AF使ってダンジョンに潜るのは間違っているような…   作:aF

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ルチル・クロフォードをガチで気に入ってしまったのでこれからチラチラと出していいかどうかアンケートを取りたいと思います!!本当に申し訳ない!!

口下手でも研究饒舌な赤目白衣眼鏡ですよ?(無敵の属性)(アグネスタキオンをすこれ)(初うまぴょいはタキオン)(初温泉もタキオン)


第二十四話 神と神らしきものと神

「あー……それじゃ、第何千回目かのなかでもめったにない臨時【神会】始めるで、司会はうち、ロキや!」

「よっ!」

「さすが無乳だぜ!」

「あ゛?」

「サーセン」

 

【戦争遊戯】の二日後に臨時で設定された【神会】。ふだん来ることのない神々も集まり、話を聞きに、あるいは話をしに来ている。

 

「今回の議題はただひとつや、ヘスティアんとこのスピネたんやな」

「せやな」「いや……あかんでしょ」「出自がわからん」

「というわけで、ヘスティア。可能な範囲でええわ、出会いを話してくれんか?」

「あ……あぁ、もちろんさ!」

 

 そうして語られたあまりにも普通の出会い。初めての眷族にはみんなある程度出会いらしい出会いがあり、2番目もだいたいそのようなものである。

 

 故に、神のバイト先で偶然ファミリア加入できていない人物を拾い上げるということはあることだろうと多くは思ったのであるが。

 

「これは……スピネたん、ヘスティアを狙って入ったか?」

「なんでそう思うのか聞いてもー?」

「簡単や、ファミリアを探すなら街の入り口でギルドに行くように言われてたはずや。ギルドに行ったんならうちにも連絡が来たはずなんや、でも来とらん」

「つまり、彼はギルドの協力を受けていない、と」

「そうなるな。で、それなのにファミリアを探しとる、と言うたんやな?」

「そうだよロキ、確かに今日初めてオラリオの中から空を見た、ファミリアを探してると言っていたんだ」

 

 ロキはそこにも疑問を抱いていた。不可解な言い回しであったのもそうだ。スピネが普段から物を詩的に言い回す人物と思ったことはない、それはロキが実際に関わった中で感じたことだ。もし詩的になったらそれはぶちギレているときである。

 

「……まさかな? いや、まさかだな、そんなことあるわけあらへん」

「どうした無乳ー!?」

「黙れや、いや……ほんとに、そんなことあるか……?」

 

 ロキが考えを巡らせていく。思索の海へと沈むような真剣な様子に他の神も考えを始めるが、ロキには追い付かない。

 

 フレイヤがロキと小声で囁きの話を始める。まわりが考察で騒がしいのをいいことにだ。

 

「ロキの考えること……わかったかもしれないわ? けれど……その可能性はありえてはならない」

「フレイヤ……わかるやろ? アレは……おかしい」

「異なる神の干渉……そういうものを感じるのよね」

「それか……違和感の正体は……!」

 

 ロキの中に答えが浮かんだ。

 ロキの中にあったヒントの数々が線を繋げていく。

 

「なんらかの要因で……ダンジョンの中で生まれてそのままオラリオに出たとしたら?」

「「「は?」」」

「いや有り得んだろ、神を恨むダンジョンが神の味方となる存在を生み出すのかって話」

「そこがなんらかの要因、ってことや、謎だらけやな……いつかスピネ本人から事情聴取する必要があるな」

 

 ロキは、神の干渉を伏せる選択をした。それは結果として最良だったのだろう。

 

 

 

「まあ……スピネたんの出自はおいとくわ、考えても答え出んしな。だが……あの機神はほっといたらアカンで?」

「それだけはわかるな」「ほんとにな……」

「すまん。俺新参すぎてわからんわ、おせーて」

「あれは【機械仕掛けの神】……【Deus EX Machina】の眷族、【調停者】ってもんによく似とる。【Deus EX Machina】……以後マキナって呼ぶが、マキナは知っとるか?」

「噂程度にはなー、世界を渡り滅ぼしまた別の世界へ渡る、生物の可能性を計る神だっけ?」

「そんだけ知っとれば十分やがひとつ補足や、滅ぼす前にあいつはその世界にとってベストな結果を作り出す。全員が幸せになった後に、まるごと世界を止めて動かない世界を産み出して……それっきり。それを作り出すのが【調停者】……あるいは【執行者】や」

 

 マキナという存在に関する概要がロキの口から語られる。そんなやべー奴の眷族を行使するというのはどういうことなのか、全員がそれとなーく理解してしまった。

 

「え、つまりあのモデストとかいうやつが【調停者】ご本人だったらどうなるの」

「知らんのか、マキナがさらっと神格失ってる上にスピネが二代目の【機械仕掛けの神】的存在であることが確定する」

「えぇ……?」

 

 八割事実である。ちなみに残り二割は別のやべー魂もきっちり入っているというところ。

 

「【アブソリュート・モデスト】……だったっけ、それについてヘスティアはなんか聞いてるんか?」

「ボクが聞いてるのは彼の切り札ってこと、ダンジョンでは使えないってことだけかな……」

「そうやな……ヘスティア、もし聞けたらでいい。スピネたんに聞いといてーな」

「……確約はできないよ」

 

 ヘスティアが覚悟を決め、【神会】は終わる。

 

 

 

 他の神々が去ったあと。

 

「ヘスティア、ロキ、フレイヤ、ヘファイストス。もう少しだけ、いいかな?」

「なんやヘルメス、お前が出るなんてろくなことやあらへんやんけ」

「……あの子についてだ」

 

 ヘルメスがある程度有力な神とヘスティアに声をかけ、二次会が始まったのである。

 

「で、だヘスティア。なにを隠している」

「ボクにだって子の秘密を子の秘密だと言い張ることくらいあるさ、それがかわいい眷族たちのためならば」

「事はそこではないんだヘスティア! そのままにしていればオラリオがなくなる可能性すらあるかもしれない大事の可能性があるんだ!」

「「「っ!?」」」

 

 オラリオがなくなりうるほどのことをスピネが持ち得る上、ヘスティアはそれを秘匿しているという事実がヘルメスの口から明かされる。

 

「チビ……今すぐに話しや、ここが燃えてモンスターどもが溢れるようなことになるのは嫌やろ?」

「……【管理者】」

「なんやて?」

「【管理者】、っていうのがいるらしい」

 

 スピネが【神会】の前に、ヘスティアの耳に入れたい情報があると前置きして話し出した存在。それが【管理者】だ。

 

『これはヘスティア様がどう扱おうと構わない情報、なのですけれど……【管理者】の存在をこの世界に感知しています』

『【管理者】? なんだいそれ?』

『それぞれの存在により異なりますが……おおまかに言えば、依代を得て世界を滅ぼす存在です』

『なっ、なんだって……!』

『まあ近い内に討滅致しますが……ひとまず万一があったときのためにご報告をと思いまして』

 

「世界を滅ぼす。それがどういう方法かは具体的に2つ語ってくれたよ。世界の果てまで【粛清】の焔に焼かれた世界……誰も動くことのない永久の【安寧】を得た世界。そういったことをする存在がダンジョンの奥にいる、んだそうだ」

「なんでそれ黙っとったんやドチビィ……! うちとフレイヤんとこで組んででもやらんといけんな「ロキ」……? なんやドチビ」

「ダメなんだよ、ロキ。そこにボクがこの情報を隠して……スピネくんに任せようと思った理由があるんだ」

「へぇ、言ってみ?」

 

『此度現れた【管理者】は【安寧】のネクサス……アレに頭数をぶつけることは下策でしょう。もしお話になられる場合は神ロキ、神フレイヤ様方が率いられる眷族たちの参加を絶対に止めてください』

 

【安寧】のネクサス。【虚の影】と呼ばれる生命体を呼び出し、全てに安寧を与えんと夢をもって時を止めるソレはいつか遠い空の下にて8人の英傑に討たれたことで対策を施している。

 

 スピネの心中の参謀の意見という名目でヘスティアに伝えられたマキナの調査は……

 

『ネクサスがどこにいるのかは掴んだわ、けれど……これは酷いわね、自らを特定条件下で強化するフィールドを展開しているように見えるわ』

『条件はなんですか?』

『フィールド内で自らに敵対する人物の数が4人以上……つまり三人以下でパーティを組めということね』

『仮に条件を満たした場合は?』

『倍率がイカれてるバフがひとりごとにどんどん重なる……仮に10人だとネクサスのフィールドの条件超過は6、強化倍率は360%くらいかしら』

『ほぼ三倍……四人のときの超過を想定して等倍に割っても60%バフ……1.6倍管理者って無理ゲーでしょうし三人以下必須、ですか』

 

【ファミリア】の利点を八割潰しにかかる極悪性能の判明という形で終わることとなっていた。

 

「うちらじゃ無理、ってことか」

「えぇ……ファミリアで挑めば全滅することがわかりきっている」

「【管理者】……【安寧】のネクサス、とやらをどうにかする策があるから内密にしていたんでしょう? どうするのよ」

「ボクは反対なんだけど……スピネくんが頼りのメンバーを2人捕まえてから突撃する。全力の先まで出すと言っていたよ」

 

 それはあまりにも脳筋な結論。まわりの目が丸くなる。オラリオを滅ぼせる存在に対してあまりに脳筋であり、シンプルな解決である。問題はそれができるのかという話であるのだが……

 

「なんやろな……アイツが死ぬとか失敗する様をウチは想像できんのや」

「あら、ロキもなのね……最近オッタルも凄まじい成長をしているあたり実質レベル8みたいなところあるからかしら……」

「俺もそうなんだよな……スピネ・モデスト、最近強さに磨きがかかってさぁ……」

「武器をどうしているのかだけが気になり始めたわ」

「あれは『工房』なるものがどこかにある……らしいよ?」

 

 なぜか途端に緩み出す空気、武器の話さえ飛び出し始めた神を前にしてひとつ手をぱしんとヘルメスが打ち、納得したように一言。

 

「我々の【管理者】への恐怖の持ち方が都市を破壊できる神的存在からクソ強いモンスターくらいの感覚に落ちている……」

 

 恐ろしい集団心理だ。『アイツなら何とかできるやろ』が己を含めた全員の心の中にあるという現実にヘルメスは若干震えながら、ひとまず彼に助力は惜しまない旨を伝えてもらえるかとヘスティアに頼み込むのであった。

 

 

 

「ということがあってだね……【管理者】を君が打ち倒すならイケるかな、とみんな思ってるんだよ」

「ヘスティア様はどうなんです?」

「そりゃ……君をひとりで向かわせるのは不安だよ、今でも反対したい」

「ロキ様やフレイヤ様も協力してくれるんでしたね?」

「そう言ってたぜ? けどあいつらになにを……」

「いやー……アタッカー借りれないかなーって……」

 

 そんな言葉を残してヘスティアの元を辞去し、訪れた先はロキたちの住まう【黄昏の館】。

 

 用があるのは神ロキともうひとり……魔法アタッカーの最高峰に用があるのだ。歩みを進め、執務室の扉を叩く。

 

「リヴェリアさん、居ますか? スピネです。少しいいですか?」

「構わんよ、やっと一息つけたところだ」

「それはそれは……申し訳ないですね」

 

 扉の先、勘定に明け暮れていたのはロキ・ファミリア副団長【九魔姫】リヴェリア・リヨス・アールヴその人である。

 

「で、今日はなにの知識が必要なんだ?」

「今回に限っては腕っぷしです、この地にて最も素晴らしい魔法アタッカーの力を借りたいんですよ」

「……もしや、ロキの言っていた【管理者】とやらか?」

「察しがよろしいようで」

 

 リヴェリアは考えをまとめるように目を閉じる。

 

「この都市を破壊し得るモノ……この手がその阻止に尽力できるなら協力したい」

「私単独では難しい戦いになりそうではありました、あなたの力が借りられるならとてもとても嬉しいです。なんせ敵は【管理者】、そして虚の影……戦いは3vs1でなく3vs1+虚の影数十となるでしょう」

「ふっ、そこで私か」

「えぇ、開幕ぶっぱは正義ですから」

「しかし……3、と言ったな? もうひとりは……誰が?」

「決まってるじゃないですか、最高峰の物理アタッカーです」

 

 スピネが考える作戦はこうだ。まず、開幕虚の影で応戦するのは間違いない行動だろうと推定されるのでリヴェリアの初手【レア・ラーヴァテイン】で焼く。

 

 その空いたスペース、討ち漏らしをスピネ自身が掃討、ネクサスにもダメージを与える。

 

 そして、最高峰の物理アタッカー……すなわち、フレイヤ・ファミリア団長【猛者】オッタルの最高の一撃をして、開幕に打点を作るというもの。

 

「【猛者】だと? 確認は取ったのか?」

「もちろん。フレイヤ様へアポを取って派遣の確約を頂戴しました」

「手が回るのが早いな……そこがお前の長所だが」

「【管理者】落としは可能な限り素早く行います。向こうに悟られる前に、相手がこれ以上戦力を増やす前に。可能ならば明日、慣らしがいるなら明日はダンジョンでチェックして明後日です」

「アールヴの血を舐めるなよ、慣らしなど不要だ。いつも通りにやるだけだと【猛者】に頼めるか?」

「えぇ任されましたとも。ふふふ、その通り……いつも通り(理不尽に)やるだけです」

 

 

 

 こうして最強の三人と呼べるだろうパーティが組まれる。

 

 前衛アタッカー、レベル8【猛者】オッタル。

 後衛アタッカー、レベル6【九魔姫】リヴェリア・リヨス・アールヴ。

 遊撃手兼タンク兼中衛兼司令塔、レベル7【覇導】スピネ・モデスト。

 

 この地の地下は日々戦いに満ちる故に【迷宮都市】。上位者に【安寧】を齎される屈辱など受けぬ。この手で安寧を得なくては人は幸せにならないと、スピネはそんなことを考えていた。

 

 

 




・【管理者】
Shadowverse世界におけるだいたいこいつらのせい枠。最近フローゼスというもっとやべー邪悪が現れたがたぶん気のせい。

【安寧】のネクサスは無尽蔵に生まれる虚の影を操って交戦し、世界の全てを夢とし静止させ、緩やかな滅びを与える力を持っている。依代を得て降臨しているが、元来の依代…ロザリアの姿でなく穢れた精霊をいくつか寄り合わせ強引に依代としている。

これはShadowverseの主人公たちから逃げるためにワープを使用したことで依代をネクサス固有の空間に置いてきてしまったためであり、非常に悲しく思いながらロザリアの体をひとまず覚えている限りで再現している。

管理者仲間では【粛清】のネルヴァという存在がおり、そちらはメイシアを操ってひとつの世界を抹殺、メイシアが中毒になってラスボスになる原因を作ったり、ベルフォメットが機械世界で撃破された際ベルフォメットに力を流し込み自然世界へ送り込み、【天地侵略】を開始させたりしている。



(イントロスタート)最強のメンバーがここに揃った!三人しか戦えないなんてなんて厳しい条件を…えっ?アーティファクトは頭数に含まない?…いいのそれ?

次回!AF使ってダンジョンに潜るのは間違っている第二十五話!『明らかにメタ不足』!デュエルスタンバイ!!

うん。シリアル(予定)なんだ、すまない。それでは次回もお楽しみあれ!!

オリキャラ二人目、【文明の先駆者】ルチル・クロフォード。白衣茶髪赤目眼鏡系研究になると饒舌な無口おねーさんを…

  • これからも出してええんやで(寛容)
  • オリキャラ2人はいかんやろがい!
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