ウルトラマンタイガ 〜NEW BUDDY, NEW RAINBOW!〜   作:門矢零

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第3話ラストです。

アニガサキ2期決まったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
もう楽しみで仕方ありません!おかげで1期をラストまで遠慮なく書いていけます!

それでは、どうぞ!


優木せつ菜#5

虹ヶ咲学園の西棟屋上にて行われた優木せつ菜の復活ライブ。

それは宏高をはじめ、多くの生徒を魅了した。

しかしその熱気は、一人の少年の介入によって急激に冷めることになる。

 

少年──霧崎 幽は虹ヶ咲学園付近の人気のない場所で、左手に持った黒と赤のリング状のアイテム『ダークリング』を掲げると1枚のカードを赤いリングの中に通す。

 

《キングクラブ》

 

通されたカードは赤い粒子となり、空に向かって飛んでいく。そして粒子は街の中で、巨大な生物へと形を変えた。

それは、口に巨大な鋏を持ち、深緑と赤茶色の皮膚と極めて長い尻尾を持つ蟹に似た怪獣……ではなく、怪獣よりも強力な「超獣」だった。

 

『大蟹超獣・キングクラブ』だ。

 

「クキュキュキュキュキュキュッ‼︎」

 

宏高「こんな時に……!」

 

タイミングがあまりにも最悪すぎて、腹が立つ。

それでも宏高は己を落ち着かせて冷静になり、混乱で声が出ないせつ菜達から離れて物陰に入る。

 

宏高「行くぞ、タイガ!」

タイガ『ああ!』

 

宏高は右腕のタイガスパークのレバーを左手でスライドさせ、続けて腰のタイガホルダーからタイガキーホルダーを取り外し、タイガスパークを装着した右手で握り直す。

 

《カモン!》

 

宏高「光の勇者!タイガ!」

 

タイガ『はあああああっ!ふっ!』

 

中心部のクリスタルが赤く発光すると、宏高は天高く右腕を突き上げながら叫んだ。

 

宏高「バディー……ゴー!」

 

《ウルトラマンタイガ!》

 

タイガ『────シュア!』

 

そして再び、ウルトラマンタイガが降り立つ。

 

 

かすみ「あ、ウルトラマンですよ!」

歩夢「やっぱり来てくれた……」

エマ「すごいね……」

彼方「彼方ちゃんも、近くで見るの初めて〜」

しずく「あれが……」

せつ菜「ウルトラマンタイガ……私たちのヒーローです‼︎」

 

 

────────────────────

 

 

(BGM:ウルトラマン戦闘曲-優勢)

 

お台場の街で対峙する、ウルトラマンタイガとキングクラブ。

 

宏高「折角の盛り上がりをぶち壊しやがって!」

タイガ『速攻で片付けるぞ!』

 

最初に仕掛けたのはタイガ。

キングクラブに向かって走り出すと、その胴体に跳び蹴りを叩き込む。

 

タイガ『タアッ!』

 

「クキュキュキュキュキュキュッ‼︎」

 

そこからタイガはキングクラブの頭部にチョップを打ち込み、さらに腹部に左脚で蹴りを入れる。

怯むキングクラブに追い討ちで連続パンチを打ち込んでから、その場でジャンプしてドロップキックを叩き込んだ。

 

タイガ『ウオオオオオオオッ!デヤッ‼︎』

 

「クキュキュキュキュキュキュッ‼︎」

 

しかしキングクラブはその威力に踏ん張ると、反撃の頭突きでタイガを怯ませ、

 

タイガ『うおっ⁉︎』

 

長い尻尾をタイガの頭に打ち付け、地面に倒した。

 

タイガ『グアッ⁉︎』

 

そしてキングクラブはここぞとばかりに口からドロドロとした溶解泡をタイガに向けて吐いた。

 

宏高「タイガ、避けろ!」

タイガ『あぶねっ‼︎』

 

宏高の指示にタイガは慌ててローリングで回避し、そこから後転に切り替えてキングクラブと距離を取り、間一髪で泡を浴びるのを回避した。

キングクラブは泡を吐くのをやめると、続けて眉間から高熱の火炎を噴射。

タイガはその火炎を運悪く、後転から起き上がった瞬間に浴びてしまった。

 

タイガ『ウワァッ⁉︎』

 

「クキュキュキュキュキュキュッ‼︎」

 

タイガが火炎で怯んだ所に、キングクラブは尻尾を振り回してタイガの首を絡め取る。

 

タイガ『グッ……ウウッ……』

 

尻尾による締め付け攻撃に苦悶するタイガ。

カラータイマーが青から赤に変わり、点滅を始める。

そしてキングクラブはタイガの首に巻き付けた尻尾を一旦解くと、そこから強く振り回してタイガの胸を打ち据え、後方へと吹き飛ばした。

 

タイガ『グアアッ⁉︎』

 

「クキュキュキュキュキュキュッ‼︎」

 

速攻で片付けると意気込んでいたタイガだが、思いの外劣勢に立たされていた。

 

タイガ『やっぱ超獣は、一段と手強いぜ……』

宏高「きっついぞ、これは……」

 

その時、

 

 

 

「ウルトラマンタイガさぁぁああああああああんっ‼︎」

 

 

 

タイガ『……っ⁉︎』

 

タイガの耳に届いてきたのは、喉が張り裂けんばかりに発せられた、自身の名を呼ぶ少女の叫び。

それは、インナースペース内の宏高にも届いていた。

声がする方向に視線を向けると、見覚えのある顔が視界の中心に収まった。

 

宏高「せつ菜さん……⁉︎」

 

どこからか取り出したマイクを片手に、虹ヶ咲学園の西棟屋上から自分たちに呼び掛けるせつ菜の姿が、そこにあった。

 

せつ菜「私は!私たちは信じています‼︎あなたの勝利を‼︎みんなの笑顔を、みんなの“大好き”を守ってくれると‼︎だから負けないでください‼︎タイガさん‼︎」

 

せつ菜の言葉に、タイガは力強く頷く。

 

せつ菜「私も一緒に戦いますよ!」

 

せつ菜は左手に持ったマイクを掲げると、タイガへの祈りを歌に乗せ、熱いエールを送った。

 

(♪:Buddy, steady, go!)

 

 

タイガ『聞こえる……せつ菜の歌が!全身に力が漲ってくるぜ!』

宏高「ああ、行くぞタイガ‼︎」

 

せつ菜の歌に奮起したタイガは、立ち上がって構えを取ると再びキングクラブに向かっていき、その腹に右ストレートを打ち込む。

 

タイガ『ハァッ!』

 

「クキュキュキュキュキュキュッ‼︎」

 

よろめくキングクラブにタイガは飛びついて、そこから頭部に左フックを打ち込み、立て続けに胴体にミドルキックを当て、右アッパーを顎に打ち込んだ。

 

タイガ『デヤッ!』

 

「クキュキュキュッ⁉︎」

 

タイガの猛反撃に気圧されるキングクラブは、反撃として長い尻尾を振り翳しタイガに打ち付けようとする。

 

タイガ『もう喰らうかよ!』

 

タイガは後方に飛び退きながら、手先からリング状のカッター光線『タイガ光輪』を放ち、キングクラブの尻尾を細切れにした。

 

「クキュキュキュキュッ⁉︎」

 

自慢の尻尾を切り裂かれ、仰天するキングクラブ。

 

タイガ『今だ宏高!』

 

《カモン!》

 

宏高はタイガスパークのレバーを操作し、左腕を掲げてプラズマゼロレットを出現させる。

そこから後部にあるボタンを押して中央のクリスタルと一対のブレードを展開し、クリスタルの裏にある発光部にタイガスパークをかざした後、下部の赤いスイッチを長押しした。

 

《プラズマゼロレット、コネクトオン!》

 

ウルトラマンゼロの幻影が一瞬重なった後、タイガは両腕を胸の前で構えてから交差させ、激しい炎に包まれながらエネルギーをチャージし、全身から虹色の人型の光線を発射した。

 

タイガ『タイガダイナマイトシュート‼︎』

 

強烈な光線の直撃を受けたキングクラブは、大爆発と共に跡形も無く消滅した。

 

キングクラブを倒したタイガは虹ヶ咲学園の方に振り向くと、屋上で熱唱し終えたせつ菜に向かって右拳を突き出す。

せつ菜もそれに応えて、とびきりの笑顔でタイガに右拳を突き返した。

そしてタイガは、両手を挙げて空高く飛び立っていった。

 

タイガ『シュア!』

 

 

────────────────────

 

 

タイガとキングクラブの戦闘が終わった頃の部室棟。

 

壁一面に幾つもある部室の扉。その中に『マッスル同好会』と書かれたネームプレートが掛けられたものがある。

その部室の扉からガタイが良い一人の男子生徒が出てきた。

 

「本日のトレーニングはこれにて終了です!賢者様‼︎」

 

???『うむ。また明日も頑張ろう!』

 

手に握っている何かに向かって話しかける男子生徒。

それは青い星型の宝石とウルトラマンの頭部がついた、細長い銀色のキーホルダーだった……

 

 

続く。




今回もありがとうございます!

なんとせつ菜が『Buddy, steady, go!』を歌うという、トンデモな演出をご用意しましたがいかがでしたでしょうか?
これは是非、ともりるにも歌って欲しいな〜って思いましたね。

そして『マッスル同好会』とは何ぞや⁉︎


次回 第4話「憎悪の剛腕」

タイタス「賢者の拳は全てを砕く!」


お楽しみに。


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