ウルトラマンタイガ 〜NEW BUDDY, NEW RAINBOW!〜 作:門矢零
自分は後で見逃し配信でゆっくり観たいと思います。
そして今日はウルトラマンの日です!ケーキ食べながら盛大に祝いますよ!
それではどうぞ!
かすみからスクールアイドルの極意(?)を学んだ愛と璃奈の2人は、次に二年組の所に来た。
場所はレコーディングスタジオ。
そこで各々歌の練習をしていたが、ほぼカラオケのような状態になっている。
ちょうど今、歩夢が歌い終えたところだ。
皆が拍手を送る中、歩夢は手応えを言う。
歩夢「全然ダメだったぁ……」
それに愛、宏高、せつ菜がフォローする。
愛「そんな事ないって!」
宏高「ああ!」
せつ菜「私も歩夢さんの歌声大好きですよ!」
これにはウルトラマン達も絶賛していた。
タイタス『素晴らしい歌唱だったな』
タイガ『歩夢の歌、なかなかだろ?』
そしてせつ菜が歩夢に助言する。
せつ菜「当面の課題は、リラックスして歌えるようになる事ですね」
歩夢「はぁ……だよね……」
ショボンと落ち込む歩夢を、宏高は肩に手を置きながら励ます。
宏高「可愛く歌えてたよ?」
歩夢「そ、そう?」
すると宏高が周囲をキョロキョロ見回して呟いた。
宏高「しかし、学校にこんな場所があったとは驚いたなぁ」
せつ菜が説明する。
せつ菜「映像系の学科や部活が使っている収録ブースですからね。次はどなたが歌われますか?」
それに愛が真っ先に挙手して意見を放った。
愛「せっつーの歌が聴きたーい!」
せつ菜「せっつー?私の事ですか?」
せつ菜が確認すると、愛はあっさり肯定した。
愛「うん!ア・ダ・名!」
これに宏高が食いつく。
宏高「へぇ、いいじゃん。なら俺は?」
愛「ひろ!」
割とシンプルだった。さらに歩夢も訊ねる。
歩夢「じゃあ私は?」
頭「あゆピョン!」
歩夢「うぁっ⁉︎ピョンはやめてぇぇ…」
両頬を押さえて羞恥に赤面する歩夢。
宏高「えぇ〜?可愛いのに〜」
歩夢「もう!宏くん!」
歩夢は顔を赤くしたまま、弄ってきた宏高をポカポカ叩く。
そんな風にわいわいしていると、せつ菜が何かを見つけたようで、端末を手にわなわな震えていた。
せつ菜「こ、これは!」
隣に座っている璃奈が端末の画面を覗き込むと、そこにはとある一曲のタイトルが。
すると彼女は意外な反応を示した。
璃奈「新しく始まったアニメのエンディングだよね?」
せつ菜「っ‼︎観てるんですか⁉︎このシリーズを!」
この食いつき様である。
璃奈「うん。子供の頃からずっと観てる」
せつ菜「んん〜〜ぅあははははぁぁぁぁ‼︎」
せつ菜は生粋のアニメオタクだ。
思わぬオタ仲間の発見に、せつ菜は感激のあまり奇声を発して璃奈の手を取り、熱いマシンガントークを繰り広げる。
せつ菜「前のシリーズの第29話観ました⁉︎自分を犠牲にしてマグマに飛び込もうとしたジャッカルを、コスモスが抱き締める所を‼︎」
璃奈「激アツだった」
せつ菜「ですよねぇぇぇ‼︎」
興奮して立ち上がるせつ菜。
だが、璃奈の方は無感情トーンなので、両者の温度差が激しい。
宏高が興味深そうに言う。
宏高「せつ菜もアニメ好きなんだね」
その一言で、せつ菜は急に冷静になって座った。
せつ菜「えっ⁉︎あ、はい……親に禁止されているので、夜中にこっそり観てるんですが……」
璃奈が訊ねる。
璃奈「お家、厳しいの?」
せつ菜「まぁ、どちらかと言えば」
悲しそうな顔を浮かべるせつ菜。
スクールアイドルにせよ、サブカルチャーにせよ、自分の好きな事を肉親に理解されないというのは辛いものがある。
宏高が納得したように言う。
宏高「だから正体隠してたのか…」
それを聞いて愛が首を傾げた。
愛「正体?う〜〜ん?」
そしてせつ菜に近づき、彼女の顔を間近でじっくり見る。
数秒ほど観察して、ようやく気付いた。
愛「あー‼︎もしかして、生徒会長⁉︎」
せつ菜「はい……」
愛「そうだったんだー!水臭いなぁ〜!」
璃奈「この前は、ありがとう」
せつ菜「あ、いえ」
この言葉尻からして、璃奈も今気付いたようだ。
すると愛の口から、せつ菜にとっては願ったり叶ったりな言葉が出てきた。
愛「愛さんも、せっつーが話してたアニメ、チェックするね!」
せつ菜「え?」
愛「せっつーの熱い語り聞いてたら、楽しそうだな〜って思ったからさ!」
せつ菜「ぁ………楽しいですよ‼︎」
愛「うん!それじゃあ!ここからはアニソン縛りで行こーう!」
「「「「おー‼︎」」」」
いつの間にか練習である事を忘れて、カラオケ大会で盛り上がり始めた一同。
せつ菜「宏高さんは何を歌いますか?」
せつ菜から端末を受け取り、リストをチェックする宏高。
宏高「そうだな〜……あ、じゃあこれにしよ!」
端末を操作して曲を入れる宏高。選んだ曲は『TAKE ME HIGHER』。
『ウルトラマンティガ』のオープニングである。
これにはアニメのみならず、特撮も好きなせつ菜もテンション爆上がりであった。
────────────────────
全ての練習が終わり、宏高と歩夢、愛と璃奈は部室に戻っていた。
そこで愛が差し入れにと、取り出した漬物野菜を一緒に食べている。
漬物特有の匂いが漂う中でカリカリと小気味良い咀嚼音を響かせ、宏高と歩夢が感想を言う。
宏高「美味いな!」
愛「お婆ちゃん特製のぬか漬けだよ!」
歩夢「本当お婆ちゃんの味って感じだよね!」
愛「でしょー?」
そこに残りのメンバーが戻ってきた。
入って直ぐ様、漬物の匂いに顔をしかめたかすみは、鼻をつまんで文句を言う。
かすみ「うわぁぁ⁉︎何ですかこの臭いはぁ⁉︎」
愛「皆も食べる?」
愛が訊ねると、エマが「うん!食べたーい!」と興味を示し、歩夢は「おかえり〜!」と労い、宏高が「レッスン終わった?」と訊ねれば、しずくが「はい!」と返答する。
そんな中で彼方は、席に近づくなりグデ〜っと座り込む。
彼方「彼方ちゃんクタクタだよ〜……」
エマ「今日はもう終わりだね」
するとせつ菜がロッカーの前でかすみの方に振り向いて言う。
せつ菜「ああ、かすみさん。お話があるので、ちょっと残ってもらえますか?」
かすみ「め、眼鏡の事なら何度も“ごめんなさい”しましたよねぇ⁉︎」
せつ菜「それではなくて……」
タイガ『かすみん、また何かやらかしたのか?』
怒られた時の恐怖を思い出したのか、声を震わせて怯えるかすみに、せつ菜は微妙な表情を浮かべた。
続く。
ティガ25周年にちなんだ小ネタがありましたが、いかがでしたでしょうか?
フィギュアーツの真骨彫ティガ発売まで、あと3週間。
解説がかなり遅くなりましたが、本作品はウルトラシリーズがテレビ番組として存在している世界観となっております。
なのでこれまでのエピソードでも言っていたように、宏高はタイガ達や怪獣等の知識を持っているのです。
次回、愛と謎の女性が出会います。
評価・感想・お気に入り登録よろしくお願いします!