魔王生徒カンピオーネ!   作:たけのこの里派

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第四十二話 怪人に対するハゲマントの様に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【二十一世紀初頭、新たにカンピオーネと確認された日本人についての報告書より抜粋】

 

 ロキは北欧神話に登場する神であり、かの神話に於けるトリックスターの属性を持つ代表的な神の内の一柱です。

 かの神は、巨人を両親に持ちながらオーディンの義兄弟となる事で契りを交わして参入した、異例の神です。

 これはヴァン神族であったが、後に人質としてアース神族になったニョルズとその息子フレイ、娘フレイヤとも違う、唯一の巨人族からの参入者なのです。

 ロキは邪悪な気質や狡猾な知性を持っていて、いつも嘘をついて他人を騙したり陰謀に陥れたりしているのですが、同時に既成秩序を壊して神や人間を困らせるだけではなく、神や人間の危機・窮地を救うような活躍も多くしている両義的(トリックスター)な神なのです。

 善と悪の両方の属性(人格特性)を備えていることこそ、ロキがアースガルドの神々の中でも異彩を放っている所以でしょう。

 

 キリストと同一視されるバルドルを殺害した『ギュルヴィたぶらかし』。

 神々の過去の罪や恥辱を一柱ずつ暴きたて巧みに罵倒する『ロキの口論』。

 その際バルドル殺害を仄めかせてしまった事により、後に神々に捕らえられ洞穴に幽閉される『ロキの捕縛』。

 これらの邪悪な面は、キリスト教の伝播に伴い、サタンの影響を受けた、あるいは与えたとの説もあります。

 またサクソ・グラマティクスの『デンマーク人の事績』には、本来『ギュルヴィたぶらかし』にてロキと早食い競争で勝負した霜の巨人王ウートガルザ・ロキが、ロキのように地下に縛られ幽閉されている話が存在しています。

 更にロキという名前には『閉ざす者』、『終わらせる者』以外にも『炎』の意味もあることから、元々は『火神』だったという説もあります。

 北欧神話のロキをモデルにした『ニーベルングの指環』に登場するローゲという神は、『炎・火神の属性』を持っていることが特に強調され、北欧神話に於ける炎の巨人王スルトの役割さえ担っています。

 かの魔王が炎の魔王と認識された権能は、このローゲの側面を強く表出させているからかも知れません。

 瑞葉皐月、彼はこの狡知の道化神を殺害し王となった少年なのです。

 

【グリニッジの賢人議会により作成された、瑞葉皐月についての報告書より抜粋】

 正史編纂委員会から提供された数少ない情報をまとめて、我々はかの狡知神の北欧神話で行った所業に由来する権能を『狡知神の悪業(クラフト・オブ・ミスディード)(craft of misdeed)』と命名。

 しかしながら、彼の神殺しが確認された時点で複数の神から権能を簒奪している為、またそれ以上の情報提供が正史編纂委員会から無かったことから、詳細は不明。

 過去の目撃情報から炎を操る、あるいは纏う(炎化?)権能を確認しているが、これがロキから簒奪したものかは確定していない。

 その他にも『衝撃波』『雷化による神速』『狼型の神獣の使役』等の報告が上がっており、本人が自身の存在を隠匿していた事も合わさり、詳細については判明していない。

 恐らくJ.P.スミスの『超変身(メタモルフォーゼ)』のように複数の能力を持つ権能、ないし前述のように既に複数の神格を斃しているであろうと推測される。

 確認されているだけで、『魔王の狂宴』にて伯爵とサルバトーレ卿を相手取り、我々が知るように羅濠教主との戦いの経緯からも、この説の実証性は極めて高いものと判断する。

 

 尚、瑞葉皐月は現在麻帆良学園都市の学生として所属しているが、同時に正史編纂委員会の総帥を兼任しているとの確定情報が存在する。

 これは日本の組織事情の複雑さから、彼が『魔法世界』に属する関東魔法協会に所属しているのではないか(日本と魔法世界の関係については、神木・蟠桃を参照)──という疑問に対し、正史編纂委員会は否定している。

 

 確認されている限り、衝突したすべての魔王に勝利した新たな魔王。

 そんな彼は言うまでも無く、魔術師に対して絶対的な力を保有している。

 従って、今後の動きをより注視していかなければならないだろう。

 その戦歴から、瑞葉皐月は報告書執筆現在において『最強の魔王』と表現するに値する存在であるのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

第四十二話 怪人に対するハゲマントの様に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 魔王襲来から二日。

 ネギは図書館島最深部にて、アルビレオの修練を受けていた。

 大瀑布と共に形成される湖を、ネギは箒に股がりながら飛翔する。しかし、その表情は険しかった。

 飛翔する彼の周囲には、展開された五つの『魔法の矢』。

 高速で移動するネギは、背後に視線を向けながら最大限の警戒を向けていた。

 

 それを、即座に縮地───虚空瞬動で以て黒髪の男が追い付いた。

 

「っ! 風矢────」

「遅い」

 

 男が持つ煌めく白刃が、振り返りながら魔法を放たんとするネギを両断する。

 袈裟切りにされた少年の肉体は、慣性に従い湖を切り裂きながら吹き飛ばされるも、直ぐ様起き上がる。

 その身体に刀傷は無かった。

 刃が潰されていたのか、はたまた単純に峰打ちだったのか。

 それでも、打たれた痛みがネギの動きを苛む。

 一瞬の硬直。しかし『彼等』にとっては致命的な隙であった。

 

「……ッ!」

「動かないなら、終わりにしましょう」

 

 彼の頭上に現れた銀髪褐色の巨漢が、身の丈を遥かに超える巨剣で以て小さな少年を呑み込んだ。

 

 湖に瀑布を超える水柱が立ち上がった数時間後、ネギは意識を取り戻す。

 彼は、テラスに配置されたソファに横にされていた。

 再現された『紅き翼』達との鍛練、その最後はいつもこの状況である。

 いつもは憧れの父達の『力』だけとはいえ、交流は常にネギを興奮させていた。

 だが、今回はその興奮は存在せず。

 あるのは自身の無力への消沈のみ。

 

「剣王は、この程度では無いでしょうね」

「……!」

 

 今回の戦闘訓練は、ネギの要望で剣を扱う面々が再現された。

 介入こそ出来ないが、学園都市の内情を把握できるアルビレオはネギの本意を容易く見抜く。

 

「……師匠。もし、僕が父さんと同じくらい強ければ、タカミチは怪我をせずに済んだでしょうか」

 

 タカミチを助ける処か、高音達の押さえ込みにも抗えなかった。

 己の無力により、親しい者が傷付く。

 それは彼にとってトラウマそのものであり、今も尚密かに燃え続ける復讐の炎の薪だった。

 

「……いえ、それは無理でしょうね」

「───!?」

 

 それを英雄の一人は、不可能と断じた。

 アルビレオ、延いては『紅き翼』達の力は、彼等の力の再現によって鍛えられているネギだからこそ、理解するものである。

 まさしく人類最高峰の者達であると。

 そんな彼等を直接知り、共に修羅場を潜ってきたアルビレオの断言に、ネギは呆然と口を開ける。

 

「貴方がどれだけの力を持っていようと、タカミチにとって貴方は護るべきナギの忘れ形見。ネギ君、貴方を護るために身を晒さない選択肢は無いでしょうね」

 

 それは実力以前に、大人と子供という差のもたらす義務感。

 何より、タカミチが憧れた英雄の忘れ形見を庇わない理由など、彼にはないのだから。

 

「加えて、タカミチが相対したのは紛れもなき魔王の一角。私も例の皐月王以外の魔王は初めてでしたが、やはり凄まじい」

 

 だが、それ以上に魔王の力は上を行く。

 仮に英雄と呼ぶべき力を備え、大成したネギが居たとしても、果たして雪姫の様に剣王に一矢報いられるか。

 そして、ネギが望む英雄の力では魔王に勝利できない明確な証明があった。

 

「かつて私達『紅き翼』は、この国で『リョウメンスクナ』と呼ばれるまつろわぬ神と戦いました」

「リョウメンスクナ───」

 

 ────両面宿儺。

 上古、仁徳天皇の時代に飛騨に現れたとされる異形の大鬼神。

 そんな英雄と倒される異形、双方の属性を有する鬼神と、かつて青山詠春の祝言の為と()()()()()()()()として京都へ訪れた『紅き翼』の面々達は戦っていた。

 

「ジャックなど特殊な理由でその場に居なかった者も居ましたが、少なくとも過半数は参戦しました。

 ですが結果は『封印』───正直に言いましょう。英雄と呼ばれる我々でも、現地の方々の力を借りても。まつろわぬ神には勝てませんでした。────()()()()()()()()

「そんな……」

「まつろわぬ神を弑逆出来るのは、神殺したる魔王のみ。勿論、封印等の次善策はありますが」

 

 故に、封印という人間が許されるまつろわぬ神への対策を行った。

 まるで、唯人の様に。

 

 それも当然。

 英雄と呼ばれながら、しかし彼等は根本的に『勝ち切った事がない』。

 彼等が英雄と呼ばれる事となった大戦に於いても、その黒幕を殺し切った訳では無かった。

 事実そのツケが、次世代に降り掛かっている。

 

「心してください、ネギ君。歴史上彼等に人間が勝利したことは一度としてない。仮に剣王を憎み魔王を恨み、復讐の為貴方がどれだけ研鑽を積んでも。仮に理論上絶対に勝てる公式を、幾千幾万用意できたとしても────」

 

 ───絶対に彼等が勝利する。

 そのアルビレオの断言に、ネギは息を呑む。

 カタログスペックを容易く覆す、勝利の権化。

 魔王は、絶対勝利者(カンピオーネ)とはそういう存在なのだと。

 そしてその運命は、今はまだネギを絡め取ったままである。

 

 今回の騒動で、ネギには魔王という存在が骨髄に刻まれた。

 その脅威と恐怖も。

 しかし、そんなネギのイメージが同じ魔王たる皐月と合致しない。

 

「(───────瑞葉、皐月さん)」

 

 双子の半身だった、今やネギが羨む強者となったアカリ。そんな彼女が従う魔王。

 今までマトモに話も出来なかった彼と、ネギは接触する決意を固めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃。

 世界中を混乱の渦中に叩き落とした話題、その張本人は。

 麻帆良学園を離れ、繁華街に訪れていた。

 カジュアルなスーツジャケットを無地のTシャツの上に羽織った、まるでデートの様な服装。

 

「アレなんか良いんじゃね?」

「お、おう」

 

 それに寄り添うのは、普段の丸眼鏡をシャープな縁無し眼鏡に。髪型を一束の三つ編みからポニーテールに変えた、年齢からは少し大人びた少女────長谷川千雨である。

 麻帆良学園に居るべきこの二人が、学園都市から離れた東京の繁華街に足を運んだ理由は、決して色恋に関連したものではない。

 

 剣王と武仙の襲来から二日、

 二人にとって大切な幼馴染である、神楽坂アスナ。

 そんな彼女の誕生日プレゼントを、二人は選んでいるのだ。

 

(そう! だからこれはデートじゃねぇし! 他の女のプレゼント買う為のモンで、デートとかはしゃぐ女は引かれるに決まってンだろうがッッ!!!)

 

 まぁ尤も、客観的に見ればデート以外の何物でもなかった。

 

 皐月の周囲には複数の異性がいる。それも、とびきり上等の、だ。

 そんな中から千雨をプレゼント選びの相方に、皐月が選んだ理由。

 それは他の面々の無茶振りにあった。

 

『折角やし、デートイベントを差し込むのはどうやろ』

『ナイスぅ!』

 

 別荘にてアスナに秘密で集まった面々に、淀みない様子でこのかの案が通りかけた。

 それは彼女なりの打算でもあり、周囲の意見を最も叶える案でもあったが───デート当日を決めた際に、普通に皐月は断った。

 

『や、予定入ってるから無理。それと繁華街とかはホテルとかに連れ込まれそうでヤダ』

『『チッ』』

『オイ誰だ舌打ちしたの』

 

 麻帆良祭の様な催し物と違い、あくまで目的はプレゼント選びなのだ。

 そして神殺しとしての直感により、女子メンバーの姦計は磨り潰された。

 そしてその予定こそ、まさかの千雨との買い物(デート)である。

 予定を詳しく言っていれば、済し崩し的に身内全員とプレゼント選びを付き合う事になっていただろう。

 普段ならカンピオーネの底なし体力にまかせ、其れも良かったが、時期が不味かった。

 世界に情報が公開された以上皐月の休日は羅濠教主との戦いから、一週間も無いと視ている。

 そうなれば修学旅行など、アスナの誕生日後にイベント盛り沢山である。

 身内であっても戦闘能力が無いが故に、皐月が蚊帳の外となる千雨との予定を優先したのは、雪姫との相談もあり当然の帰結であった。

 

 

 そう、結局千雨は戦闘能力を取得するには至っていなかった。

 単純な話、千雨には戦闘者としての才能も、魔法魔術呪術などの才能も特別には無かった。

 生来魔力抵抗に関しては明確に才能はあったが、あくまでそれだけ。

 現代日本の女子中学生が、当たり前に持ちえない才能を持ち合わせていなかった。

 

 無論手がない訳ではない。

 仮契約によるアーティファクトの取得が、最も最短の道なのだが────生憎とその選択を千雨は取る事が出来ずにいる。

 皐月からすれば、彼女の乙女心に戦闘手段が釣り合う訳が無く、その逃避(せんたく)を心より歓迎した。

 戦闘要員など、極論自分と雪姫だけで良いとさえ考えているのだ。

 

「うーむ、オルゴールとか良さげと思ったが……原作的に

「そういう感じではねぇな。食い物か、ダンベルとか? いや、流石に馬鹿にし過ぎか。前は何贈ったんだよ」

「防御補助系の神具」

「参考になるかぁ!」

 

 新たな人格が形成される前に、記憶が戻ったからか。

 あるいは気質故か、気品こそあってもおしとやかさを喪った黄昏の姫巫女。

 幼少期の出来事が人格を決定付けると言うならば、百年間薬と魔法で成長を阻害され囚われ続けたアスナにとって、幼少期とは紅き翼との旅をしていた十年間だ。

 必然、彼等英雄の影響を色濃く受けていた。

 即ち、人界屈指の戦闘者達の影響を、である。

 

「……あー。あのキチガイさは、生まれつきとかじゃなかったのか」

「アスナは幼少期の環境がアカリ以上に特殊だからなぁ。

 まぁ、ああなったのは赤毛馬鹿と呼ばれる英雄と、筋肉馬鹿と呼ばれる英雄が元凶だと考えている。

 ホラ、この前リンチにしてたロリコンのイケメン居たじゃん? アイツの仲間。そして赤毛馬鹿がアカリの親父なんよ。

 で、アカリの遠縁がアスナ」

「うッそだろ」

 

 果たして風評被害と呼ぶべきか。

 主に、キャラの濃さ的に。

 そしてその境遇故に、自衛能力を求められたアスナは必然、己が知る強者に倣った(例外の魔王を除く)。

 その結果が今のアスナとも言える。

 

「女子中学生らしいものを贈れば良いのか、そこに監禁されてた百年を計算に追加した方がいいのか。本気で難しいなぁ」

ちょっと待て。さっきから本気で情報量多いから、一旦待ってくれ」

「ほいじゃ、チョイと喫茶店でも寄りますか」

 

 頭を抱え始めた千雨に、ケラケラと笑いながら手を差し伸べる。

 実際、あまり人混みが得意とは言えない千雨にとって、その配慮は非常に有り難かった。

 差し伸べられた手を何度と躊躇しながら握った彼女を見て、皐月は適当な店を探そうと周囲を見渡し──────途端、顔色を変えた。

 

「千雨」

「どッ!? どうしっ……!?」

 

 手を引っ張られ、抱き止められた千雨は顔を真っ赤に染めるも、周囲を認識した途端固まる。

 つい先程まで人混みに溢れていた繁華街の一角が、無人になっていた。

 千雨は、この光景に既視感を感じた。

 去年、世界の裏側を知った際に見た、人払いの魔法が掛けられた光景である。

 そして今回、信頼できる身内が行った訳ではない、不確定な第三者の介入を意味していた。

 

「……ッ!」

 

 千雨は口の中が干上がる感覚を覚えた。身体が震えるのに気が付いた。

 それは嘗て自身を蝕んだ疎外感を、より強めたもの。

 神秘という明確な命の危険、現実感を失わせる未知への恐怖である。

 それはまるで幼い頃、暗闇を一人歩く際に感じた恐怖に似ていた。

 

「────大丈夫」

 

 だが、何の問題も無い。

 あらゆる災害であっても、彼女に危機は訪れない。

 ヴィランに対する、全盛期の平和の象徴の様に。

 怪人に対して、頭髪がないマント男の様に。

 神すら殺す絶対勝利者が、彼女の安全を保障するのだ。

 

 これまでも、これからも。

 

 

 




お待たせしました。
禁書二次の章完結まで執筆を優先したことで、こんなにお待たせすることになりました。
本当に申し訳ありません。

一応作品更新自体は一カ月一話という牛歩ではありますが、行っていました。
それが破られた理由としては、普通に原作キャラの動かし方に頭を抱えています。

二次創作なんで描いてんの? と思われるかも知れませんが、本当です。
他に遅れた理由としては仕事に下半身(特に足腰)に負担が掛かるものが追加され、根本的に疲労から執筆が滞っているのもありますが、何よりキツイ問題はキャラの行動の説得性であるマス。
つまり「飛影はこんなこと言わない」ですね。

プロット考えた奴何考えてンの?気軽に箇条書きしてんじゃねぇよ(発狂)
設定でスリップダメージ付けた奴誰だよ、羅濠教主簡単に回復しないじゃん(獣の病罹患)

とまぁこんな感じで執筆が滞っておりました。
それでも、ということで予定より内容短めにしたものを投稿しました。
つまり話があんまり進んでいないし、急いで投稿したので文章がおかしい部分があるかもしれません。

愚痴となった後書きもとい近況報告ですが、次回はなるべく早めにお会いできればと思っております(説得力の無さ)

誤字修正指摘兄貴姉貴に深く感謝を。
指摘していただいた箇所は随時修正します。
では、またお会いしましょう。

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