ウルトラマンタイガ 〜NEW BUDDY, NEW RAINBOW!〜 作:門矢零
今まで小説を読む側だった自分が初めて書く小説となります。
初の試みなので至らぬ点もあるかと思いますが、暖かい目で見守っていただけると嬉しいです。
まず初回はプロローグとして第0話になります。
書いてたら思いのほか長くなったので、2回に分けて投稿します。
同好会メンバーが出てくるのは後半からで1人しか出ませんが、よろしくお願いします。
第0話①
とある宇宙で戦いが起こっていた。宇宙空間では銀色と赤の巨人─ウルトラマン達が優雅に飛び回る黒い影を追いながら、光線を放っていた。
「ヘアッ!」 「デュワッ!」
黒い影─その正体である漆黒の魔人に対し、初代ウルトラマン(以下、『ウルトラマン』と表記)は『スペシウム光線』、ウルトラセブンは『エメリウム光線』を撃つが、華麗にかわされていく。
???「フッ、フハハハハハ…」
「シュワッ!」
魔人が逃げる方向に先回りしていたゾフィーが『M87光線』を放つ。しかしそれも命中寸前で避けられ、魔人はそのまま真下へと急降下。3人のウルトラ戦士もその後を追う。
魔人が空間に浮いている岩塊に立った。その瞬間に背後から気配を感じ取り振り向くと、そこにはウルトラマンジャックとウルトラマンエースの姿があった。
「シェアッ!」 「トワァ!」
ジャックは『スペシウム光線』、エースは『メタリウム光線』をそれぞれ同時に放つ。だが魔人は足場にしていた岩塊から素早く離れてこれを回避する。外れた2本の光線は岩塊を粉々に粉砕した。
???「ハアッ!」
魔人はお返しとばかりに無数の光弾をジャックとエースに向けて飛ばすが、2人は左右に分かれて回避したため、命中しなかった。
その直後。
「タァーッ!」
魔人の頭上からウルトラマンタロウが右拳を突き出しながら急接近してきた。
???「グハッ…」
魔人はそれに反応できずにタロウのパンチを腹部に受け、転落していく。そしてその身は小惑星に叩きつけられた。
???「クッ、ウアァァァ…」
呻き声をあげながらその身を起こそうとする魔人の眼前に、6人のウルトラ戦士が降り立った。
宇宙警備隊隊長、『ゾフィー』。
怪獣退治の専門家、『ウルトラマン』。
真紅のファイター、『ウルトラセブン』。
帰ってきたウルトラマンこと、『ウルトラマンジャック』。
光線技の名手、『ウルトラマンエース』。
ウルトラマンNo.6、『ウルトラマンタロウ』。
彼らこそ、M78星雲・光の国の宇宙警備隊に属する『ウルトラ兄弟』の中で最も実力の高い6人の精鋭、『ウルトラ6兄弟』である。
ゾフィー「観念しろ、ダークキラーヒディアス!この宇宙でお前の好き勝手にはさせん!」
ウルトラ6兄弟と相対する漆黒の魔人─ダークキラーヒディアス。その姿はウルトラ戦士と非常によく似ていた。胸のカラータイマー、両肘のヒレ状の突起物、頭部のウルトラホーン、胸から肩を覆うプロテクター、額、両腕、両脚についたクリスタル状の紫の発光体、それらのパーツが歪んだ外骨格として暗黒の身体を内包している。
ヒディアス「ふっ、そう上手くいくかな?ウルトラ兄弟よ……」
タロウ「まさかあのウルトラダークキラーに息子がいたとはな。お前はトレギアが遺した危険な置き土産だ。我々がここで撃滅する!」
ヒディアス「僕は父のようにはいかないよ。それじゃあ…始めようか」
ヒディアスは余裕綽々と戦闘態勢の構えを取る。
同じくウルトラ6兄弟も戦闘の構えを取り、ヒディアスに向かって走り出した。
(BGM:ウルトラマン物語〜星の伝説〜)
最初に動いたのはウルトラマンとジャックだった。一旦足を止め、その場から2人で同時に『八つ裂き光輪』を発射する。
「シャッ!」 「ヘアッ!」
だがヒディアスはゆっくりと歩きながら最低限の動きで1発目を躱し、2発目を片手で弾く。
ゾフィーがヒディアスと距離を詰め、キックとパンチを打ち込む。
ゾフィー「フゥッ!トゥッ!テヤッ!」
だがヒディアスはそれらを軽く受け流し、左裏拳でゾフィーを払いのける。
ゾフィー「ウォッ⁉︎」
直後にウルトラマンが背後からヒディアスを押さえ込むが振り払われた…と思いきやその勢いで体を高速回転させてリング状の光の鎖、『キャッチリング』を放つ。
「ヘアッ!」
3本の光の輪がヒディアスの体を締めつける。そこへセブンが殴りかかるがヒディアスは咄嗟に回避して光の輪を引きちぎった。
「デュッ!」
間髪入れずにセブンが『ストップ光線』を撃ち、ヒディアスを金縛りにするがすぐに身体の自由を取り戻され、光弾による反撃を喰らう。
次に仕掛けたのはタロウだった。ヒディアスに体当たりし、更に右拳を振るうが左掌で受け止められる。その状態で睨み合う両者。
タロウ「くっ、こいつのパワーと打たれ強さはダークキラー以上か⁉︎」
ヒディアスは左手で受け止めていたタロウの右拳を振り払う。だがタロウはすかさずヒディアスのボディに連続パンチを打ち込む。
反撃としてヒディアスはハイキックを繰り出した。タロウはしゃがんで回避しながらエネルギーを溜め、膝立ちの姿勢から腕をTの字に組んで『ストリウム光線』を発射した。
タロウ「ホッ、タァァァァ!」
ヒディアス「ヌウッ⁉︎クッ、ハアッ!」
ヒディアスは両腕を顔の前で交差させて光線を防御し、3歩程後ずさりしながらもこれを防ぎ切った。そして両腕から巨大な紫色の光の刃を出現させ、正面に向けて斬撃を飛ばす。
エースは高くジャンプしてこれを回避し、着地と同時に両腕をクロスさせて上下に開き、半月型の光のカッター、『バーチカルギロチン』を作り出してヒディアスに向かっていく。
「テェェェェン!」
ヒディアスも両腕の光刃で対抗し、互いの技がぶつかり合う。両者の間で激しく火花が散り、やがて爆発した。
ヒディアスはなおもエースに斬りかかろうとするが、エースを庇うようにジャックが割って入り、手にしていた槍『ウルトラランス』で攻撃を受け止めた。そこから激しい剣戟を繰り広げるジャックとヒディアス。
「ヘアッ!シェア!アァァ!ヘアッ!」
その最中にジャックが隙を狙ってヒディアスに蹴りを入れる。
よろけたところにゾフィーとウルトラマンが『スペシウム光線』、セブンが『ワイドショット』、エースが『メタリウム光線』を同時に発射したが、ヒディアスは後方に跳び上がって回避した。
ヒディアス「ふう、やるじゃないか」
タロウ「くっ…こうなったら兄さんたち、『スーパーウルトラダイナマイト』を使います!」
ゾフィー「分かった。我々の力をタロウに分ける!」
ゾフィーたちウルトラ5兄弟は手からエネルギーを放出し、タロウに注ぎ込む。タロウはエネルギーを受け取りながら両腕を組み、開いて胸を張る。するとタロウの全身が激しく燃え上がった。
タロウ「スーパーウルトラダイナマイト!」
タロウはヒディアスに向かって走り出し、そのまま敵共々大爆発した。
それからしばらくして、粒子状のエネルギーが一点に集まり始め、徐々にタロウの体を形作っていき、完全に再生した。
タロウ「ハァ、ハァ…」
胸のカラータイマーを赤く点滅させながら地面に膝をつくタロウ。
ウルトラ5兄弟がタロウの元に駆け寄る。タロウの肩に手を当てながら労いの言葉をかけるゾフィー。
ゾフィー「やったな、タロウ」
『ウルトラダイナマイト』は強力な反面、デメリットも大きい。タロウは『ウルトラ心臓』という特殊な臓器を持っており、それが無傷なら問題なく再生できるが肉体への負担は相当なものであるため、闇雲には使用できない。
しかも今回使ったのは仲間から貰い受けたパワーで威力を底上げした強化版で、その反動も通常の比ではない。タロウはそれを分かった上でこの技を使ったのだ。このままでは埒があかないと判断し、一気に決着をつけるために。
だが…
ヒディアス「ハハハハハハハ!」
突如響いた笑い声。その方向に一斉に振り向くウルトラ6兄弟。彼らの視線の先で衝撃的な光景が広がっていた。禍々しい闇のオーラが集まり、そこから跡形もなく消し飛んだはずのヒディアスが現れた。
ゾフィー「なんだと⁉︎」
タロウ「バカな⁉︎」
ヒディアス「父のようにはいかないって言っただろう?力の無駄使いだな、ウルトラマンタロウ」
タロウ「なんという事だ…」
ゾフィー「奴は、これまで戦ってきた怨念の集合体とは違う!マイナスエネルギーが力の源であるのは間違いないが、ダークキラーのものとは明らかに力の質が異なっている!」
ヒディアス「その通り。負の感情から生まれるマイナスエネルギー…その概念も大きく変わった。『悪意』、『恐怖』、『憤怒』、『憎悪』、『絶望』、『闘争心』、『殺意』…僕はそれらから生み出される負のエネルギーを糧としているのさ」
そしてヒディアスは胸のカラータイマーから紫色の光線を放ち、ウルトラ6兄弟を吹き飛ばした。
タロウ・ゾフィー「グアァッ!」
ヒディアス「終わりだ、ウルトラ一族よ」
???「まだ終わっちゃいないぜ!」
ヒディアス「⁉︎」
続く。
微妙なところで区切りましたが、いかがでしたでしょうか?
文章表現がなかなか難しくて大変です。
後半に続きます。