ウルトラマンタイガ 〜NEW BUDDY, NEW RAINBOW!〜 作:門矢零
アニメイト通販でポチったフォトエッセイ3弾とニジガク1stライブのブルーレイ(今更)、昨日やっと届いた!
自分は3rd行けませんが、この週末に『with You』を観て、ライブ気分を味わいます!
宏高は音楽室で菜々と別れた後、歩夢と共にかすみに連れられ、スクールアイドル同好会の練習場所(仮)に向かっていた。
その途中で、飲み物を買いに寄ったニジガクの購買部でドリンクを物色していると、タイガが話しかけてきた。
タイガ『なぁ、宏高』
宏高「ん?」
タイガ『なんか怪しいと思わないか?あの生徒会長』
宏高「どういうことだ?」
タイガ『さっきの話、まるで自分自身の事を言っているような感じだったぜ』
宏高「えっ?」
タイガ『まさかとは思うが…「せんぱーい!」』
タイガの推理は、かすみによって遮られた。
かすみ「何買うか決まりましたぁ?早く行きましょうよぉ!」
宏高「ああ、分かったよ。かすみちゃん」
宏高達が会計を済ませて購買部を出ると、そこには果林、エマ、彼方、しずくの4人がいた。
しずく「探したよ。かすみさん」
かすみ「しず子?彼方先輩にエマ先輩も……」
宏高「あの……皆さんは?」
かすみ「かすみんと同じ、同好会のメンバーだった人達です」
歩夢「そういえば……」
歩夢は思い出した。
お台場で宏高と見た、せつ菜のライブ会場にあったポスターに彼女達が写っていたのを。
果林「ちょっとお話……いいかしら?」
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場所は変わって臨海公園。
かすみ「えええぇぇぇぇ⁉︎意地悪生徒会長がせつ菜先輩ぃぃぃぃ⁉︎」
頭を押さえ、そこから頬を両手で挟みながら驚きの叫びを上げるかすみ。
果林達からせつ菜に関しての話を聞かされた宏高、歩夢、かすみの3人。
生徒会長の中川菜々がせつ菜であること、そしてそのせつ菜がスクールアイドル同好会を廃部にし、自身もスクールアイドルから遠ざかろうとしていることを。
かすみ「って言うか‼︎何でかすみんを置いてそんな大事な話をしに行ったんですかぁぁ⁉︎部外者のお姉さんは居たのにぃぃ‼︎」
除け者にされた事が余程不満だったのか、かすみは人差し指を果林に突きつける。
一方で“部外者”というワードにカチンと来たのか、果林は笑顔のようだが目が笑ってない、威圧感ある表情を浮かべてかすみに言った。
果林「へぇ〜?面白い事言う子ねぇ」
かすみ「ひぃぃぃぃ⁉︎ごめんなさい‼︎コッペパンあげるから許してくださいぃ……うう〜っ……」
かすみはしずくの後ろに隠れ、懐からコッペパンを出して怯えながら果林に差し出し許しを請う。
果林は姿勢正しく歩いて、かすみに近づくとコッペパンを受け取る。
果林「あら、美味しそう。ありがたく貰っておくわね」
しずくがかすみに言う。
しずく「学校中探しても居なかったから。スマホにも連絡入れたんだよ?」
かすみ「うえっ?本当?」
しずくに言われて、着信履歴を確認するかすみ。
かすみ「わあああっ‼︎全然気付かなかった‼︎」
すると宏高とタイガが呟いた。
タイガ『やっぱりな……』
宏高「あの菜々さんが……」
歩夢「ん……?」
歩夢が怪訝そうに首を傾げるが、それに宏高は気づかない。
エマが悲しそうに言う。
エマ「せつ菜ちゃん、本当にスクールアイドルを辞めるつもりみたい……」
続けて彼方も言う。
彼方「ちゃんと話そうとしたんだけど、取りつく島もなかったんだよ〜」
かすみ「そうなんですか……」
しょぼくれるかすみ。
事態は思った以上に深刻だ。
一同が黙り込む中、その沈黙を破ったのは果林だった。
果林「何か問題があるの?」
それに全員が「?」を浮かべると、果林は話す。
果林「あなた達の一番の目的は、もう果たしているように見えるけど?部員は5人以上居るみたいだし、生徒会も認めるって言ってるなら、同好会は今日にでも始められるでしょ?」
確かにその通りだ。
果林とせつ菜を除けば、今ここに居る者だけで6人。しずく達も戻ってくる気満々なので、書類上では何の問題もない。
果林「本人が辞めると言ってるんだし、無理に引き止める必要、無いんじゃない?」
果林の言う事は一理ある。
だが、それに納得しかねる者もいる。
宏高だ。
宏高「本当に辞めたいのだろうか……?」
果林「何でそう思うの?」
果林の問いに、宏高は逆に聞き返す。
かすみ以外のスクールアイドル同好会の元メンバーに。
宏高「皆さんは、どう思います?せつ菜ちゃん、辞めてもいいんですか?」
「「「それは嫌だよ‼︎」」」
息ピッタリに即答するエマ、彼方、しずくの3人。そしてその順に思いを打ち明ける。
エマ「せつ菜ちゃん、すっごく素敵なスクールアイドルだし!活動休止になったのは、私達の力不足もあるから……」
彼方「彼方ちゃん達、お姉さんなのに……皆を引っ張ってあげられなかった……」
しずく「お披露目ライブは流れてしまいましたけど……皆でステージに立ちたいと思って練習してきたんです!せつ菜さん抜きなんてありえません‼︎」
そこにかすみも続く。
かすみ「かすみんもそう思います‼︎せつ菜先輩は、絶対必要です!確かに、厳し過ぎた所も、ありましたけど……今はちょっとだけ気持ちが分かる気がするんですよ!前の繰り返しになるのは嫌ですけど……きっと、そうじゃないやり方もある筈で……それを見つけるには、かすみんと全然違うせつ菜先輩が居てくれないと、ダメなんだと思うんです‼︎」
すると彼方が急にかすみの背中に抱きつき、その頭を撫でながら言う。
彼方「大きくなったねぇ〜、かすみちゃ〜ん!」
かすみ「バカにしてませんかぁ⁉︎」
彼方「本気で褒めてるよ〜」
歩夢も宏高の意見に同調する。
歩夢「せつ菜ちゃんは私達に夢をくれた人だもんね!私も一緒にやりたい!」
宏高「ああ!」
タイガ『そうだな!』
しかし果林の一言で、その場の空気が一気に白ける。
果林「でも、結局はあの子の気持ち次第よね」
かすみ「また水を差すようなことを……」
タイガ『お前一体どっちの味方だよ……』
エマも果林に同調する。
エマ「確かに、果林ちゃんの言う通りだよ」
これにより再び全員が沈黙。
そんな中、宏高が唐突に左腕を上げ、自分の考えを告げた。
宏高「あの、俺の方から話してみてもいいかな?」
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事態は翌日に起こった。
中川菜々がいつもの様に生徒会室で会議を開き、その時間を終えた時だ。
菜々「本日は以上です」
「「「「「「お疲れ様でした」」」」」」
ピーンポーンパーンポーン‼︎
校内放送のチャイムが突然鳴り響いた。
一体何事だろうか?
誰もが意識を放送に向ける中、上原歩夢の声によるアナウンスが響いた。
『普通科二年、中川菜々さん。優木せつ菜さん』
菜々「っ⁉︎」
歩夢の声でその名を呼ばれた事に、菜々の体は自然と反応する。
『至急西棟、屋上まで来て下さい』
菜々「…………」
副会長「会長、呼ばれてますよ?」
菜々「……ちょっと行って来ますね」
呼ばれたなら行くしかない。どんな話であっても。
席を立ち、生徒会室を出る菜々。
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放送室では、歩夢が放送部員の少女たちに礼を言う傍ら、
歩夢「ありがとね〜」
かすみ「これ、お礼のブツです」
かすみが悪い笑顔を浮かべて、コッペパンで買収していた。
歩夢「かすみちゃん……」
それに歩夢は苦笑を浮かべた。
続く。
今回もありがとうございます!
次回、遂に宏高とせつ菜が対面します!
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