ウルトラマンタイガ 〜NEW BUDDY, NEW RAINBOW!〜   作:門矢零

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大幅に更新遅れて、大変申し訳ございません!

遂にフーマ登場、そしてトライスクワッド集結です!

それではどうぞ!


逸楽の疾風(はやて)#6

お台場の街を飛行するバルタン星人の円盤。そしてそれを追跡するウルトラマンタイガ。

 

円盤からタイガ目掛けて光弾が発射される。タイガは飛行しながら体を捻ってそれを回避し、腕を十字に組んで放つ『スワローバレット』で迎撃するが、回避された。

 

タイガ『くっ……』

 

タイガは加速して上に飛び上がり、両腕を左右に広げてタイガスラッシュを大量かつシャワー状に撃ち出す『タイガスプラッシャー』を繰り出した。

 

タイガ『ハアッ!』

 

バルタンの円盤も光弾を連射して対抗するが、相殺しきれずに数発被弾し、ふらつきながら減速していく。

 

タイガ『そこだっ!』

 

タイガはこれを見逃さず、再びスワローバレットを連射し、今度は命中させた。

円盤は耐久の限界により墜落しながら空中で爆発四散、そして黒煙の中からバルタン星人(過激派)が飛び出した。

 

「フォッフォッフォッフォッ……」

 

バルタン星人はタイガに向かって突進し、そのまま衝突。そこから空中での縺れ合いになる。

バルタン星人の両手の巨大なハサミが何度もタイガを殴りつけるがタイガは怯まず蹴りを入れ、星人を突き放す。

すかさずタイガはスワローバレットを放ち、光弾はバルタン星人に命中した…その瞬間、星人の姿が消えた。

 

タイガ『……⁉︎』

 

瞬間移動で避けられたのだ。

一体何処に消えた。そして何処から来る。

周囲を警戒するタイガだが、既に背後を取られていた。

 

バルタン星人はタイガの背後から勢いよく右腕のハサミを振り下ろし、タイガを叩き落とした。

 

タイガ『うわああああああああっ‼︎』

 

タイガは街中に降下していき、強く地面に叩きつけられた。

 

「フォッフォッフォッフォッフォッフォッフォッ……」

 

高笑いを上げながら、バルタン星人もゆっくりと街中に降り立った。

 

 

 

タイガがバルタン星人(過激派)と交戦している一方、比較的安全な所に避難し座り込んだ愛とアモルは、この事態に焦った顔をしていた。

 

アモル「……どうして……こんな……」

愛「アモルン……」

 

そこへ、

 

「呑気に品定めなんてしてるから、先を越されるんだよ」

 

皮肉の込もった少年の言葉が2人にかかった。

愛とアモルは声がした方向、そこに立っていた目の前の少年に目を向ける。

 

アモル「霧崎……」

 

目の前の少年──霧崎 幽は棒付き飴を咥え、笑みを浮かべながら2人を見下ろしている。

 

アモル「貴方ですね……彼を煽動したのは……!」

愛「え……?」

 

バルタン星人(過激派)を一瞥しながら、静かな怒りと共に問い詰めるアモルに対してその通り、と言わんばかりの表情を浮かべる霧崎。

 

愛「ねぇ、アモルン……さっきからよく解らないよ……一体何の話?」

 

状況が飲み込めず戸惑う愛に、霧崎がアモルを指差しながら言い放つ。

 

霧崎「まだ分からないかい?彼女も()()()()()()なんだよ」

愛「えっ……」

霧崎「正確には、バルタン星人の穏健派だけどね」

 

驚く愛を他所に、霧崎は淡々と説明し始めた。

 

霧崎「バルタン星人達は故郷の星を失い、新天地を求めて宇宙を放浪していた………ところがその中で、移住に対する考え方の違いから、他の星と交渉し共存を呼びかける『穏健派』と、目星を付けた星を一方的に制圧して自分達の領土とする『過激派』に別れ、その対立は今も続いている……なんと惨めな話か」

 

アモルを嘲笑するかの様に嬉々として語る霧崎に、流石の愛も腹立たしさを覚えた。

 

愛「なんで……アモルンはこの街がだんだん好きになってきて、皆とも仲良くなれるかもしれなかったのに、どうしてそれを壊すような事をするの⁉︎」

霧崎「僕は過激派の連中に上手い話を提供しただけさ。所詮異星人は人間にとって畏怖の存在。遅かれ早かれ、いつかはこうなる運命(さだめ)だった。ほんの少しの間でも夢を見れたんだから良いじゃないか」

愛「だからって……!」

 

怒りに任せて霧崎に詰め寄ろうとする愛だったが、霧崎が左掌を向けた途端、愛の体が動かなくなった。

 

(え……金縛り…?)

 

霧崎「君には分からないだろうさ。誰彼構わず仲良しでも、一人一人との関係は薄く、ましてや特別な誰かに思い入れがある訳でもない君にはね。………そこ、危ないよ?」

 

霧崎が言うと、愛の近くに土埃が飛んで来た。

 

愛「きゃあっ⁉︎」

 

いつの間にか体の自由が戻っていた愛は咄嗟に両手で頭を覆い、身を屈める。

この土埃は、バルタン星人が両手のハサミから発射する『白色破壊光弾』をタイガが喰らい、吹き飛ばされて地面に倒れた際に発生したものだ。

恐る恐る顔を上げると、既に霧崎の姿はなかった。

 

 

 

一方、タイガはバルタン星人(過激派)の瞬間移動を用いた攪乱戦法に翻弄されていた。

消えては現れ、消えては現れの連続で心身共に追い詰められていくタイガ。

バルタン星人の横チョップで吹っ飛ばされ、再び地面に倒れ込む。

 

タイガ『グッ………ハァッ!』

 

タイガはすぐさま起き上がり、膝立ちの姿勢から反撃の『ストリウムブラスター』を放つ。

するとバルタン星人の胸部が開き、装備されていた『スペルゲン反射鏡』が出現した。

 

宏高「あっ……」

 

ストリウムブラスターは反射され、タイガの足元に直撃し爆発。逆にダメージを受けてしまった。

 

タイガ『グワアアアッ‼︎』

 

「フォッフォッフォッフォッフォッフォッ……」

 

勝ち誇ったように笑い声を上げるバルタン星人。

 

タイタス『私が替わろう!一気に一撃で!』

宏高「ダメだ!タイタスじゃあいつのスピードは捉えられない!ますます不利になる!」

タイガ『じゃあどうすんだよ⁉︎』

???『まあ落ち着けって!』

タイガ『⁉︎』

???『力ってのは臨機応変、適材適所に使い分けるモンだぜ?』

タイガ『その声は⁉︎』

 

突如聞こえてきた謎の声の主は、タイガのよく知る人物だった。

 

 

 

それと時を同じくして、愛の練習着のポケットに入っていた青い輝石が強く光り出した。

 

愛「ん……?」

 

それに気付き、ポケットから輝石のペンダントを取り出す愛。

 

アモル「それは……?」

愛「分かんない。けど、もしかしたら……」

 

そう言うと愛は、タイガに向けてペンダントを掲げた。

 

(お願い……届いて!)

 

愛の祈りに応えるかのように、ペンダントは青い光となって愛の手を離れ、タイガのカラータイマーへと入り込んで行った。

 

インナースペースの宏高の手に青い光が収まると、そこからキーホルダーが現れた。

 

宏高「まさか……」

 

???『よお、(あん)ちゃん。随分お困りのようじゃねぇか』

宏高「フーマ…?フーマなのか⁉︎」

フーマ『へぇ…俺の事を知ってるとは話が早ぇ。なら、やる事は分かってるよな?』

宏高「当然!ありがとうフーマ。俺は虹野宏高。よろしく」

フーマ『へっ、礼なら俺をここまで導いた金髪の嬢ちゃんに言いな』

宏高「……?」

 

宏高は一瞬ポカンとした後、俯きながらどこか納得したような表情を浮かべて、

 

(ありがとう……愛さん!)

 

心の中で愛に感謝すると、決意の眼差しで前を向き、タイガスパークのレバーをスライドさせた。

 

《カモン!》

 

宏高「風の覇者!フーマ!」

 

右手でフーマキーホルダーを握り直すと、キーホルダーからタイガスパークへとエネルギーが送り込まれ、中心部のクリスタルが青く発光した。

 

フーマ『はあああああっ!ふん!』

 

宏高は大きく全身を捻り、天高く右腕を突き上げながら叫んだ。

 

宏高「バディー……ゴー!」

 

《ウルトラマンフーマ!》

 

フーマ『────セイヤッ!』

 

青く眩い光、激しく吹き荒れる疾風と共に、忍者を彷彿させる見た目が特徴の青い巨人───『ウルトラマンフーマ』が現れた。

 

フーマ『俺の名はフーマ。銀河の風と共に参上!』

 

 

 

インナースペースの中では、3人のウルトラマンが再会を喜んでいた。

 

タイガ『良い所で来てくれたな、フーマ‼︎』

タイタス『これでまた3人揃った‼︎』

 

そして3人は円陣を組み、

 

フーマ『生まれた星は違っていても!』

タイタス『共に進む場所は一つ!』

タイガ『我ら──』

 

タイガスパークを装着した右拳を突き合わせ、張り裂けんばかりの声量で言い放った。

 

『『『トライスクワッド‼︎』』』

 

 

続く。




今回はここまでとなります。
フーマとバルタンの忍者対決は次回に持ち越しで、第5話も次回でラストになります。

リアルが多忙なのは仕方ない事ですが、もう少し短い間隔で更新できるように頑張っていきたいです。


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