ウルトラマンタイガ 〜NEW BUDDY, NEW RAINBOW!〜   作:門矢零

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もう6月ですね。

ニジガク3rdライブの事後通販で買った指定ジャージ、いつ頃届くかな…(選んだのは2年生)




憎悪の剛腕#2

虹ヶ咲学園にて生徒会の仕事を済ませた中川菜々は、病院を訪れていた。

受付で看護師から場所を聞き、病室へと足を運ぶ。

 

菜々「失礼します」

 

ドアをノックしてから病室に入る菜々。

 

茉里「生徒会長……」

菜々「こんにちは。体育科一年、上城茉里さん。お怪我の具合はいかがですか?」

茉里「はい……なんとか……」

菜々「陸上のことは、本当に残念でなりません……でも気落ちしないでください。まずはリハビリを頑張りましょう。私もお手伝いしますから」

茉里「ありがとうございます……会長」

 

「失礼します」

 

そこにもう一人、病室に入ってきた者が。

 

茉里「あ、(りき)さん」

力「こんにちは、茉里ちゃん。生徒会長も、お疲れ様です」

菜々「こんにちは。体育科三年、高岸 力(たかぎし りき)さん」

 

挨拶をしながらベッドに近づいてくるガタイの良い男子、『高岸 力』。

彼もまた虹ヶ咲学園の体育科に所属する生徒で、『マッスル同好会』の部長も務めている。

 

菜々「本日もトレーニングですか?」

力「はい!でも茉里ちゃんの事も気掛かりだったので、今日は早めに切り上げて来ました」

茉里「私のことはいいのに…」

力「そうはいかないよ。親友の妹だからね、心配して当然さ。そうだ、拳斗は?」

茉里「お兄ちゃんなら今朝一度来て、また出かけていきましたけど……」

力「おかしいな……あいつ今日はボクシング部に顔を出してなかったみたいだけど」

茉里「えっ?」

 

茉里の兄である拳斗も虹ヶ咲学園体育科の生徒で、力とは同級生だ。

彼はボクシング部に所属しているのだが、今日は練習に行っていないと聞いて、一抹の不安が茉里の頭をよぎった。

 

(お兄ちゃん……)

 

 

────────────────────

 

 

その頃、拳斗は暴走族の黒いバイクを探して彷徨っていた。

 

「どこだ……!」

 

辺りを見回しても、それは影も形もない。

 

「どこだっ……!」

 

次第次第に募っていく苛立ち。

 

「どこだぁぁぁぁぁぁ!!」

 

木霊する叫び。

そんな拳斗の前に現れた一つの影。

 

「そんな闇雲に探したって、見つかるわけないじゃないか」

 

拳斗「誰だ……」

霧崎「はじめまして、だね。僕は霧崎 幽。君に力を授けに来た」

拳斗「その声……まさかお前が……」

 

拳斗は気付いた。目の前の少年が、昨夜自分に語り掛けてきた声の主であると。

 

霧崎「なかなか荒れてるねぇ、さまよえる復讐者君」

拳斗「馴れ馴れしくするな……」

霧崎「そろそろ頃合いかと思ってね……君に渡したスパークドールズを、少しだけ貸してくれないか?」

 

そう言って右手を差し出す霧崎。

それが何の事か分かった拳斗は、無言でポケットから一体の人形を取り出す。

それは人間の頭蓋骨に似た小さな頭部と、黄ばんだクリーム色の蛇腹のような鱗に覆われたマッシブな体格が特徴の『どくろ怪獣・レッドキング』のスパークドールズだった。

 

霧崎は拳斗からドールを受け取ると、マルチデバイス型の携帯端末を取り出した。

その端末は『ウルトラマンエックス』の変身アイテム『エクスデバイザー』に酷似した、その名も『ダークネスデバイザー』。

霧崎はダークネスデバイザーのディスプレイ下部にあるセンサーにレッドキングのドールの左足裏を押し当てる。

 

《ガオディクション、起動します。レッドキング、解析中》

 

ダークネスデバイザーに搭載されている機能、ガオディクション。

スパークドールズの怪獣の抱いている感情を解析することができる。

 

《解析完了しました》

 

その解析結果は、

 

《憤怒。憎悪。破壊》

 

霧崎「伝わってくるよ……君の心の底で、煮え滾る悪意が」

 

霧崎はそう言いながら拳斗にレッドキングのドールを差し出す。

拳斗が怪訝そうにドールを手に取ったその瞬間、まるで彼の感情に呼応するかのように、赤い光を放ちながらレッドキングのドールが変化した。

太く長くなった腕と、溶岩を思わせる黒と赤の皮膚を持つ『EXレッドキング』へと。

 

霧崎「そしてもう一つ、これを君に」

 

霧崎はさらに黒い短剣型のアイテムを取り出して、拳斗に差し出す。

 

霧崎「これは『ダークネススパーク』。力を解放するための物だ。これとスパークドールズを使えば、力が手に入る」

 

ダークネススパークを受け取り、決意に満ちた目でそれを見つめる拳斗。

 

拳斗「茉里の夢を壊した、アイツだけは許さない……」

 

彼は目的に向かって歩き出した。

小さく手を振りその後ろ姿を見送る霧崎。

 

霧崎「さあ壊すがいい。君が憎むものを、この鬱屈した世界を……」

 

 

続く。




ヒディアス(霧崎)が所有するダークネススパーク。これは見た目はダークスパークと同一ですが、柄にあるスパークフェイスカバーの下はダークルギエルではなく黒いギンガの顔になっているため、アイテムとしては別物です。

次回、拳斗の悪意が暴走する!


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