魔王生徒カンピオーネ!   作:たけのこの里派

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第四十八話 斯くして叡智は上天へと至れり

 

 

 

 今回の一件を画策した『民』の術師────敢えて名付けるのならば『反魔法世界派』。その思惑というのは、単純な話であった。

 

 即ち、『魔王』を利用した、まつろわぬ神の招来。

 及び、その超戦力を魔法世界へ誘導し積年の恨みを晴らすこと。

 

 魔王を利用しようと考えたのは、魔法世界に恭順したかのように動きの無い彼への苛立ちと蟠りが第一。

 これはそもそも「中学三年の夏に片付ける」という皐月の説明は、委員会上層部にしか教えられていないということ。

 何故なら『民』が周知する様に明け透けに宣言するのは、流石に麻帆良学園との摩擦が尋常でないからだ。

 麻帆良学園、つまり関東魔法協会は根本では魔法世界の大国『メセンブリーナ連合』の下部組織。

 そこに魔王が「片付けるわ」とか大々的に発表すれば、実際の心情は兎も角敵対不可避なのだ。

 流石にそこに学生として在籍している以上、皐月の魔法世界へのアプローチは事後報告しかない。

 

【心の中で思ったならッ! その時スデに行動は終わっているんだッ!!】

 

 敵対するまでもなく、魔法世界の生殺与奪を握る事。

 実際メセンブリーナ連合の盟主『メガロメセンブリア』の元老院が、内外の要因で腐敗汚職、何より数え切れない犠牲者を生む非道を行っていたのは、紛れもない事実なのだ。

 なのでそれに対し機先を制す事で、敵対より従属が利益だと思わせなければならない。

 ぶっちゃけ政治が面倒臭い、などといった結論がエヴァンジェリン邸で行われていた訳では無い。

 

 バアルやら造物主やらの傀儡となり、そうでなくともマイノリティーを食い物にし果てには超の未来で地球侵略を行った元老院を一人残らず捕え、魔法と科学両方でコレをインタビューし魔王にとって「気に入らない」者を選別。

 選別した者を血祭りに上げ、魔法世界の根っこを押さえる。

 

【侮れぬ難敵であった。─────だが殺した】

 

 魔法世界への皐月のアプローチ、その理想がコレだった。

 だからこそ、その天災的電撃戦を行う為に超を見逃し、彼女の計画を流用したのだ。

 魔法世界という身内に因縁のある問題を、一挙に片付ける為に。

 故に、結果的に一部以外穏便に進める為、態々崩壊している原作をなぞった。

 

 仮にそれが上手く行かなかったとして、犠牲を出すことを許容すれば最終的にどうとでもなるのだが。

 そしてそんな思惑を、当然『反魔法世界派』は知る由もないが─────そもそも、皐月には彼らに態々教える義理など無い。

 ────閑話休題。

 

 二つ目は、そもそも彼の者の縄張りであるこの国で、まつろわぬ神の招来など赦される訳が無いという当たり前過ぎる故であった。

 魔王に在るまじき協調性、或いは社会性。

 皐月が大規模な破壊を行う時、それは根回しが既に行われているか。また本当に緊急事態かの二択。

 そして後者が意図的に行われた場合は、相応の報いを受けるだろう。

 それこそ、魔法世界にまつろわぬ神など誘導する事など、皐月が健在な間は不可能。

 

 日本に於ける裏社会の秩序の権化。

 牧歌的な平和を望む者にとって、平和の象徴であり。

 利益を貪り利己を求め他者を食い物にする(皐月にとって目障りな)者共にとって、圧政の魔王。

 それが、この約五年で積み上げた皐月の実績であった。

 

 必然、そんな魔王を一時でも押し留める場合、必要なのは同じ魔王かまつろわぬ神だけ。

 しかし『反魔法世界派』の母体が、そもそも『民』の中でも過激な者達────憎しみを堪えられない被害者遺族である。

 

 勿論、そんな彼等だけで事を起こすことは不可能に近い。

 民間術師特有の横の繋がりは、『魔王と事実上敵対する』という避けられない問題から数を揃える事が出来ず。

 報復行為である以上、土地由来の地元の強みなどありはしない。

 

 仮にどんな特殊な術を伝承されようと、どれだけ小細工を弄そうとも。

 魔王処か、それに侍る少女達に蹴散らされて終わりだろう。

 禍祓いとは、術師にとってソレほどまでに鬼門なのだ。

 だが、彼等にも天運はあった。

 

 一つは、協力を申し出た術師が極めて優秀だったこと。

 西洋より現れた二人の魔術師は、此方の事情を慮ってくれたばかりか、彼等だけでは困難だったまつろわぬ神の招来に必要な物を提供した。

 何故彼等の事情を二人が知っているのかなどの違和感は、認識阻害の魔法で誤魔化されている。

 

 まつろわぬ神の招来に必要な物は、基本的に三つある。

 

 極めて素養の高い魔女や巫女。

 神の降臨を狂気に近い強さで願う祭司。

 呼び寄せる神に血肉を与える触媒となる神話。

 この三つの鍵によって、『不死の領域』の扉は開かれる。

 

 その場合に招来されるのは『真なる神』───性に飲み込まれ、次第に神話の制約が弱かった原始の性質に近づき性格が大きく歪む以前の姿だろうが、こちらが顕現しても問題はない。

 そも『反魔法世界派』は動機だけなら正当な復讐である。

 マトモな日本由来の神格ならば、自身の民が勝手に異界の戦争に巻き込まれた以上、怒りの矛先は魔法世界に向く。

 嘘偽りなど吐く必要など無いのだ。

 無論相応の対価・生贄を要求されるやもしれないが、憎悪に塗り潰された彼らは躊躇しないだろう。

 

 しかし神格招来に際して、『反魔法世界派』が用意出来るのは精々『呼び寄せる神に血肉を与える触媒となる神話』と『神の降臨を狂気に近い強さで願う祭司』のみ。

 護国の神話など幾らでもある。狂気に近い憎悪など恨みを晴らすまで尽きぬだろう。

 だが『極めて素養の高い魔女や巫女』だけは別だ。

 

 その手の媛巫女が生まれる血筋家柄の所謂『良家』は、全て委員会と云った『公』の組織に属する。

 つまり皐月の説明を知る立場にある以上、魔王の意に反してでも『民』の中の更に過激派である『反魔法世界派』に与する理由が本気で無い。

 

 それを補ったのが、件の二人の術師だった。

 とはいえ、二人が巫女を差し出してきた訳では無い。

 彼らが提供したのは、別の手段だった。

 

『主の意向故に、我々はまつろわぬ者共に対する理解は未だ浅い。招来など夢のまた夢だが、封印を解くだけなら問題はあるまい。我々には、それを為せる者への伝手。そして手段がある』

 

 即ち、不死の剣鬼たる獅子巳十蔵への連絡手段であった。

 

 未だ神殺しが成されていないことが不可思議な程、限りなく最強に近い剣士である。

 加えて彼の者は、魔王との対決のみを報酬に求めた。

 好きにすればいい。剣鬼が魔王と対峙している間に、自分達は復讐を為すのだと。

 

『加えて、かの鬼神の制御には相応の魔力も必要なのだろう? その為の術式も提供しよう。これを活かすも殺すも、諸君次第だ。

 ソチラは実験結果の成果を受け取るが良い。我々は実験結果を受け取ろう。それに、君達の行く末には個人的に興味がある。ただ己が憎悪を燃やすが良い、我々はそれを薪火にし使命を果たすまで。

 私はこの国を離れるが、テルティウム────この者を置いて行く。テルティウム、記録するのを怠るなよ』

『はぁ……デュナミス、僕はフェイトと名乗っていると言っただろう。ちなみに理由は?』

『大丈夫だと思うが、万が一私と面識のあるタカミチに遭遇したら、全て台無しになってしまうだろう。何故かここ数年、私への追跡頻度が爆増している。教職に就いているのではなかったのか? 職務怠慢してでも私達の邪魔をするかッ。おのれ「紅き翼(アラルブラ)」……!』

 

 彼等との会話を、『反魔法世界派』は良く覚えていない。

 遥か格上の術師の暗示に、彼等では抗いようが無かったからだ。

 だがどちらにせよ、彼等に他に術は無く。

 彼等は自らの感情に身を任せ続けた。

 

 そも、彼等はその他大勢の名もなき弱者。

 まつろわぬ神の招来など、『反魔法世界派』には不可能。

 

 だが、彼等は知っている。

 つい数週間前に、まつろわぬ神が顕現した事例を。

 日光東照宮にて封印されていた、斉天大聖の解放。

 まつろわぬ孫悟空の暴走である。

 

 そしてソレには、孫悟空が封印状態とはいえ魔王に侍る少女達を利用したことで起こったのだとか。

 無論事件の詳細は知ることは叶わなかったが、孫悟空の封印が解かれるなど方法は一つしか無く。

 事件現場に滞留していた、その特徴的な呪力の性質を測る程度は可能だった。

 

『禍祓い』ならば、まつろわぬ神の封印を解くことが可能である、という事を。

 

 それからの彼等は只管情報収集を行い、魔王の義妹である()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()という情報を掴んだ。

 その過程で、級友であり幼馴染にかの近衛の姫がいるということも。

 

 ちなみにアカリが英雄の娘という事までは、『反魔法世界派』は知ることはできていない。

 そもそも超によって拡散されたその情報は、未来の電子技術によって麻帆良学園内部に抑え込まれており、皐月に『罰』を受けている最中もAIや葉加瀬によって噂の封殺は成されていた。

 超も本格的に火消しを行えば、そもそも火付けの犯人も兼ねていた事で拡散は防げていた。

 情報を知った魔法生徒や先生も、契約レベルで口止めを雪姫が行っている。

 

 兎にも角にも、ここに彼等の必要な手段が全て揃ってしまった。

 

『英雄の娘たち。彼女達は、僕達の敵に成りうるのか……見定めさせて貰おう』

 

 加えて奇跡は更に続く。まるで神の作為があるかの様に。

 京都を訪れた魔王が、委員会の総本山に向かい途中に突如消失するという事態。

『古老』の存在など知らぬ彼等は、翌日即座に計画を決行した。

 即ち、瑞葉アカリと近衛木乃香達への襲撃と─────。

 

 ─────()()()()()()()宿()()の、解放計画を。

 

 

 

 

 

 

 

第四十八話 斯くして叡智は上天へと至れり

 

 

 

 

 

 

 

『反魔法世界派』の計画は単純明快。

 内部で漏出された魔力を回収・利用可能な結界を張り、その内部で麻帆良女子一行を拘束。

 魔力を吸い上げ、十五年前に『紅き翼』の面々に辛うじて封印された両面宿儺の封印を解くこと。

 

 だが、勿論想定外の事態はあった。

 一つは、生贄の少女達───あくまで『禍祓い』の性質のみが目的で、殺すつもりは一切無かった。

 しかしそんな彼女達の戦闘能力は『反魔法世界派』の想像を遥かに超えていた。

 結果として獅子巳十蔵との戦闘が行われたのだが、彼等の目的は果たされていた。

 

 戦いで幾度も行われた、木乃香による完全復元魔法。

 アカリの『王家の魔力(禍祓い)』で生成された、『千の鋒』による魔刃の残滓。

 アスナの『完全魔法無効化』だけはどうしようもなく、万が一にも仕込んだ術式が破却されるのを恐れ何も出来なかったが───監視していたフェイト・アーウェルンクスを名乗る少年が、その無表情に驚愕を浮かべていた。

 

 兎に角、過程はどうあれ『反魔法世界派』の計画は順調に進んでいた。

 彼等の思惑通り、まつろわぬ両面宿儺は復活するだろう。

 

 仮に魔法世界へまつろわぬ神を誘導できたとして、そも魔法世界は火星上に固定された『幽世』ともいえる別位相に存在する世界。

 物理的に火星に到達しても魔法世界には行けず、必要なのは世界各11か所に存在する『(ゲート)』を通る事。

 そしてお誂え向きに、麻帆良学園地下にも現在は機能していないが『(ゲート)』は存在している。

 故に、彼等の仮想目標は麻帆良学園都市の制圧も含まれている。

 魔王と敵対を決意したのも、皐月が麻帆良学園に所属している以上、どちらにせよ敵対が不可避であるためだ。

 

 しかし、『反魔法世界派』は知らない。

 物理的な限界地で麻帆良学園まで誘導できたとして、その地下には()()()()()()()()()()()()()()

 二千年前の全盛期なら兎も角、他者の肉体を依り代にしている上で封印されているかの造物主では、完全顕現のまつろわぬ神相手では一溜まりもない。

 かの神祖が生き延びてきた最大要因の『報復呪詛』も、流石にまつろわぬ神には通用しない。

 

 挙げ句協力者の主人が、そも『まつろわぬ神』や『神殺しの魔王』の存在を忌避し、それらが自然発生しない為の異界を二千年以上前に創り出し、それでも尚『完全な世界』を求めている事を。

 

 そんな存在の件の協力者達(眷属神)が、まつろわぬ神を魔法世界へ送り込む企みに参加した。

 つまり─────彼等はその時点で、詰んでいたのだ。

 

 彼等のそれぞれの身の上、その復讐の源泉が語られる事はない。

 だからこそ彼等は自分達を隠蔽でき、ここまで計画を進められたのだから。

 例えその末路が、案の定渡された術式に細工が成され。

 暴走したまつろわぬ両面宿儺に、跡形もなく消し飛ばされて終わったとしても。

 彼等の行動は、世界に大きな影響を与えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

『───ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッ!!!!!』
 
『───ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッ!!!!!』

 

 重なった2つの咆哮が、京都の夜に響く。

 それに呆然となる者たちは、先達の叱咤と共に隠蔽の為に動く────そんな委員会の対応を始める前に、光る巨人を無視した雷があった。

 雷となった皐月は、神速を以て上空に到達して状況を俯瞰する。

 

 寝耳に水とは正にこのこと。

 異世界に拉致され、漸く帰って来れて一息つく。

 その直後にまつろわぬ神が顕現しているのだ。

 

 二面四腕の巨人は、皐月の原作知識にも存在するリョウメンスクナ────否。

 まつろわぬ両面宿儺は既に封印場所の湖から、その巨軀を脱している。

 その手には、巨大な弓矢が引き絞られて─────。

 

「誰にメンチ切ってんだオラ」

 

 即座に宝物殿から、予め作成していた手甲を装着。手甲の機能なのか、備え付けられたブースターからアグニの白炎が吹き出す。

 

「オラァ!」

 

 その規模故に、矢という規模を遥かに超えた一撃を、敢えて殴り飛ばした。

 加えて殴打の際に接触した時に、レーヴァテインの炎を着火。

 本来ルーンを刻む工程を手甲の機能で省略したのだ。

 皐月は破壊の権化でありながら、現代最高のアーティファクト作成者の一人である。

 

 弾かれた矢が地面に着弾前で、黒炎が矢を喰らい尽くして蒸発霧散。

 そのまま手甲を元の光に再変換、そのエネルギーをアグニの炎へ。

 本来プラズマに昇華していなければいけない、権能の爆炎を握りながら振りかぶる。

 ─────そんな、本来稲妻と化した皐月によって叩きつけられる炎が、独りでに解かれた。

 

「あ?」

 

 その事実に対して、驚愕しながらも魔王の本能と直感が彼を動かした。

 既にそこは戦場。そんな隙をまつろわぬ神が見逃す訳がなく。

 弾かれた様に皐月が縮地で移動。間一髪で前に立っていた虚空に、巨大な光矢が音を置き去りに通過した。

 巨矢が列島を越えて太平洋に着弾する未来予測を完了後、皐月は移動しつつ仮契約(パクティオー)カードを取り出す。

 

「『来たれ(アデアット)』」

 

 出現した皐月のアーティファクトは、明らかに仮契約当初とは異なる形状に変貌していた。

 権能による改造なのか、辛うじてローラースケートのようなアーティファクトだった『道化の飛翔靴』は、脹脛まで巻き付く様な形状で装甲に覆われ、明らかに地上を走行するつもりが無いブレードらしき突起が備わっていた。

 最早『靴』とは呼べないソレは、機能が追加・増強される事はあっても、決して劣化・損なわれる事はない。

 

 権能の複数同時行使で生じた負担と痛みから、『狡知神の悪業(クラフト・オブ・ミスディード)』の一つである衝撃波(地震)はソナーとなり、京都全域を探索する。

 

「彼処か」

 

 下手人を即座に発見するも、しかし皐月はまつろわぬ両面宿儺との戦闘空域から出られなかった。

 今も両面宿儺の手に出現、あるいは生成された槍から、竜巻の様な攻撃が放たれている。

 それに炎を使わず対処する彼は、選択を迫られていた。

 

 アグニの権能の妨害、あるいは無効化(キャンセル)出来る存在を野放しに、まつろわぬ神との戦闘など論外。

 まつろわぬ両面宿儺と戦う前に、確実に排除しなければならない。

 だがそれは、封印からの起き抜けで暴走状態のまつろわぬ神を見逃す事になる。

 

「……………………………………………………」

 

 葛藤。

 まつろわぬ神や、魔王との戦いで破壊を撒き散らした事など幾らでもある。

 だが、人的被害───特に関係のない一般人の死者だけは決して出してこなかったのが皐月である。

 

 それは圧倒的な知覚能力と、都合のいい場所に相手を吹き飛ばし誘導できる攻撃力あってこそ。

 一度対面したまつろわぬ神を意図的に逃すことなど、許容できる事ではない。

 しかし、現実問題妨害者の力が「炎封じ」なのか「権能封じ」なのか。妨害が時間経過で悪化する場合もある。

 最早、選択の余地は無かった。

 

『─────状況は把握した』

 

 だから。

 その念話を皐月が聴いた時、既に破却した『修正力』なるものを錯覚すらした。

 

『私に任せろ』

 

 親愛なる師の言葉に、笑みを浮かべてアーティファクトを起動する。

 装甲が一部剥離する様に回転、空間を引っ張る様に()()()()

 

 まるでそこに弾力性があるかのように、空間が元に戻る反動で皐月が吹き飛んだ。

『道化の飛翔靴』は、毘沙門天(ヴィシュヴァカルマン)の権能によって神具の域に進化している。

 こと空間に関して、権能一歩手前であった。

 

『……?』
 
『……?』

 

 

 それに疑問を呈したまつろわぬ両面宿儺は、敵手の逃亡とも思える行動に首を傾げ。

 その直後に、現れた影に口端を釣り上げた。

 相応しき新たな敵手の存在に、歓喜した。

 

『お前は、何だ?』
 
『お前は、何だ?』

「……さて、何だろうな」

 

 そこには、つい先程まで教職に四苦八苦していた女教師は居ない。

 嘗て裏火星(魔法世界)に於てその欲望に歯止めを掛け、ソレ故に悪と絶望の象徴として恐れられた者であり。

 

()()()()()()! ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!』

()()()()()()()()()()()()()1()0()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 ウァレンティノスの系統の世界起源論において『造物主』と呼ばれ、自身の想像した世界が不完全であったが故に今尚『完全なる世界』を求めている存在。

 そんな存在が()()()()()()()()()()()()()()()()()()として造りだした娘は、果たして何を目指して造られたのだろうか。

 

「────私は『私』だ」

 

 六百年の永きに渡る放浪と苦難の道、その果てに。

 こうして『光のグノーシス(魔王のチョンボ)』によって『本来的自己(自身の神話)』を回復(獲得)し、至高存在の許へ(今を生きる人類)浄化された霊(真なる神)として帰還する。

 

 

 




炎の神殺しの魔王
 今回の敵が、本作において最悪の相手となるのを当初から決められていたオリ主。
 偏ったデッキ作ったら、ガンメタ貼られた時にキッツいやつ。

エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル/瑞葉雪姫
 原作からして、どっかの二重聖人の傭兵くずれのごろつき並みにタイミングが最高な女。
 彼女に関しては次回詳細に。次回は果たして何時になるのか(自虐)

『反魔法世界派』
 魔法世界で起こった大分烈戦争に際し、拉致のように無理矢理徴兵された人々の、数いる『民』の遺族達。
 今回の暴走に際し、呪術的に名を抹消することで魔王の眼を掻い潜ることに成功した。同時に親族を魔王の怒りの対象から外すためのもの。
 個々人の描写を一切しなかったのはソレが理由。
 その後トントン拍子で計画が進むも、『完全なる世界』の援助あってこそ。
 初めから詰んでいた人たち。
 強いて言うなら彼等が他の神ではなく、他ならぬ両面宿儺をまつろわぬ神として顕現させたことで、連合の元老院をより絶望に沈める一因となった事が唯一の救いとも。

まつろわぬ両面宿儺
 原作からして「グオオオォ」くらいしか喋ってない、実は原作からして『紅き翼』がラカン抜きとはいえ封印しか出来なかったヤツ。
 本作では雪姫覚醒のトリガーとして抜擢された。
 呪術師の同名(そう呼ばれただけの完全別人)に、どうしても引っ張られそうになる。
 勿論あんなヤベーキャラ付けはしていません。


 メリークリスマス。
 大変遅れて申し訳ない。前回の更新時を見て、焦って書き上げました。
 急ピッチで書き上げたので、誤字脱字が多いかと。随時修正します。
 お察しの通り、話の展開をかなり巻いている自覚があります。
 色々忙しいとはいえ、流石に一年振りは考えさせられました。

 それはそれとして、グラブルコラボでネギま!はどういう選考基準? グラブルやってないんですけども。
 次回の更新も完全に未定で、一ヶ月に一度処か年一回になってしまいました。
 重ねて本当に申し訳ありません。

 誤字修正指摘、いつも大変助かっております。
 多分今年最後の更新になるかと思います。
 聖夜ではありますが、年末を無事に過ごし良い一年の最後を迎えられますように。




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