Tiny Dungeon エボルトの力であっても俺は救うために使う   作:(^∪^)感動的だな、だが無意味だ

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アンケートの結果、まあどの道解説するつもりなので本格的に使い始めた時にします(今のペースだとかなり先になりそう)

それから竜族の竜麟ではなく本来は気鱗でした(ガバガバじゃねぇかお前の解説)


とある少女との出会い

翌日、俺達は学園を中心から見て北側にある丘へ来ていた。学園内にも闘技場があり設備も十分であるが他の生徒も使う為に自由には使えない為だ、ここに移動の手間も含めて来る者は全くいない

 

 

 

 

 

 

「行きます!」

 

ウルル言葉と共に向かってくる拳、俺は後ろに飛んで回避する。ウルルは竜族の身体能力を駆使した拳での戦闘だ。拳の間合いでは剣も振りにくい

 

拳が届かず、それでいて剣が届く距離で攻撃を行う。しかし全てがカキィンと金属音を放ち全てが透明な何かが付けているかの様に拳や腕で防がれる

 

これが竜族の特徴の気麟だ、鎧を纏っているかの如くめっぽう物理攻撃に強く、動きの阻害や重量による機動力の低下が起こらない竜族のアドバンテージ

 

変わりに魔族が主に使う攻撃魔法などの耐性は低いが

 

「ていやぁぁぁぁっっ!!」

 

その掛け声と共に拳を放つ、今の俺でも竜族の攻撃にはかなりのダメージになる為に回避を優先する訳で、結果的に防戦一方になってしまう

 

「やっぱりウルルの攻撃はかなりの物ですね、私もあれをまともに貰えば立ち上がれる気がしません」

 

「白鷺様もかなりの腕前です。訓練と言えど時折ウルル様の攻撃を受け流していますから、まあ魔法を使わない人族にしてはですが······」

 

紅とオペラの二人は訓練を見て評価する。

 

「あっ」

 

紅の言葉と共に、とうとうウルルの拳が当たり吹き飛ばされる姫。地面に何度も跳ね返るが姿勢を立て直す

 

「流石白鷺様ですね、あの距離を吹き飛び転がされてもすぐに立ち上がれるのは人族の中では中々いませんよ」

 

「耐久にしては自身があると言ってましたし、姫の頑丈さには私も驚きます」

 

姫を吹き飛ばしたウルルも既に拳が届く距離にいて追撃を仕掛けるが、今度はそれを避けて反撃するもやはり弾き返される。それを何度も繰り返して、休憩する事になった

 

 

 

 

 

「やっぱりウルルの防御を抜くのはキツイな」

 

やはり気麟を貫通させる攻撃をウルルの拳を避けながら行うと言うのは難しい。

 

「まあ魔法を使えない姫に、物理攻撃に強い竜族相手じゃそうなるのも当然だがな。相手が金竜のウルルなのもあるが」

 

隣に座る紅が水を渡してくれる、俺は感謝して受け取る

 

「そう言えば、前から気にしていたんですけど、どうして兄様は人族の武器である儀式兵器を持ってないんですか?」

 

「白鷺様の実力を見る限り、魔法を使える様になれば同学年の上位には行けると私も思います」

 

二人にそう聞かれ俺は思い出しながら答える

 

「儀式兵器を作る時にトラブルがあってな。それで作れなくなって今に至る訳だけど」

 

ヴェルを魔界へ送り届け、家族の元に戻った後に予定通りに儀式が開始された。念の為に家に分身を置いといて正解だった、同時に動かすのは大変だったが怪しまれずに戻れた

 

戻るときは分身を外にだして吸収したけど、誰か見てないかヒヤヒヤした。

 

それに儀式中にトラブルを起こさせるのも少し面倒だった。何をしたのかって?まあ俺の時に一瞬魔力を止めさせてトラブルに見せかけたのだ。一つしか作れないのだが、途中で止まると同じ様に作れなくなる

 

「私が知るに一年に一度あるかないかのレベルだからな。姫の事故は運が悪かった訳だ」

 

「そうなんですね、それでも兄様は頑張ってここまで来たのは凄いと思います」

 

本当は既に作ってるのだが、魔法が使えないのは事実なのでその言葉は嬉しい訳で

 

「ありがとう、ウルル」

 

ウルルの頭を撫でる、にゃ〜、と猫を思わせる鳴き声上げ尻尾があったのなら左右に揺れてそう思える

 

髪はサラサラとしており、猫耳部分に触れるとモフモフと暖かな感触も気持ちいい

 

「所で最近編入生が来るとか噂があったな」

 

ウルルの頭を撫で終わった後に紅がそう切り出す、二階級に編入生が来る噂。このトリニティではそう言った情報はすぐに出回り始める、他の世界に比べて娯楽が少ないってのもあるが専用の情報屋でも居るのかと思わせるレベルでだ

 

「あっ、その話なら本当ですよ。ウルルにも許可の話が来ましたから」

 

「この世界は3界で運営されてますから、何か特別な事を行うにはウルル様の許可も含まれますから」

 

ウルルの言葉にオペラさんがフォローする。4界の技術で作られたが運営は人界を除く3界が決めている、人界は関わってないが同時に面倒事にも巻き込まれづらい

 

「なら噂は確定か、どんな奴が入って来るんだ?」

 

「試験結果はかなりの難易度の筈なんですが全然余裕だったらしいです。それにどんな人物なのかは一切乗ってなかったんですが、トリア様が「身分の保証は私が全て持つ」と言われまして、「なら安心ですね」とルアンさんが納得しましたから······」

 

「そうだとすると、かなりの実力者になるな。学園長がそう言う程であり、実力もあるとすれば······」

 

紅の言葉に俺は口にする

 

「魔王の血族、それもラーロンの様な末端ではなくその中心に近い人物、いや魔王その者だろうな」

 

完全に分かる、これヴェルだわ。原作でも彼女が来る事で白鷺姫の周辺は変わっていく、ヤンデレにはなってないと思うがもしなってたら、もう逃げられないぞ♡となる未来が見える見える(幻視)

 

「そんな人物が入学か、今回の迷宮試験どうなるやら······」

 

その後は紅とウルルの戦闘を見て今日の鍛錬は終わった。

 

 

 

 

 

木の日、前世と同じく曜日の感覚はあるが(もく)ではなく()の日と呼ばれ、他の曜日もそんな感じだ

 

「すまない姫、図書館へ調べ物があるから先にウルルと訓練していてくれ」

 

放課後に紅がそう言い、急いで教室を出ていく。

 

「全く、無駄な事をするのだな下郎A」

 

紅の後ろ姿が見えなくなった後にラーロンがそう嫌味を言ってくる。俺に構う暇があるなら他の事に時間を有意義に使えよ

 

まあ、こいつの場合は格下の相手にこうする事で自尊心を満たしているのだろう

 

それに下郎Aは俺の事であり、下郎Bは紅である。ついでにバリヤリーフ先生には教師Aと言っており先生はその事に関しては何も訂正しない。せめてAを除けと俺は思う

 

「今更訓練した所でたかが知れている、せいぜい貴様は私の評価対象になるしかないが」

 

こんな事を言う割は二階級での実力者トップ10に入ってるので魔王の血族とはかなりのステータスなのだと分かる

 

「わざわざそんな事を言いに来たのか?随分と暇なんだな」

 

「貴様とて分かってるだろう?編入の話は、同じ魔王の血族たる私の組むのは当然だ。いくら貴様が特訓などしようと真の魔王相手に考えれば無駄な事だ。いや、私相手にすら無駄だな」

 

ラーロン言葉は実際にそうだろう、魔族の翼は力の象徴であり、魔力の増幅炉でもある。枚数が多い程大量の魔力を使用できる故に力の象徴なのだ

 

「せいぜい人族らしく無様な姿で私を楽しませてくれるのを期待してる」

 

フハハハッ、と笑い去っていくラーロン。自尊心をこうでもしないと保てないヤツは哀れすら思える、まあ変身したらどうにでも出来ると思もう俺も同類だろうが

 

「相変わらずですね白鷺様」

 

「オペラさん」

 

ラーロンが去るのを待っていたかの様に、いや待っていたのだろう。

 

「あのザコ魔王様、相変わらず捻くれた性格してますね。他人の努力を無駄だの何だの、思わず殺っちゃおうかと思いましたよ♪」

 

最後の部分は笑顔だがトーンはガチの声であった、目もガチだ

 

「目、笑ってませんよ」

 

「あら、これは失礼しました。顔も笑うべきではありませんでしたね」

 

真顔でそう返してくるオペラさん。やっぱりあんな性格は恨みを買うのだろ、反面教師にしよ

 

「それでオペラさんは一人でどうしたんですか?」

 

「ウルル様からの伝言です「兄様、ウルルは書類確認などの事が出来ちゃったので先に行っておいてください。後で絶対向かいますから!先に帰っちゃ嫌ですよ〜、しくしく」との事です」

 

「自分の主で遊ばないで下さい、分かりました。街の方で少し時間を潰してから行きます」

 

 

 

 

 

 

 

 

この世界は、小さな島で海に囲まれてる地形だ。島の中心には湖のトリニティがあり、そこから北と南へ橋がかかっている。北にはある程度整理された森から丘に加えて更に奥の整理されてない所はモンスターなどの危険生物が住んでいる。

 

一人で南の街側へなんか食い物一つ買おうかなと思い街を歩いていると、広場の方で人混みが出来ている。更にその奥から罵倒が聞こえる。

 

人混みを掻き分けようやく見える位置になると、ラーロンとその取巻きに、一人の金髪の神族の子供が中心に立っていた

 

そしてその神族の子供を取り囲むラーロンとその取巻き達、その状況に記憶で、原作知識を元に理解する。

 

「ご、ごめんなさい!私お花に水をあげようとして・・・」

 

「貴様の理由なんてどうでもいい!重要なのはこの私の靴に水を掛けたと言うことだ!いいかガキ、詫びたいのなら今この場で死ね!」

 

「そ、そんな······」

 

神族と魔族の間は悪い、それは知っていても子供相手に言う言葉ではない。それに言われた金髪の幼女は今にも泣き出しそうだった

 

これも運命(さだめ)か、少なくともヒーローを目指す男が子供一人守れずヒーローになれないしな

 

「ラーロン、お前何をしている?」

 

俺は人混みから前に出て、ラーロンに向かってそう言う

 

「なんだ下郎A、貴様には関係ない!」

 

「確かにな、俺は部外者だ。だが神族の力を持たない子供を囲んでいるのがトリニティ生徒だ、無視しない訳ない」

 

少女の前に立ち、ラーロンと取り巻きを見る

 

「それにさっきこの子に死ねと言ったな、靴に水掛けた程度で。そんな些細な事で怒るとか、そこの噴水に頭を突っ込んで冷やしたらどうだ?些細な事だと気づくと思うぞ」

 

男が幼女相手に死ねとか、人間のクズかこのやろう。と内心思いながら睨む。すると取り巻き達が声を上げる

 

「人族ごときがラーロン様に舐めた口を聞きやがって!」

 

「舐めやがって!」

 

いかにも下っ端が言いそうなセリフを言いながら殴り掛かってくる一人の取り巻き、俺が人族な為か武器や魔法を使う様子はない

 

そうだな、取りあえず殺すか(・・・)

 

その思考に一瞬何も躊躇いを感じなかった。それに気付くと共に顔面に拳が向かってくる、だがウルルとの戦闘に慣れている俺には反応する事に難しくない

 

それに相手はトリニティの生徒と言えど竜族でもない限り武器を使うのに慣れている、素人ではないだろうが熟練者でもない

 

まあ、後ろの子供を巻き込まない為に顔をずらして回避し、それと同時に胸に平手でそれなりの力でそいつを押し返す

 

「ぐぁっ!?」

 

少なくとも後ろに数歩下がらせる程度のつもりだったが少し吹き飛びラーロンの手前まで転がる、怪我はなくこちらを睨みながらもすぐに立ち上がる

 

今の状態で破壊衝動が来るのは何かと不味い。今はまだ身体能力で誤魔化せるが全力の戦闘になると確実にエボルトの能力を完全に使ってしまうだろう

 

ともかく、ここは言葉で時間を稼ぐ

 

「ラーロン、仮にこの子供にそんな事をして神界との戦争を起こすつもりか?」

 

「無論だとも、神族ごとき我々魔族が本気になれば軽く捻ればそれだけで終わりだ。」

 

身勝手な理由で戦争起こすとか、お前は過去の人族と同類か?と言うと思った時に、少女の声が響いた

 

「へえ、ならやって見せてよ。魔族ごときが神族の幼女を泣かせるなんてどうなるか分かってるよね?」

 

その言葉と共に銀髪のツインテールの少女、アミア・ルゥムが人混みの中から現れる

 

「貴様、アミア・ルゥムか!」

 

「すっごーい、雑魚魔王なのに私の事を知ってるなんて貴方もしかして天才?まあ猿よりは知性はありそうだよね」

 

「なんだと!!」

 

本気で言ってるかの様なリアクション、それに対してラーロンは明らかに怒りを貯めている事が分かる。やっぱりこいつ煽り耐性ない

 

「いいだろう、たかが神族王女など所詮ガキだと教えてやる、やれ!」

 

今度は取り巻き全員が彼女を囲む、しかも俺の時とは違い武器を取り出している。やっぱすぐに武器を取り出せる魔法便利やな、再現して良かった

 

「そこの人族、助けは要らないから!」

 

俺はその言葉に従い、動かない。今の状態での加減はどうなるか分からない為だ。

 

取り巻き達は攻撃を仕掛けるが彼女は動かない。だが振るわれる武器は彼女の周りに球体を描いているかの様にずれて当たらない

 

風魔法の類だろう、魔法を使った事がない為に体感は分からないが、武器を風などで逸らすにはかなりの制御技術と魔力をもってなければそう簡単に出来ないらしい

 

「私が貴方達の前にどれ程の時間があったと思う?」

 

神族は魔族に対してはかなりの有利である。それを解説してくれるかの様に口にする

 

「破壊を目的とする魔族の魔法に対しては、私達神族は魔力量と破壊には劣るけど様々な魔法で攻撃魔法を無力化出来る。」

 

この間にも取り巻き達が攻撃してるが最初と同じ様に全てが届かない。

 

「貴様ら、何をグズグズしている!早く終わらせろ!」

 

「は、はい!」

 

「す、すぐに!」

 

取り巻きがそう返すのを見て、ああ、上がこんな奴だと大変だなーと思ってしまう

 

アミア・ルゥムは「無駄なのに」とやれやれとしながら、次の一言発する

 

「パージ」

 

彼女が魔法解除、それも風の鎧を周囲に開放して至近距離の取り巻き達を吹き飛ばす。近接武器の攻撃を反らせるレベルの開放だと、あの距離なら壁に叩きつけられたのと同レベルだろう

 

取り巻き達が吹き飛ばされ、動けないのか立ち上がって来ないが

 

「貴方は来ないの?」

 

「ふんっ、私が直接やる事もない。行くぞ」

 

そう言って、立ち去っていくラーロン。相変わらず小悪党みたいだな。取り巻き達もヨレヨレと立ち上がって去っていく。

 

その様子を見た周りを囲んでいた人達も散り散りになっていく

 

「大丈夫か?」

 

俺は子供へ振り向き、姿勢を比較して視線を合わせる。子供に上から威圧を与えてしまうからな

 

子供はパアッと明るくなる。すると先程のアミアが子供を守る様に俺の前に立つ

 

「貴方、何が目的?」

 

「目的なんてないさ、ただそのまま見ていられなかっただけだ」

 

「嘘をつかないで!人族は他人を躊躇いなく騙すんでしょう?こんな幼女に何を求めるつもり?」

 

「見返りなんて求めてないさ、と言っても信用されないか」

 

滅界戦争時、多く他種族が利益を目的にした一部の人族に騙された犠牲になった事は全世界で共有である。それを知ってるから、警戒心を持ってこちらを睨むアミア・ルゥム、どう言ったものか

 

「あ、あの、助けてもらってありがとうございます!」

 

そう思っていると、先程の子供が感謝の言葉を言われる。金髪でエメラルド色の瞳、髪には白い翼の様な飾りを付けている幼女

 

「気にするな、俺が勝手にやった事だ。それに解決したのは彼女だ。感謝なら彼女にするべきだろう」

 

「あっ、アミア様もありがとうございました!」

 

「いいのいいの、魔族には大した事もないクセにあんな感じの奴が結構居るから。次からは気をつけるんだよ?」

 

「はい!」

 

大丈夫そうだな、今からだと移動時間を含めると危なくなるから何も買えなかったが丘へ行くか

 

俺はその場から離れる

 

「あっコラー!そこの人族待ちなさいー!」

 

逃げるヤツが待てと言って止まる訳ないだろうに

 

 

 

 

 

 

「あーもう、見失った!」

 

アミアはそう口にする、となりには先程の神族幼女を連れて怒りの声を上げた

 

「でも、悪い人じゃないと思います」

 

「騙されちゃ駄目!滅界戦争時、人族の嘘に騙され何人の神族が犠牲になったか······」

 

そう言うが彼女自身も少し戸惑いながらも

 

「まあ、あのザコ魔王に比べればマシだけど」

 

その言葉に幼女嬉しそうに笑っていた

 

 

 

 

 

「撒いたか、ならあれを飲まないとな」

 

人があまり来ない裏路地へ退避した俺は後方を確認した後に意識を手に集中させる、そしてパチパチッと静かに赤黒い電流が流れると共に一つの小さく平べった白い薬が現れた

 

俺はそれを水を使わずに飲み込む、効くまで数分の間があるが問題ない

 

「我ながら、こんな事が出来る時点で人族じゃねぇもんな······」

 

先程の電流の正体は、エボルトの能力由来だ。パンドラボックスを自由に消したり呼び出せたり出来ると事を利用して、ビルド関連の物を取り出す時に利用したり余り知られたくない物を時に使っている

 

薬の効果は精神安定剤だ、薬を探し始めた時には探すのが大変だったが

 

「丘へ行くか」

 

 

念の為にアミア・ルゥムが付けてないか慎重に足を進めた

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