〜竜八サイド〜
竜八「さて、あの3人か…。」
あの3人の戦いをみていて分かった。
竜八「とりあえず爆豪君は仲間を無視して突っ込んでくるかもな。」
爆豪君は仲間の意見を聞かないと見た。次に、
竜八「轟さんは〜…、最初にビル凍りつかせるのかな?」
第2試合で見せたあの即死戦法。あれも一応対応が出来る。そして、左の炎。
当たったら火傷じゃすまなそうだね。
竜八「最後に八百万さんか…。彼女は〜、どうにでもなるか。」
八百万さんに失礼だが、恐らく繰り出す全ての攻撃を避ける、防げる、八重桜で相殺出来る。
優先順位としては1に爆豪君、2に轟さん、3に八百万さんか。
竜八「さて…、来い。」
マイト『では!スタァート!』
〜
三人称サイド〜
マイト『スタァート!』
爆豪、轟、八百万の3人はビルの入り口前で待っていた。
オールマイトの合図とともに3人はビルの中に入る。
八百万「何があるか分かりません。お二人とも気をつけて下さい。」
轟「えぇ。」爆豪「俺に命令すんじゃねぇ。」
八百万「…。」
八百万は勝てるのかと心配になってきた。
しかし、いざビルの中に入ってみると、何も無い。一気に竜八のいる4階まで上がれたではないか。
八百万「ここまで何も無いなんて…」
爆豪「黒服男の野郎、舐めやがって…。」
轟「…。」
八百万はこの状況を疑い、爆豪は自分が舐められている、自分と戦うに値しないと思われていると思い、キレている。
轟も口にはしないが、ムスッとしており、機嫌が悪そうだ。
そしてついに3人は竜八のいる広間に着く。
竜八「お、来たね。」
爆豪「おい黒服男!テメェ舐めてんのか!?」
竜八「いやいや、僕は言ったはずだよ?純粋に戦いたいって。」
八百万「トラップの一つや二つ仕掛けてくると思ったのですが」
竜八「確かに1回仕掛けようと思ったんだけどね…、でも君達の体力がフルの状態でやりたかったから。」
爆豪「はっ!ならその自分でした舐めプのせいで死ねぇぇぇぇ!」
竜八サイド〜
爆豪「はっ!ならその自分でした舐めプのせいで死ねぇぇぇぇ!」
爆豪君が個性を発動しながらこちらに迫る。舐めプしたつもりは無いんやが。
手をこちらに振る。素早く左に避ける。緑谷くんとの戦いで最初は大体右のおお振りだって言ってたしね。
轟「逃がさない…!」
轟さんが地面から氷を出して攻撃してくる。でも、
竜八「まだまだ!」
ジャンプをして避ける。そうして氷のない場所へ着地して素早く辺りを見渡す。
八百万「これならっ!」
八百万さんがテーザー銃をこちらに向けて撃ってくる。
竜八「銃には銃だよね!」
左胸の隠しポケットから八重桜を取り出し相殺。
八百万「なっ!」
竜八「悪いけど効かない。」
爆豪「まだまだぁぁぁぁ!」
〜
その後も爆豪君の爆発を、轟さんの氷を、八百万さんから生み出される武器の数々を避ける。相殺する。攻撃はしない。
八百万「はぁっ、はぁっ…。」
轟「当たらない…。」
爆豪「テメェ〜!なんで攻撃してこねぇ!」
竜八「ん?君達の動きや個性を観察して対策考えてたんだよ。」
爆豪「このクソ舐めプ野郎がぁぁ!」
爆豪君がキレながら突っ込んでくる。
爆豪「死ねやぁ!」
ドッゴォォォォン!
〜三人称サイド
八百万「ば、爆豪さん!威力が強すぎます!」
爆豪「はっ!あんな舐めプ野郎こんぐらいがちょうどいいんだよ!」
竜八「そうだね、こんぐらいがちょうどいい。」
3人「「「っ!?」」」
煙が晴れる。竜八が先程と変わらぬ姿で立っている。
爆豪「無傷だと…!?」
竜八「まぁ、さっきは範囲が広いだけであんまり威力が強くなかったけど、今のは良かったよ。」
轟「なんであの爆発から無傷で…?」
竜八「ん〜、爆破を消した。」
3人「「「は?」」」
竜八「まぁわかりやすく言うと爆破以上の威力の攻撃で爆破を消し飛ばしたんだ。」
3人「「「っ!」」」
3人は震えた。
爆豪が繰り出した爆破はそんな生半可な攻撃で打ち消せるほど弱くない。
それをいとも簡単に消し飛ばした竜八と自分達の実力の差が分かってしまったから…。
竜八「さて、そろそろ終わらせようか。」
爆豪「くっ、そがぁぁぁぁ!」
爆豪がヤケクソになったのか爆発で突っ込んでくる。竜八は察した。
あ、あれは右のおお振りの構えだと。
竜八は素早く相手の懐に突っ込み、腹に拳をねじ込む。
爆豪「ガッ、フッ!?」
その後に素早く手刀を首に当て、気絶した人間の完成だ。
竜八「はい拘束。」
一瞬の間に捕獲用のテープを爆豪に巻き、爆豪は脱落した。
竜八「さて、後は〜、1人か。」
竜八は八百万はどうにでもなると思っているので脅威になるのは轟1人と思っている。
八百万「私もいますわ!」
八百万は自分が含まれていないのが気に触ったのか、少し怒りながら何本か手頃な槍を竜八に向けて投げる。しかしそんなものに当たるほど竜八は甘くなかった。
竜八「遅い。」
八百万「いつの間にっ!?」
竜八「はい2人目。」
竜八は八百万の後ろに回りこむと爆豪と同じように首に手刀を当てる。
八百万は倒れ込んだ。倒れた八百万に捕獲用テープを巻き、轟の方へ向く。
竜八「よし、後は君だけだ。轟さん。」
轟「くっ…」
轟は焦っていた。この状況に?違う。竜八の強さにだ。
爆豪の攻撃を簡単に打ち消せる力、瞬間の判断力、攻撃の鋭さ。
全て自分を上回っているじゃないか。
轟(多分、『左の炎』を「左の炎使っても勝てないのでは?」っ!?)
竜八「轟さん、何で左の炎を使わないの?」
轟「そっ、それはっ…。」
竜八「君はさ、その左の力を使わずに勝てると思ってるの?君は僕を舐めてるの?」
轟「違うっ!私はあんなクソな父親の力なんて…っ!?」
轟がそんな言葉を発した瞬間、竜八の纏う雰囲気が変わった。
まるで、視線1つで人を殺せそうな、轟が思っている夜桜竜八のイメージとは大きくかけ離れた、そんな雰囲気。
竜八「轟さん。君にどんな事情があるかは知らない。けどさ、それはこうして今戦っている僕も、仲間として動いていた爆豪君や八百万さん、それにあらゆるプロヒーローに対しての、そして『君の父親のエンデヴァー』に対しての侮辱でしかない。」
轟「うっ、うるさい!貴方に私の何が分かるの!」
竜八「何も分からないさ。僕は君を知らない。高校で初めて会ったから。エンデヴァーが君に何をしたかも知らないし。」
轟「うるさい、五月蝿い!何にも知らない癖にっ!私の領域に入ってくるなぁぁぁぁ!」
轟はそう言うと、この階を、このビル全体が凍りつくような特大の氷を出してきた。
竜八「はぁっ…」
竜八はため息をひとつ吐くと、右足を前に出し、右の手のひらを前に突き出し、左手に握り拳をつくり、後ろへ引く。
竜八「…夜桜流格闘術、『貫桜(かんざくら)』。」
竜八の拳の速さは音を超えた。その拳の先はブレて見える。
次の瞬間、氷は無数の結晶となって降り注ぐ。
轟「なっ…!?」
竜八「轟さん、今の考えを改めない限り、君は僕に勝てないよ」轟「っ!?」
竜八はそう言って轟の首に手刀を入れた。
轟は膝から崩れ落ちた。
マイト『そこまで!勝者、ヴィランチーム!』
夜桜流格闘術『貫桜』
正拳突きの構えが基本。拳の先がブレて見えるほどの速さ。
その突きは全てを砕く。