魔法少女リリカルなのは 〜悪魔になった転生者〜 作:リーグルー
………かなり気分で投稿しています。まぁ、後悔はしていませんが。
それでは、どうぞ。
………目が覚めたら訳の分からない空間が広がっていた。見方によって何色にでも色を変える空間だ。
「………気持ち悪っ。目ぇ痛っ………」
俺はそう呟いてから目を閉じる。どうせ夢なんだし、暫くこうしてれば戻るだろ。
「気がついたようじゃの」
ふと後ろから声が掛けられる。俺は声のした方向へと顔を向けた。………目を閉じたまま。
「なぜ目を閉じておる?」
「開いてほしいならこの目の痛くなる七色空間を何とかしてくれ。気持ち悪くて仕方ないんだよ。」
「おお、そういうことか。………ほれ、もういいぞ」
パンッ、と手を叩いた後、声の主はそう言ってきた。その言葉を聞いて俺は目を開ける。そこには、どこまでも続く白い空間と、長い髭を蓄えた老人が立っていた。………何でこんな夢見てんだろ、俺。
「さて、本題じゃ。お主には転生してもらう。特典は3つまでじゃな」
「転生?特典?………歳が歳なんだから、中二病も程々にしたら?爺さん」
突然訳の分からない事を口走った爺さんを俺はそう言って宥めようとする。………なぜか爺さんは顔を真っ赤にして起こりだしたが。
「中二病でも妄想でもない!!良いか、お主はなぁ!」
爺さんはそう言って親切に今の俺の状況(という名の妄想)を教えてくれる。
・俺は寝ている間に入り込んだ不審者によって殺されたらしい。
・そうなったのは目の前の爺さん、自称神様のミスらしい。
・そのお詫びとして、特典を3つ付けて、別の世界に転生させてくれる。
ということだそうだ。………ホントに、何でこんな夢見てんだろ?
「ほれ、特典を言ってみるのじゃ。どんな能力だろうと付けてやるぞ」
「んじゃ、お任せで。爺さん、適当に付けといて」
俺は爺さんの問いかけにそう返す。………どうせ夢なんだから、誰が何を付けてもどうでもいいし。
「ふむ、分かっ…………なんと言った?」
「だから、あんたの好きにその特典?だかを入れといてって言ってんの」
「………良いじゃろう。後で後悔するなよ?」
「する訳無いだろ。有ったって不便なものでもないしな」
わざわざ夢の中の設定を考えるのも面倒だし。そう心の中で言うのと同時に、目の前の爺さんが笑い出す。
「く、くく、くははははは!!気に入ったぞ!分かった、わしが直々に選んだ特典をつけてやろう!ほれ、行くがよい。出口はあっちじゃ」
爺さんが指を指した先に、巨大な扉が現れる。大きさにして、十メートル以上はあろうかというその扉は、誰が触れたわけでもなく勝手に開いていく。………どうでも良いけど、夢ってとんでもなく便利だな。
「んじゃ、爺さん。縁があったらまたな」
「………最後まで面白い事を抜かす奴じゃな、お主は」
爺さんのその言葉を最後に、俺は光に包まれ、意識を失った。
◆
「ふむ、行ったか。ならわしも、あやつの特典を決めるとするかのう」
老人、神はそう呟いて作業を始める。転生に必要な書類を書いていくのだ。
「名前は雨音里緒、転生する年齢は五歳位で良いかの。さて、後は特典じゃが、何にするかのう………」
神は暫く考え込む。いつも、というより、里緒の前に来た転生者二人は、こちらがアイディアを出すまでもなく特典を決めてしまったので神は考える事もしなかったのだ。
「ふむ。あの二人も中々強い能力を付けたからのう………よし、あやつにはとびきり反則級の能力を付けておいてやろう」
神はそう言って、書類に何かをさらさらと書いていく。里緒が知っている能力の中でトップクラス、彼が転生する世界、「魔法少女リリカルなのは」の世界どころか、その他の世界でさえ、勝てる可能性があるのは一握り程度しかいないであろう能力を。
「………ふむ。こんなものかのう」
神はそう言って書類に書き込む作業を止める。そこには、
雨音里緒の転生特典
・「寂しがりの悪魔」の全能力(身体能力も込み)
・忘却欠片作成(ルールフラグメ・メイカー)
・「伝説の勇者の伝説」全魔法習得
と書かれていた。
「さて、あやつがどんな人生を送るのか、楽しみじゃのう」
神はそう言って、にやりと顔に笑みを浮かべた。