竜八サイド〜
竜八「全く…、遅いっての。おかげでこの有様だよ、どうしてくれんのさ、
太陽兄さん。」
太陽「いやぁ、依頼が少し難航しててな。メールで竜八がピンチそうだから早めに切り上げてきたんだ。急いだんだからな?」
竜八「ならば良し!」
彼は朝野太陽。夜桜家兄弟であり夜桜家当主の夜桜六美の花婿である。
そして、僕の頼れるお兄ちゃんである。
太陽兄さんは脳無の顔面を殴り、距離を離す。
太陽「てかお前大丈夫か?吐血してるけど。」
竜八「ははっ、全然大丈ブフォ!?」
喋りながら吐血する。それほどに傷が深いってことか。
太陽「全然大丈夫じゃないじゃないか。これ飲め。」ヒョイ
竜八「?何コレ。」
太陽「七悪の薬の新作だ。」竜八「なるほどテストプレイヤーになれと?」
太陽「…」竜八「いやせめて何か言ってよ。」
と言いつつその薬を飲む。
太陽「噛み砕け。」
バキッジャリッゴリゴリッグチャッ
竜八(音どうにかならないか…)
そしてゴクリと飲み込む。すると、身体全体の痛み、不快感が治まり、出血も止まる。
竜八「えっすご。」
太陽「即効性の薬と書いてあるな。」
竜八「さすが七悪兄さんだね。」
夜桜七悪は夜桜家の七男であり、医療関係で右に出る者はいないほどの腕を持つ夜桜家の専属ドクターと言ったところか。ちなみに今年で高校2年生だ。
死柄木「何だよ、何なんだよ!お前みたいなイレギュラー望んでねぇんだよ!脳無!まとめて殺せぇ!」
脳無「グォォォ!」
脳無がこちらに向かってくる。危険と判断したのか、太陽兄さんの方を狙う。
太陽「竜八、下がってろ。」キィィ
直前、太陽兄さんの両目は光り、星型になる。
パシィン!
死柄木「なっ!?」
竜八「すごっ」
なんと太陽兄さんは、脳無の拳を片手で受け止める。
死柄木「なんでまたっ!脳無はオールマイト対策で造られたやつだぞ!?なんで乱入した誰かも分からないやつなんかに!?」
竜八「やっぱすごいね、『硬化』って」
太陽「ははっ、まぁ六美や皆を守るための力だしな。」
太陽兄さんが何故脳無のあの攻撃を止められたのか。
太陽兄さんは僕が使った半開花(詳しくは第2話参照)を片目ではなく両目で使った。これを本当の『開花』とよぶ。
太陽さ兄さんは元は夜桜家の人間ではない。夜桜家長男の夜桜凶一郎に襲われ、危害を加えられかけたところを他の夜桜家兄弟に助けられ、六美姉さんの婿として夜桜家に入った。
太陽兄さんが開花を使えるようになったきっかけ、それは『タンポポ』という組織が夜桜邸を襲った事件だ。
タンポポは六美姉さんを狙う組織の1つであり、タンポポの構成員には「わた毛のタトゥー」が入っていることと先代である六美姉さんの、俺達の母親を殺した事。夜桜家とタンポポは何度も戦いぶつかった。
そして夜桜家はタンポポの大部分やもろもろを潰す事に成功。夜桜家の異次元の力をコピーした模倣品の『葉桜』も全て処分。家族全員生き残り夜桜家の大勝利で幕を閉じたんだ。
話を戻そう。
そのタンポポの組員達に夜桜邸が襲撃される、その中で1人のリーダー的存在が夜桜邸に侵入、夜桜邸の緊急防御システム『冬ごもり』も使われ、中に誰も入れない状態にされた。
そんな中、六美姉さんは自分の血を太陽兄さんに点滴として注入、太陽兄さんは無事に適合、侵入してきた奴を倒し、開花の力を得た。
そしてなんやかんやあって完全開花の力を得てその特殊能力として硬化の力を手に入れたんだ!(適当)
硬化は太陽兄さんの六美姉さんを守りたいという気持ちから産まれた大切な人を守る為の力。
開花の特殊能力は人によって違う。
例えば長女の二刃姉さんなら全てを包み込む『包容』、次男の辛三兄さんなら全てを砕く『破壊』などなど。
十人十色の力がある。
太陽「はぁっ!」
太陽兄さんはそのまま脳無の腕を掴んだまま脳無を何度も殴る。
竜八「ダメだ!そいつはショック吸収と超再生があるから普通の攻撃じゃ!」
死柄木「そのガキの言う通りさ、脳無にそんな攻撃は効かない。」
死柄木の言った通り、脳無には傷1つない。
カウンターで脳無は太陽兄さんの顔面を殴る。
ドゴッ!
竜八「っ!太陽兄さん!」
太陽「大丈夫。」
太陽兄さんは顔に脳無の拳が当たっているはずなのに無事だ。
竜八「顔に硬化を発動させたんだね。」
太陽「そういうことだ。お返しをくらえ!」
太陽兄さんはそう言い、八重桜を取り出して脳無の両手両足を斬り飛ばして蹴りあげる。
太陽「このまま倒す!」
竜八「いや、太陽兄さんは皆の方に行って皆を守ってくれない?」
太陽「いや、でもお前アイツに負けただろ。さすがにそんなにお前が傷つくとこは見たくないぞ。」
竜八「もう負けないよ。ねぇ、太陽兄さん。」
太陽「なんだ?」
竜八「開花、使っていい?」
太陽「!でもお前、クラスの皆の前では使わないって言っただろ。それにもし使う時は家族の許可を取れって」
竜八「今がその時だよ、いつまでも兄さん姉さん達に頼りっぱなしって訳にもいかないでしょ?だからお願い。」
太陽「…竜八。」
竜八「はい。」
太陽「お前が決意したなら何も言わない。けど、必ず勝って、生きて帰ってこいよ。」
竜八「もちろん。」
太陽「よし、じゃあ許可する。俺はあのロビーの所に行けばいいか?」
竜八「うん、お願い。」
太陽「死ぬなよ。」
竜八「心配性かて。」
太陽兄さんはロビーに向かった。さて…
死柄木「くくく、まさかあのイレギュラーを逃がして自分は死ににきたか。」
竜八「死に行くんじゃないよ。第一太陽兄さんは逃げた訳じゃない。守りにいった。」
竜八は死柄木と脳無の前に立つ。
死柄木「だがお前らはこの脳無が殺す。お前の兄弟とやらも、お前のお友達もな。」
竜八「皆死なないさ。それにもうお前らに勝ち目はないよ。」
死柄木「はぁ?ちょっとは治ったようだがそんなボロボロの状態で何が出来るんだ?なぶり殺しにされることかぁ?」
竜八「ははっ、面白い事言ってくれるじゃん。」
ゆっくり歩き出す。この目で見据えるのは脳無。脳無もこちらを睨む。
目を閉じる。
僕の力は家族の中でも1番弱い。でも、『1番危険』だ。
目を開く。
竜八「さぁ、第2ラウンドを始めようか。」
その両目は星型に光っている。
夜桜竜八、完全開花。
やっと夜桜家のキャラ出せた…。
〜ロビー付近にて〜
麗日「あ、敵が来た!」
太陽「ちょっと待って!俺は味方だから!」
障子「どういう事だ?」
太陽「このクラスに夜桜竜八っているだろ?その兄弟だ。」
麗日「あ!連絡取ってた!」
太陽「そう!俺はアイツに君達を守るよう言われてるんだ。」
口田「………」
太陽「ん?竜八は大丈夫なのかって言いたそうだな。」
口田「……」(* ´・ω・))コクコク
太陽「大丈夫だよ、アイツは強いから。あんな敵に負ける奴じゃない。」
麗日「え?でもさっき死にかけてた…」
太陽「アイツまだ本気出してないんだ。」
皆「「「え?」」」
太陽「竜八、お前ならやれる…。」