ウルトラマンタイガ 〜NEW BUDDY, NEW RAINBOW!〜   作:門矢零

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Eテレのアニガサキ再放送も終わってしまいましたね……
あとはスーパースターを見ながら2期を待つ感じでしょうか?

そして今日はタイガ第1話の放送からちょうど2年!あっという間ですねぇ……

『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』スタートまであと4日!


逸楽の疾風(はやて)#2

新たに愛と璃奈の2名が入部して、各々特訓をしようという事が決まり、彼方とエマ、そして全部に挑戦したいと言っていた愛と璃奈は屋上に来ていた。

さらに不思議な事に、ここには果林もいる。

彼女は本来なら部外者であるが、友人のエマに協力を求められてやって来たのだ。

 

そしてここで行う特訓というのは……ダンスだ。

その為に必要な事として、彼方と璃奈が前屈をしているが……

 

彼方「おおおぉぉぉぉ〜〜〜〜〜‼︎」

 

既に彼方は限界のようだ。

顔を真っ赤にしながらも必死に前に曲げようとするが、体が硬いので最初の体勢から数ミリ程度しか動いてない。

 

果林「もっと行けそうね」

彼方「無理無理無理ぃ〜〜〜‼︎」

 

前屈を手伝っている果林は容赦なく彼方の背中を押して、更に負荷を掛けてゆく。グキッ!と嫌な音が聞こえてきた。

 

一方の璃奈は……

 

璃奈「おおおぉぉぉぉ〜〜〜〜〜!」

 

彼方より酷かった。1ミリも最初の体勢から動いてない。

苦しそうなのは声で分かるが、表情がそれと合っていない。

無表情に近いので余裕ありそうな気もするが、担当のエマが微妙そうな表情を浮かべてる事からして、本当に限界なのだろう。

 

これには果林も思わず、

 

果林「それが限界……?」

エマ「……そうみたい……」

 

エマも予想外過ぎて困惑している。

それから休憩を挟むと、彼方と璃奈は力なく倒れ込んだ。

 

「「ふぃ〜……」」

 

そんな2人と果林に視線を向けながらエマが言う。

 

エマ「ダンスをやるなら、先ずは体を柔らかくしなきゃ。果林ちゃんに教えてもらえて良かったよ」

果林「まぁ、時間があるからいいけど。さっ、続けるわよ」

彼方&璃奈「えっ⁉︎」

 

上体を起こした彼方は弱音を吐く。

 

彼方「彼方ちゃん壊れちゃうよ〜!」

 

すると横から愛が言う。

 

愛「大丈夫だよ!」

 

何か秘策があるのか、愛は力強くそう言って開脚前屈をする。

すると驚く事に、上半身がほぼ完全に地面に密着している。

これには全員が「おぉ〜!」と感心する。

 

愛「よっと。じゃあ、もう1回やってみようか!」

 

愛はそう言うと自身の指導の元に、彼方と璃奈に前屈をやらせる。

 

愛「息を大きく吸ってー」

 

「「すぅ〜〜〜〜」」

 

愛「ゆっくり吐いてー」

 

「「は〜〜〜〜〜」」

 

2人がゆっくり息を吐くと同時に、愛はここだと言わんばかりにニヤリとし、2人の背中を押した。

すると、さっきよりも滑らかに2人の上体は前に倒れたのだ。

 

彼方「おっ?」

璃奈「おっ?」

 

2人もそれを感じ取ったのか、目がキラキラ輝いている。

 

「「おお〜〜〜〜‼︎」」

 

愛「どう?ちょっとでも出来るようになると楽しくない?続けて行けば、もっと柔らかくなっていくし!」

璃奈「うん、頑張る」

 

璃奈は自信が付いたのか、意気込みを告げる。

 

果林「流石、部室棟のヒーローね」

エマ「ヒーロー?」

 

エマの問いに、果林が説明する。

 

果林「知らないの?彼女、色んな体育会系の部活で助っ人として活躍していて、結構有名なのよ?」

エマ「そうなんだぁ!」

 

エマが納得すると、彼方が果林に言う。

 

彼方「そういえば彼方ちゃん、てっきり果林ちゃんも同好会入ると思ってたよ〜」

果林「ん?そんな訳ないでしょ?私はエマの悲しむ顔が見たくなかっただけよ」

 

それに対して彼方と愛が「へぇ〜?」と果林を煽っている。

その表情に果林は若干顔を赤くしながら「な、何よ?」と訊くも、2人が何か言う前にエマが純粋な笑顔で「ありがと」と礼を述べる。

 

果林「っ‼︎……別に良いわよ……」

 

直後に照れ臭そうに視線を逸らしながら果林は言った。

 

 

────────────────────

 

 

柔軟体操を終えた愛と璃奈は部室に移動。

 

そこでかすみによる講義を体育座りで聞いていた。

どこから持ってきたのか、珍しく眼鏡をかけたかすみは言う。

 

かすみ「オッホン!これより、講義を始めます‼︎」

 

教鞭を『スクールアイドル概論』と書かれたホワイトボードに叩きつけるかすみ。

書き間違えたか、×を上から書かれて無かった事にされている『害』の文字が気になるところだが。

愛はポジティブに言い、しずくが訊ねる。

 

愛「面白そう!」

しずく「その眼鏡、どうしたの?」

かすみ「せつ菜先輩に借りました!……無断で」

 

眼鏡のツルをクイッと上げて、したり顔を浮かべるかすみ。

 

しずく「絶対怒られるよ⁉︎」

かすみ「話の腰を折らない‼︎桜坂君‼︎」

 

眼鏡の件を怒声で有耶無耶にしながら、かすみは教鞭をしずくに突きつけて指名する。

 

しずく「んっ⁉︎」

かすみ「スクールアイドルには何が必要なのか答えなさい‼︎」

しずく「ぇ、え〜っと……自分の気持ちを表現する事?」

 

数秒悩んでから辿々しく答えるしずく。

その結果は……

 

かすみ「正解!」

しずく「あ、正解なんだ……」

 

普通に正解だった。

 

かすみ「天王寺君にも同じ質問です!答えをどうぞ!」

璃奈「……ファンの人と気持ちを繋げる事?」

かすみ「正解!」

 

なんとこれも正解。

 

しずく「1つじゃないんだ……」

かすみ「最後に宮下君!」

愛「ん?アッハハハ!ごっめーん!分かんないや〜!」

 

頭を手にやって誤魔化し笑いを浮かべる愛。

これは流石に「不正解!」が出ると思っていたが、

 

かすみ「ピンポンピンポーン!それも正解でーす!」

愛「⁉︎」

しずく「何でっ⁉︎」

かすみ「あれぇ〜?しず子〜、分からないんですかぁ?」

しずく「むぅうっ!」

 

馬鹿にされたみたいで悔しいのか、可愛らしくむくれるしずく。

いまいち理由が分からない彼女達に、かすみは説明する。

 

かすみ「今の質問には、ハッキリした答えなんてないんです!ファンの皆さんに喜んで貰える事なら、どれも正解って事です!」

 

要するに同じスクールアイドルでも、個人によって特徴、アピールの仕方が変わるという事だ。

それに愛が感心する。

 

愛「へぇ〜!奥が深いんだねぇ!」

かすみ「ん〜〜〜〜っ‼︎合格☆」

 

その後、かすみはせつ菜に呼び出され、勝手に眼鏡を持ち出した件について絞られたのは…言うまでもない。

 

 

────────────────────

 

 

時を同じくして、お台場の街に1機の円盤が飛来した。

それは人気のない広場の上で停止・滞空し、地上に向かって光を照射。

その中から、1人のロングヘアーの女性が現れた。

 

「美しい…ここが地球なのですね……」

 

この時、彼女はまだ知らなかった。

この星で、「天才」で太陽のような少女との出会いが待ち受けていようとは。

 

 

続く。




円盤と共に地球にやってきた女性の正体とその目的は?

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