎだよ〜。いっぱい練習したんだけどな〜」

 

「そう簡単に負けるわけには行かないよ。メイプルさんと戦うの楽しみにしてたんだから、直ぐに終わったらつまんないからね。次はこっちから行くよ。【大酒火】‼」

 

「うわわ、今度は火⁉【カバー】!」

 

メイプルさんは大盾を前にして、更にスキルでVITを上げる。さすがVITに極振りしているだけあってHPが全く減っていない。しかしわかったことが1つある、メイプルさんに攻撃はまず意味がない。なら攻め方を変えるのみ

 

「【十拳剣(とつかのつるぎ)】‼」

 

「うわぁ⁉瓢箪から剣が‼かっこいい✧✧」

 

「はあ!」

 

僕はメイプルさんに近づき。大盾で防御しようとしたところで体捌きで後方に回り込み、背中に【十拳剣】を突き立て

 

「がお〜、終了〜」

 

ようとしたところでタイムアップになってしまった

 

「最終的に順位は1位はペインさん。2位はカイドウさん、3位はメイプルさんドラ〜」

 

「い、やったー!私3位だ!カイドウくんも2位だよ!おめでとう!」

 

「ははは、ありがとう。メイプルさんもおめでとう。」

 

メイプルさんは先程まで闘っていた僕に対しても自分の事のように賞賛を送ってくれた。自然と笑みがこぼれてしまう。

 

「それじゃ〜3位から順番にインタビューをしていくよ。まずはメイプルさんドラ」

 

ドラぞうがメイプルさんの近くに現れ、上空のスクリーンにはメイプルさんが映っている

 

「えっあっえっ?えっと」

 

「振り返ってみてどうだったドラ?」

 

「えーと、その、一杯耐えれて良かったでしゅ」

 

あ、噛んだ

恥ずかしいのか顔を真っ赤にしている

 

「がお〜、おめでとう!それでは記念のメダルをどうぞ」

 

「あ、ありがとうございましゅ」

 

あ、また噛んだ

更に顔を赤くしている

 

「うわぁ〜恥ずかしいよ〜!」

 

そんなメイプルさんを微笑ましく見ていると

 

「カイドウくんも見ないでよ〜!恥ずかしい〜」

 

メイプルさんは両手で顔を隠して蹲ってしまった

 

「それでは次はカイドウさん、よろしくドラ〜」

 

そんなことをしている内に僕の出番が回って来たようだ。スクリーンには僕が映っている

 

「どうだったドラ?」

 

少し考えたが普通に言っても良いが。それではあまり面白くないと思ったので、両手を突き上げて空に向かって叫ぶ

 

「最高の宴だった。ありがとうよ、みんな‼」

 

更にもう一息

 

「だが、こんなところで満足するつもりは無い!

いつか必ず、俺が最強の座をもらう‼」

 

全プレイヤーに向けて宣戦布告をした

 

「がお〜、素敵な言葉をありがとうドラ。それでは記念のメダルをどうぞ」

 

ドラぞうから金のメダルを受け取った。

 

気付いたときにはメイプルさんも居なくなっていたのでこの日はそのままログアウトした

 

 

この日、メイプルさんと僕のことで掲示板が大いに盛り上がったらしい

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