ウルトラマンタイガ 〜NEW BUDDY, NEW RAINBOW!〜   作:門矢零

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大変お待たせしました。
第5話、愛さん回スタートです。

サブタイトルにある「逸楽」は気ままに遊び楽しむ、という意味があります。
まさに愛さんを表している熟語だと思いませんか?

そして、『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』スタートまであと1週間ですよ、皆さん!

それでは、どうぞ!


逸楽の疾風(はやて)#1

愛「わぁ………」

 

屋上から聴こえてくる歌に、盛り上がってる皆を見て……

 

愛「アハハッ♪」

 

太陽に向かって笑顔で手を伸ばす愛。

 

自分も未知なる道にチャレンジしてみたいって、そう思ったんだ……!

 

 

 

優木せつ菜が復活したあの日から3日が経った。

 

虹ヶ咲学園の休み時間、宮下愛と天王寺璃奈の2人はベンチに並んで座っていた。

璃奈の膝の上では、はんぺんがくつろいでいる。

 

愛「どうする?」

 

おもむろに口を開く愛。

せつ菜のライブを目撃して以来、愛は徐々にスクールアイドルに興味を抱き始めていた。

 

愛「やってみる?」

 

愛は誘うように璃奈に問いかける。

その言葉に迷っているのか、璃奈は黙ったままはんぺんの背中を撫で続けており、はんぺんも気持ち良さそうに「ニャ〜」と鳴いている。

 

愛「愛さんはやってみたい‼︎」

 

結論は既に出ていた。

璃奈も興味が湧いたのか、愛に突き動かされるように自身の気持ちを告げる。

 

璃奈「私も……やってみたい!」

愛「えへっ♪」

 

事が決まればやることは一つ。

2人はスクールアイドル同好会へと足を向けた。

 

 

────────────────────

 

 

その頃、宏高達は正式に復活したスクールアイドル同好会の新しい部室を掃除していた。

 

宏高「おりゃあああぁぁぁぁぁ‼︎」

かすみ「負けませんよ先ぱぁぁぁぁぁいっ‼︎」

タイガ『行けー!かすみん!』

 

歩夢とエマが床をモップ掛けしている下で、雑巾掛けで競争している宏高とかすみ。

しずくは窓を雑巾で拭いている。

そこにせつ菜と彼方が他の部室から貰った余りの椅子を持って戻ってきた。

 

せつ菜「余ってる椅子、貰ってきましたよ」

彼方「おぉ〜!綺麗になったねぇ〜」

 

歩夢が達成感有り気に言う。

 

歩夢「とりあえず、こんな所かな?」

 

それに答えたのはかすみだった。

 

かすみ「まだですよ?最後に〜」

 

そう言いながら、かすみは部室の外に出て行く。

それに釣られて全員が出た所で、かすみは見せつけるように同好会のネームプレートをドアに引っ掛けた。

 

タイガ『そういやこれがあったな!』

 

かすみは「ムフフ〜!」と嬉しそうにはにかみ、エマもはしゃぎ気味に言う。

 

エマ「ようやく復活だねぇ!」

タイタス『うむ!』

 

かすみは右腕を上げて宣言する。

 

かすみ「それじゃあ、スクールアイドル同好会!始めまーす!」

 

その時だった。

 

「ヤッホー!」

 

一同「ん?」

 

かすみの言葉の最後に被せるように、声が聞こえてきた。

声がした階段側を見ると、そこには右手を大きく振る愛と璃奈がいた。

愛は手を振りながら訊ねる。

 

愛「もしかして、スクールアイドル同好会の人達?」

 

それにせつ菜が答え、問い返す。

 

せつ菜「そうですが……お二人は確か……」

愛「情報処理学科二年!宮下愛だよ!」

璃奈「一年、天王寺璃奈…です」

 

すると宏高と歩夢、そしてタイガが何かに気付いたように声を上げる。

 

歩夢「あ!」

宏高「この間の……」

タイガ『あの子猫を助けた時以来だよな?』

 

すると愛の方も気付いたようで、

 

愛「お!2人共同好会入ってたんだ!実は愛さん達も、この前の屋上ライブ見て、何かドキドキして来ちゃってさ〜!」

 

その言葉にせつ菜が反応した。顔を赤くして照れている。

一方で宏高は愛に共感しながら言葉を返す。

 

宏高「分かるよ‼︎アツくて堪らなかったよね‼︎」

愛「うん!そうそう!」

璃奈「本当に、凄かった」

 

璃奈も無表情で賛美してくれる。

 

せつ菜「あ、ありがとうございます!」

 

声が上擦りながらも礼を言うせつ菜。

すると愛と璃奈は示し合わせる様に互いを見て「うん!」と頷くと、次の瞬間には宏高達としては願ったり叶ったりな事を言った。

 

愛「と言う訳で、二人共入部希望です!」

 

横チョキしながら言う愛に、かすみとエマが反応する。

 

かすみ「おぉー!」

エマ「大歓迎だよ〜!」

 

愛は腕捲りして言う。

 

愛「やるからにはバッチリ頑張るし、皆の事も手伝うよ!ところで、スクールアイドル同好会って何するの?」

一同「……え?」

 

せつ菜が歯切れ悪そうに答える。

 

せつ菜「えーっと……実は今、それを探している所でして……」

愛「ん?」

 

タイタス『私も気になっていたのだが……』

タイガ『えっ?……あ〜……』

 

どこから説明していいのか分からず、視線を逸らすタイガだった。

 

 

────────────────────

 

 

とりあえず2人を部室に招き入れて、これからについての会議を行う。

 

かすみ「勿論!やりたい事はあるんですよ‼︎」

 

ホワイトボードをバンッ‼︎と叩いて言うのはかすみ。

ボードにはでかでかと『ライブがやりたい』と書いてある。

そこにしずく、彼方、せつ菜が言う。

 

しずく「スクールアイドルですから、やっぱりライブですよね!」

彼方「結局まだやってないしね〜」

せつ菜「どんなライブにしたいか、皆で意見を出し合いましょう!」

 

すると真っ先に挙手したのはかすみ。

 

かすみ「かすみん、全国ツアーがやりたいです!」

 

続けてエマ、しずく、彼方、せつ菜の順に発言していく。

 

エマ「皆と輪になって踊りたいなぁ〜!」

しずく「曲の間にお芝居をやるのはどうでしょう?」

彼方「お昼寝タイムも欲しいなぁ〜」

せつ菜「皆の大好きを爆発させたいですね!火薬もドーンと派手に使って!」

タイガ『おいおい、それはやり過ぎだろ?』

宏高「海岸の地形変えちゃったり、島にヒビ入れちゃう気か?」

 

タイガと宏高のツッコミが飛ぶ。

そこに歩夢が苦笑して言う。

 

歩夢「火薬はちょっとぉ……私はもっと可愛いのが良いな」

 

その様子に、璃奈がボソリと呟き、

 

璃奈「白熱してる」

 

さらにそこへ、頭の後ろで両手を組んだ愛が感心しながら言った。

 

愛「皆言ってる事全然違うけど、凄いやる気だね」

一同「ん?」

愛「あれ?何か不味い事言った?」

 

空気が一瞬で静まり返ったものだから、焦った愛がそう訊ねると、かすみが「い、いえ……」と言って安心させる。

これに宏高が笑いながら愛と璃奈に訊ねる。

 

宏高「あっははっ!因みに、2人はどう?」

愛&璃奈「あ……」

 

訊ねられた2人は考え、愛は瞑目して悩み、

 

愛「ん〜……何だろうね?」

 

やがて笑顔で答えた。

 

愛「とにかく、楽しいのが良いかな!」

 

この答えに、かすみとしずくとエマは何かに気付いたように「あ!」と声を重ねる。

そこに歩夢とせつ菜が続く。

 

歩夢「それは確かにそうだね!」

せつ菜「ええ!最初は人も集まらないかもしれませんが、いつか沢山のファンの前で歌えるようになりたいですね!」

 

自分がどういうステージでどういうパフォーマンスをしたいか、それも大切だが根底として一番大事なのは、ライブをする当人も観客も楽しくある事。

 

せつ菜の視線を受けたかすみが言う。

 

かすみ「あ……コホン!ではライブの事は追々考えるとして……まずは…特訓です‼︎どんなライブをするにしても、パフォーマンスが素敵じゃなきゃファンがガッカリしちゃいますからね‼︎」

 

それにしずくと彼方が反応する。

 

しずく「特訓って、歌にダンスとか?」

彼方「ダンスかぁ〜」

 

それを皮切りに歩夢とエマ、せつ菜も意見を出す。

 

歩夢「私はまず、歌の練習がしたいなぁ」

エマ「だったら、しばらくの間、グループに分かれてやりたい練習をするのはどうかな?」

せつ菜「良いアイデアですね!」

 

それに愛が右手を挙げながら飛び付く。

 

愛「アタシ達、全部参加しても良い⁉︎」

 

せつ菜が「勿論です!」と答えると、愛は笑顔を璃奈に向けて言う。

 

愛「すっごく楽しみ‼︎ね!」

璃奈「うん」

 

タイタス『では私も、トレーニングに励むとしよう。マッスル、マッスル!』

 

こうして、分野毎にそれぞれの練習が始まった。

 

その頃、宏高達の地球には、1機の円盤が迫りつつあった……

 

 

続く。




新たな仲間を加えて、スクールアイドル同好会、ついに本格始動!
そして地球に近づいている円盤の正体とは?

宏高のせつ菜へのツッコミの意味が気になる方は、『仮面ライダーV3 火薬』と検索してみてください(笑)


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