Tiny Dungeon エボルトの力であっても俺は救うために使う 作:(^∪^)感動的だな、だが無意味だ
(文字数一万越え)
( 0w0)ウェイ!?
5歳児から3年間、最低限の設備の設置などを終わらせた俺は日常生活を続けつつ分身を異世界へ渡る事が出来る場所へ移動できた。
やろうと思えば十体にも出来るが目的はそこでじゃない
魔界への潜入だ、無論分身が直接入る訳ではない
魔界から出てきた商人に寄生し、そこから段々と移り魔界の上層部の人間へと移る。懸念は色々とあったがどれも目的達成には支障はなかった
記憶を探る事も可能だが相手の負担や、副作用がどうなるかも分からない為に視線と聴覚を共有させる。無論体の中に入ってだ。無論野郎にです
女性相手にやれば変態だからね仕方ないね(興味がないとは言っていない)
数年もすれば城の内部構造も完全に理解し、また複数の権力者に別れて視界、聴覚の共通は出来た。
あとは計画の確認だ、原作開始時が18歳、それの5年前。つまり13歳の時だ
そして儀式兵器を手に入れられる年齢も13歳から、これで時期は確定。そして計画の情報が流れてくるのを待つのみ
待つ合間に、俺はエボルドライバーを使い変身していた。変身して分かったのだが俺のハザードレベルは5、つまり人間の限界値だ
動きもずっと高速移動出来る。テレビだと予算の都合なのか初回以外高速移動は撤退の時にしか使われなかったけど
トラ〇ザムみたく、残像がリアルで見れるとは思わなかった
それに加えて、エボルトがフェイズ1の状態でもビルドの作った武器を目の前で作ったりしたの思い出す
これを利用できればかなり手間を省けるのでは?と思い実行したら出来た。更にはこの複数の武器の構造を参考にしてビルドドライバーを作れるかしれない
暗い夜、街と街を繋ぐ石畳進む私達は、明日には人族が行う儀式と子供が集まる場所を襲撃する予定だった。そう、今日あの子供が現れるまで
『よう、明日人族を襲う魔族はあんたらか』
暗闇の中に私より伸長が少し高い子供、だけど声は子供には到底似つかわしくない大人の声。そして暗闇のせいか顔が分からない
「ほう、我々の計画を知っていたか。だが人族一人で何が出来る?」
今回の計画の作ったリーダーでもある男が問う
『確かに俺は一人だ。だが何事も例外はあるのさ』
そう言うと腰にある赤の割合が多い何かに短い棒を入れ込む
『コブラ!ライダーシステム!エボリューション!』
そんな音が流れ腰に付け物にある棒を回す、そして聞いたことのない音が流れると共に、相手の前後にそれぞに半分になった人形の鎧が現れるそれはどちらも禍禍しい何かを放ち、50人もいた私達は何かを、感じたことのない何かを感じ、誰も動けなかった
『Are you ready?』
『変身』
手をクロスさせ、前に突き出して広げる
その言葉に彼に前後の人形の鎧の二つが彼に迫り、一つになる
『コブラ!コブラ!エボルコブラ!』
『フッハッハッハッハッハッハ!』
黒い煙から現れた人形の相手は赤がメインに青の装甲が所々にあり肩には突き出た金色針、眼の部分には横から舌を伸ばした蛇を連想させ、鎧を身に纏い、伸長が大人と同じ高さになっていた
『さあ、地獄を楽しみな』
そうして時間が過ぎる程、追い詰められていた
一方的だった、多くの大人達は武器を壊され魔法を放つも全てが吸収される。私は少なくとも本気の魔力を込めた鎌を振るう、だがそれも相手は手で受け止め、魔力が吸いとられるのを感じる。それでも撤退の準備をする時間稼ぎにはなる
「さようなら、ヴェル・セイン」
後ろからの声に、私は背中の片方の4枚の翼を切られその痛みで私は・・・
『さあ、地獄を楽しみな』
なんで、エターナル克己のセリフを言ったのか。それは決めるセリフを思いにつかなかった(メイン)事と、勝てないと思わせる事が目的だ
明らかに手加減されてると分かり、その状態ですら歯が立たないと理解させて撤退させる腹積もりだ
そんな訳で、早速魔法攻撃が来る。
「氷の槍!」
「魔神の豪腕!」
「雷の刃!」
そして俺は手を掲げて、小さなブラックホールを作り出す。本来はブラックホールフォームでなければ発生出来ないが、意識した物を吸い込む、もしくは魔法を吸い込みエネルギー変換が出来た
恐らくこれは、能力を変化してる事もあるが今のパンドラボックスは本来のエボルトが持っていたエネルギーに比べて余りにもない。
なんせやる気は無かったが、スカイウォールの惨劇の様な事が出来なかった。人間で言うならば果てしない絶食状態に近い
故に少しでも無意識エボルトの能力が開放されてブラックホールを限定的に使えるのではないか?考えた。
なんて思っている間に今度は近接攻撃に切り替えて来た。俺を囲い一斉に武器で攻めて来る、剣や斧に槍、全部避けれるがあえて受ける。ただヴェルが振るう鎌は受け止めて魔力を吸い取る。先程の魔法攻撃に比べて何倍もの魔力だ、何故か食べ物を食べてる満腹感を感じてしまうが
並の人間なら同じ様に食らってしまえばミンチ肉にされ即死する威力だろ。それ程のまでに魔族の8翼は強い
今の彼女の強さがどれ程なのかは余り分からないが、原作時には訓練と言っても自分が吹き飛ばされたのを理解出来ない者が多いと言っていた
そして受け止めた鎌から辿り改めて彼女を見る、赤い瞳に整った精密な彫刻を思わせる顔立ちに、膝にまで届く大鎌と同じ様な色の漆黒の髪と大きな白のリボン。
服は黒がメインで、前世のチャイナドレスに似た形で前後は膝を超える長さにスカートが左右を守る見た目
守ると言っても太股の中間あたりから見えてるけど
他の攻撃は、傷つけないどころかむしろ簡単に武器が逝ってる
剣は折れて斧は変形し、槍は尖っている先がグニャとへこんでいる
ちょっと皆さんいくら何でも粗悪品過ぎません?(自身の強さを考慮してないバカ)
全員が離れ、会話をし始める。俺が余りにも動かないのもあってか俺に聞こえる事を躊躇わずに話している
なる程、唯一受け止めた攻撃がヴェルの攻撃だから彼女のサポートをする訳ね。
だけど俺は魔力量が多かったから受け止めただけだ。
そうやって10を超える回数を繰り返して、やっと撤退の決心がついたのか、全員を一箇所に集める
最後と言わんばかりの最大の魔力を纏った鎌が迫る、これも受け止められる、だが彼女の後ろでは司令であるの男が走って近づき更には、撤退準備の筈の者達が魔法を詠唱している。声ではなく口の動きで分かった
迫ってきた男の目的も理解した。だが理解した時には既に彼女の広げた翼は切り捨てられていた
「きゃぁぁぁぁっっ!!」
夜の森に響く彼女の悲鳴、男が離れた瞬間に強力な魔法が無数に飛んでくるがそれを吸収する。総合でヴェルの一撃の数倍か
吸収し終えて静寂になった森で俺は口を開く
『おいおい、魔族さんよ。突然仲間を切るとは一体なんのつもりで?』
ついヴェルを片手で受け止めてしまった、振るわれていた鎌は魔力の吸収と彼女が痛みのせいか力がなくなり地面に転がる
「何、簡単さ。元々はこいつを次期魔王の候補として落とすために計画しただけだ」
そして男は答えた。それは俺を警戒してから、だが笑いを堪えてる様にも見える
受け止めたヴェルからエボルトの能力のせいか小声で痛い痛いと何度も聞こえてしまう
「計画だと、人族を虐殺しそれを止めるために殺したと伝えるつもりだった、仮に逃げたとしても人族に殺されても問題ない様に考えてな。」
男は堪えきれなくなったのか、笑顔で口にした。そして地面に散乱したヴェルの翼を炎魔法で消し炭にした
「そして俺が次期魔王となる計画だ。まあ、あんたのせいで変わったがな。そこでだ、今あんたが持っている女。王女でかなり美女だ好きにしたらどうだ、性奴隷とかにな?」
『へぇ、俺の好きにねぇ。良いだろう、あんたらが人族に手を出さないのなら今回は見逃そう』
「分かってるな!流石は人族だ、悪いことはあんたらの右にでる種族はいないな」
そして魔族達は、彼女を除いて全てが 颯爽に消えていった。そしてヒロインの一人、ヴェルだが取り合えず翼の出血を前に言った赤黒い液体で細胞へ変化させ、傷をなくす。
寄生した際に本物の細胞と同じ役割を果たせたからだ。もしも翼が残っていれば繋げる事が出来たかもしれない
「ねえ、お願い。私を魔界に連れていって!」
そして痛みがなくなっても、涙目の上目づかいで彼女は俺を掴みひたすらお願いしていた
「後で何でも言うことを聞くから、欲しいならお金も私が出来る限り用意するから!お願い!お母様が!」
戦っている時に比べてあまりも違う表情、原作だと血の儀式が起きるまで無表情が普通だったらしい
『落ち着け、別にあの男を言う通りにするつもりはない。そもそも俺は人族が虐殺されるのを止めるために来たんだ』
その言葉に彼女は瞳を広げで驚く、俺は妹にした様に頭を撫でた
『確かにお前さんをこのまま送れば終わる、だがそれだど魔王候補としては落ちてしまう。やるならあの男がやった事が全部無駄どころかかえって強くなった事にしてやるさ』
ヴェルを抱えてとある会場にたどり着く、自然の洞窟を途中から人の手によって広く拡張した場所
暗いのでライトフルボトルの能力で明かりを灯す
そこは儀式兵器を受けとる会場だ。そして明日には襲撃を受けるはずだった場所でもある
俺はヴェルを下ろして変身を解除する。そしてエボルトの声から元に戻す
「貴方、本当に子供なの?」
「まあちょっと色々とな。」
エボルドライバーをしまう、エボルトの力でボトルと同じ大きさに変化させた。ビルドもこうしたのだろうか
「ねえ、どうして私を助けたの?貴方が人族側に立つなら私を人族の上層部につき出せばいいのに。そうしたら人族が魔族を批判する理由に出来るはずよ。」
移動中に考えたのだろうか、その瞳は、いまだに怯え震えているのが分かる。自分は圧倒的な才能を持ってたのにその全てが通用しなかったからか
「確かにな、だが俺が魔界の黒翼を連れて捕らえたら怪しむだろう?ただの子供が幼いと言えど魔界の王女を連れたら怪しむ。もしかしたら捕まられたふりをして近付いたら攻撃されると思うかもしれない」
その言葉に、ハッと表情になるヴェル。
「で、でも貴方の力なら既に誰かを知って」
「知らないさ、俺の両親は生粋の人族で妹もちゃんと人族だ」
「そんないい方、まるで自分は人族じゃないって言ってるみたいにじゃない。」
その言葉は俺にとっては既に分かっていて、気持ちの整理もとっくに終わってる。
そうしてる間に儀式兵器を作る装置の起動が終わった。原作では表記されなかったが魔法陣だっだ
儀式兵器、それは人族が生み出した兵器で魔力を生成する器官がない人族が編み出した魔法を使える兵器。空気中の微細な魔力を集め増幅させる特殊兵器。そしてそれは魂の一部を具現化させるとされている
俺はヴェルに無くした翼を授ける事を願う。そして同時にもっと他に出来る事があるんじゃないかと思う
今の俺にはヴェルの傷を防ぐしかないがエボルトの液状化の力で量を作ればこんな事をしなくても翼を作れたり、原作と同じ状況にする必要などないと
既に道はずれている、悲劇を避けるために。だから何故同じ道を歩こうとするのか
ああ、そう。結局俺は羨ましいのだろう、本来の白鷺姫が作った景色が。
光がヴェルを包み込み、光が収まるとそこには漆黒の翼と天使を思わせる白い翼が対になった姿
その翼を見た彼女は白い翼を見て触って涙を流していた
彼女の武器を拾い忘れ、徒歩でゆっくりと戦った場所へ向かう
「馬鹿な女ね、私」
後ろからヴェルの言葉、俺は聞きつつ前へ進む
「お母様の手伝いになるって聞いて、着いてきたら裏切られて、殺すはずだった人族に助けられる。これじゃ魔界の黒翼なんて言えないわ」
「なあ、なんで君は母の手伝いになるって聞いてそれを行動にしたんだ?」
「・・・お母様は魔界の統治に忙しくて、手伝いしたら褒めてくれるかなって思ったの。けど本当は」
その先の言葉からは喋らない、もうそうなったから
「貴方の名前を教えてくれない?私はヴェル・セイン、貴方の名前は誰にも言わないから」
振り向き、その顔を見る。その表情は先程の怯えた時とは違う。少しだけだが笑っていた、その顔に無意識に少し見とれていた
「姫、白鷺姫だ」
振り向いて少し戸惑ったけど答えてくれた彼、そしてその名前を自分の中で何度も反響し覚える。
魔族のとって力とは象徴その物、そしてその力の源の翼。はっきり言って傷が塞がれた後の私は、今まで自分のプライドが、いいえ私自身が分からなくなった
ただ力のままに行動して何も思わなかった。8翼だからお母さん以外に皆が私に近づいてくる、対等な相手が一人しか居なくて、それ以外つまらなくて
そんな自分が翼を切り落とされた今はどうだ、たったの4翼では一般的な魔族なともされ、先程のまで魔力を、圧倒的な力を持っていた事がもうない
そんな事が知られたら、私はどうなるのか魔界の王女だけの地位だけしかない。お母様は私をどう見るのだろう、変わらずにいてくれるのか、もしかしたら一切関わってくれなくなる
「ヴェル〜、ダメじゃないか。女は髪が命をなんだからしっかり手入れしないと」
そう言って無理やり風呂に一緒に入らされたり
「全く、同じ種類の服ばっかり着て。女の子がそれじゃ駄目だぞ?」
いつの間にか、部屋に入ってきて興味のない色々な服を着せ替えられたり
「ヴェル〜、酒飲みに付き合ってくれ」
毎度酒臭くなって、でも逃げられず付き合わされたり
思い返せば純粋に娘として愛してくれたのが分かってしまった
ただ一人の家族、私を愛してくれたお母さんを
だから目の前の彼に
だからなのかしら。私を助けて、無くなった翼を取り返してくれた、戦ってのないのに私の心臓の鼓動が早くなって顔が熱くなって
その感覚が初めてで、でも悪くないって思えて
「姫、貴方はその力で何かをしようと思わなかったの?少なくとも人界の中なら何でも出来ると思うけど」
彼なら決して悪事を働く事はない、少なくともただ自分の欲の為に使う事はない。翼を切られた痛みに苦しんでいる時、あの固い鎧越しでも優しく持っていた事
人族は全員悪い人だけだと教わっていた、けどこんな優しい人がいる。人族で戦う者なら絶対に必要とされる兵器、一生に一度しか作れないそれを私に、失くした翼を取り戻してくれた
魔族の力の源であり、象徴である翼を。
「俺はただ自分に出来る事を、手を伸ばして助かる命があるのなら伸ばす。それだけさ、俺は目指してるんだ。力があるってのもあるけど愛と平和の為に戦う正義のヒーローにな」
照れ臭くも笑って答える彼の姿に、私は今も心臓の鼓動が止まらなくて
『あーあー、よし問題なし』
ヴェルの武器を回収し再び変身を再度行ない声を変える。てか武器とか翼なんか空中から出てくるから魔法で量子化みたいな事が出来ているのか?
応用出来れば便利そう(小並感
「そう言えば、さっきと口調がかなり違うわよね。どうして?」
『まあ、なんだ。この声だと誰かは分からないし、言葉も違うのであれば特定もされにくいからな』
それに
『悪役ぽっいだろ?善良な子供がこんなやつだとは思わないだろうしな』
「そう、そうね。でも私としては二人っきりの時には普通の声の方がいいいわ」
『そうか?まあ今はこれで我慢してくれ。よし魔界に行きますか』
彼女を抱き上げて、負担にならない速度で高速移動する
「それは、本当か?」
今だ太陽が登り始めた時間、魔界の城に報告に来た、男にトリア・セインは問う
「はっ、謎の男に襲撃され、ヴェル様は殺害され、我々は撤退するしかありませんでした・・・」
男は心底心で笑った、これでうまく行く。次期魔王は俺だと確信した。
だが
『おいおい、いくら何でも殺されただと誤魔化しが効かないぞ?』
その声に部屋に居る全員の視線が声のした方向に集中する
まるで元からそこに居たように堂々と立っていた
男は驚愕しかなかった、何故アイツがここにいる?侵入者を感知する結界や警備もある内部構造を知っていても、バレずに潜入など不可能なばず
「そいうお前は、何者だ?」
トリアが武器である鋼鉄に見える羽織を構える、普通ならこの部屋に入った部外者は問答無用で殺されても不思議ではない
『いやー、お嬢ちゃんに頼まれてね。ほらヴェル』
そして、彼の後ろから服にはかなりの破れや汚れがあるが体には何も傷がないヴェルが現れる
「ヴェル!」
すると、先程の剣幕はなくなりヴェルに抱き付くトリア。ヴェルはちょっと苦しそうだが笑って受け入れてる
「ごめんなさいお母様、その心配かけて・・・」
「全くだ、心配したんだぞ、私の、ただ一人の家族なんだ。まーくんが亡くなってから寂しくて。」
そんな親子のやり取りが行われ、落ち着いたのか先に報告しにきた男を睨むトリア
「先程の虚偽の報告についてだが、何か言う事はあるか?」
先程との娘への声とは違い、ドスの効いた声へ向けていた
『俺が変わりに言ってやるよ。まあ簡単に言えば、あの男が次期魔王になるためにヴェルを潰しに掛かったって事だ。自分がなれないなら、自分より強い奴を蹴落とす。まあ考えは悪くないな』
それを聞き、扉の近くにいた警備達が男に武器を向ける。トリアも娘を背に武器を持つ
「貴様!裏切ったのか!」
『ハッハハッ、裏切る?お前は何を勘違いしてるんだ?そもそも人族の虐殺を行う奴に、それを阻止した相手が本当にお前の味方をすると思うか?まあ嘘を言ったのは認めるがな』
「なっ・・・!?」
『それにお前は言ったろ?ヴェルをお前の好きにするといいと。ヴェル』
その言葉にヴェルへ視線が集り、そして彼女は自分の翼を広げる。その翼を見た全員が驚きの表情を浮かべる
魔族にとって翼は左右対称であり色も同一だ。だが今のヴェルの翼は白と黒の翼だった
「そんな、そんなバカな!片方は俺が切って燃やしただろう!?」
『残念だったな、お前の切った方の翼は俺が新たに作った。人族の儀式兵器と融合してな、魔力の絶対量を表す翼に、空気中の魔力を集め増幅する儀式兵器。それは体内の魔力も含まれる。』
そして、鎧を身に纏った男が近づき肩に手を置く。
『お前がやったのは、自分の地位を落とし逆にヴェルを強くしたんだよ』
肩から手を離す、すると彼は膝ガクッと落とす
「・・・っるな!」
微かに聞こえる声
「ふざけるなぁぁぁーー!!」
腰に掛けた剣を常人なら神速とも言える速度で抜きとり、首を狙って迫る。だがエボルトになってしまった俺にはそれでも余裕で見えてしまう
ガキッン!と剣が止まる、まあ俺が手で止めただけだが。やっぱりエボルトは強いな。鎧越しとは言え痛みもないか
「ふざけるな!俺が一体どれ程の時間を待ったか!それを、それをこんな!」
うわー、すっごい顔になってる。詳しくはないが少なくとも10年近くは魔王の席を狙っていて、上手く行ったと思ったら逆とか
上げて落とすのは残酷って言われるし
『お前さんは運が無かった、人族を選んだ事は、まあ、あんたらにとっては最もリスクが低いかったから当然だ。だが俺がいた、それだけさ』
その言葉に、更にキレたのか力が強まるが変わらない。今度は翼を広げ恐らく強力な魔法を使ってくる。自分が巻き込まれる事構わず
『流石6翼の魔王候補だ、確かに強い。だがそれだけだ』
とてつもない爆炎、床や周りの物が瞬時に黒焦げになる。自爆しているが気にせず力を緩めない魔王候補。しかし俺にはノーダメである。もう片方の手に小さなブラックホールを作り対象を魔法に意識して魔法を吸収する
「今の大規模な魔法を吸収した!?」
「馬鹿な!そもそも吸収出来るなど聞いたことがないぞ」
素質はヴェルが上だがその次の候補だからそれなりの実力はあるか。前にも言ったが魔族の歴史でも8翼は8人だけとされているから、いくら魔王候補でも8翼はそうそう居ない
『俺にも予定があるんでねぇ、終わらせて貰うぞ』
先程の吸収した魔力を貯める、集中させる
『ああ、さっきふざけるなとお前言ったよな?それこっちの台詞だ!』
「ふぐっ!?」
剣をそのまま握り潰しそのまま、死なない程度の力で腹を殴り付ける、無垢な少女を傷つけたのだ。いや、ついでの感覚で罪なんぞ持ってない人々を殺そうとしたツケだ
男は壁に激突、ドゴンッ、と石造りの壁がへこみ、そのまま地面に倒れた
『それじゃ、後は良いぞ』
本音を言えば殺したくなるが、抑える。社会的な抹殺の方がお似合いだ、瞬間的な苦しみよりもな
「取り押さえろ!」
セイン言葉に警備達が動く、服の内側から手錠が出てそれを着ける様子を俺は見ていた
「さて、色々と説明して貰えるとありがたいのだが?」
取り押さえた男を連れて出ていった警備達、この部屋に居るのは俺とヴェルにトリアに数名だけである
えっ、どうやって入ったのかって?エネルギーを吸収したせいかテレポート出来ました。(ブラックホールフォームになってないのにそれに準ずる能力を何で使えるんだこいつ)
トリア•セイン、ヴェルの母親にして現魔界のトップ。母親にも関わらず20代と思わせる美貌、少し動くだけで髪が良く手入れされていると分かる滑らかさ。大人の陽気なお姉さんを連想させる
服装は、最初に見たときは痴女?とか寒くないのかと思った程の服が隠す部分よりも露出部分が多い。彼女の戦闘方法に合わせてだろうが。ある意味踊り子と言えるか?
それでも谷間が堂々と見えるのはエッチだと思います(童貞相手にはキツイ)流石に親子丼は無い。てかこの人未亡人なんだよな。あっ、神界の王妃も未亡人だった
それから、ヴェルが変身してる状態のまま抱きつかれてる。この状態にも関わらずえへへへと可愛い
『さっき、言った通りさ。俺は人族の虐殺を止める為に行動して戦った、するとアイツがヴェルを背後から切った訳だ。』
「それを助けてここに来たと、私としてはお礼をしたいが時間がないそうだな。」
その言葉と共に申し訳ないと言いそうな顔で口にする
『流石に分かるか、そう俺は今日に儀式兵器を手にする筈だった。まああまり気にしなくていい』
「・・・そうか、分かった。所でなんて呼べばいい?」
『・・・エボルト、それでいい』
分かった、と答えるトリア。するとヴェルの掴む力が少し強くなった
「・・・行くの?」
抱き付くヴェルが悲しげな顔をする。それに対して少し心に来るが我慢する、俺は誰かが死んでいくのを見たくなかっただけなのだ
『何、また会えるさ。ヴェル』
その言葉に、分かったと言いゆっくりと離れるヴェル。俺は本物のエボルトの様に口にする
『それじゃな、
俺は高速移動し一瞬にして消えた。
(エボルト、か。)
そう名乗った男が去り、仕事が落ち着いたトリアは考えた。その力と行動を、それは娘を含めて50人もの精鋭を相手に一切ダメージどころか消耗もされなかったと言う
現在魔界最強とされるトリア自身でも、今回の襲撃者名を見て、正面から一人で倒せきれれば奇跡と言える実力者ばかり
(それ程の力を持っても、私欲の為に使わず愛と平和のヒーロー、か)
「彼?私を救ってくれた愛と平和のヒーローよ」
あれ程無表情で一人で生きていくと言っていた娘が、満面の笑顔で言ったのだ
それに今まで、女の子らしさ気にしていなかったのに急に身なりを気にしたり
「ねえ、お母様。その、女を磨きたいの。料理とか髪の手入れとか教えてもらっていい?」
それがあんなにも恥じらいながら可愛く聞いてくる、娘の殻をよくぞ破ってくれた。だがそれと共に
(しかし魔法の吸収か、治療魔法と言えど魔力を過剰に流されると攻撃魔法と変わらない。どの様な原理でそれを可能としたのか)
その力はどうやって手にしたのか、魔界を統べる女王として何か掴まなければならない。
(少なくとも人族側から何か来ないと分からないな。エボルトが何者かも含めて)
そして人族が大量にその様な力を作れるのであるとすれば、魔族は圧倒的な不利になる
(うぅ、酒飲みたい。柔らかくなったヴェルにゃんと戯れたいなあ〜)
そこから考えるのが嫌になり、自分の好きな事を思い浮かべる魔王妃だった。後日人族から、何か魔法の破壊の跡があるのだが何か知らないかと他の3界に連絡が来たが知らないと答えた
「姫、白鷺姫。」
母親は、事後の処理で忙しい中、ヴェルは自分の部屋で服や親に渡されてもあまり使ってなかった小道具を準備していた
彼の名を絶対に忘れない様に言いながら、それと同時に考えていた
もしも、彼が現れず今日襲撃が出来ていたら。と
(きっと私は殺されていた、片方の翼を切られたあの時と同じ様に。いいえ、もしかしたら翼を全部切られて無惨に死んでたわ)
人族の儀式兵器の会場は当然、警護の既に儀式兵器を持った者達も居るだろう。だが人族の強さは集団で発揮すると聞いている
それに人界各地で一斉に行われる為、人員は分散する。聞いた話では一つの会場で10人居れば多い方と言われてた
(最後の私を騙した男を殴るときに、姫が言った言葉)
『ああ、さっきふざけるなとお前言ったよな?それはこっちの台詞だ!』
(あの時の姫、明らかに怒っていた。身元が分からない様にあんな口調だったのに)
だが、ヴェルもその理由は想像できる。もしも魔界で似た事が起きたら、神族側からそんな理由で無数の魔族が犠牲になったら誰だって怒る
そう結論が出て、動きは止まり自分は彼に嫌われてないか不安になってしまった。自分も未遂であり、騙されたと言えどそれに加担した、その事実は変わらない
(でも私を、嫌な顔をせずに私に笑ってくれた。だから嫌いになってない。そうだといいな)
両手を胸に当て、不安を抱きながらも彼女は前へ進む。いつかその思いは恋になって彼を支える為に再び出会う
ドクンッ!
「っ!?」
帰ってる途中に、俺はとある衝動に襲われた。衝動の強さではない、その衝動が何を求めたかを理解した為の驚きだった
それは、戦いたい、物を壊したい、そう言った破壊衝動が
『戦う事でしか満たされない』
その衝動は意識すれば抑えられる。だが気を抜けばいつの間にか壊してしまう程
『全てを滅ぼすまで戦い続ける』
だが脳内には、エボルトが万丈に、自らの遺伝子が宿った生命に言い放った言葉が蘇る
『お前の力は俺と同じ、世界を滅ぼす為にある』
そして理解した今の俺は、万丈よりもエボルトに近い事
『お前はそう言う星の元に生まれたんだよ』
いつまで持つだろうか、恐らくこれからこれに悩ませる事になるだろう。そうだとしても、俺は俺の信じる正義であり続ける。
今の俺が亡くならない限り
Q魔族の方々は何で夜の時間帯に集団で行動していた?
A異世界間の転移魔法と、転移し別々に行動する前に現れた為(脳内設定)
Qブラックホールフォームになってないのにそれに準じる能力の一部を使えてるの?
Aエボリューション(進化する)だから
Q魔王妃の服の見た目書いてないやん!?どうしてくれるのこれ?
Aえー、誠に申し訳ない。生憎と自分の知識で分からない為踊り子的な、と書きました