ウルトラマンタイガ 〜NEW BUDDY, NEW RAINBOW!〜   作:門矢零

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10月になりました。
9月の終わり頃は、ビッグニュースの嵐でしたね〜。

『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』情報解禁
S.H.Figuarts ウルトラマンタイガ トライストリウムレインボー商品化
ウルトラマントリガーの最強形態お披露目&リブット参戦

ギャラファイに至っては、あの時点でもう情報量がハンパなくて、来年の配信開始が待ち遠しいです。

さて、今回からバトルパートに突入です。
それではどうぞ!


キミとキモチ重ねて#5

エマが何を思ってかPV撮影の途中で学園を飛び出して行ったその頃、果林は寮の自室で困り果てていた。

 

果林「アンケート用紙……どこ行ったのかしら?」

 

モデルの仕事先に提出しなければならないインタビューのためのアンケート用紙が見つからないのだ。

それは昨夜、エマが自分の部屋に上がり込んだ時、半ば押し付けるような形で彼女にあげたスクールアイドル雑誌に慌てて挟み込んだのだが、余程焦っていたのか果林はその事すら忘れてしまっている様だった。

その時、コンコンとドアをノックする音が聞こえてきた。

 

果林「ん?」

 

ドアを開けると、そこには息を切らせたエマが立っていた。

 

果林「え、エマ?」

 

エマは果林を見るや否や彼女の手を取り、

 

エマ「来て」

果林「えっ⁉︎」

 

と真剣な表情をしながらいつもと違う低いトーンで言うと、強引に部屋から引っ張り出した。

 

果林「ちょっと!一体何なの?」

 

突然寮の外に連れ出された果林は混乱するが、

 

エマ「今日、私に付き合って?お願い」

 

エマはそう言って、果林の手を取ったまま有無を言わせず走り出した。

 

果林「ちょ、ちょっとぉ⁉︎」

 

 

 

そこから2人は一緒にたこ焼きやアイスを食べ歩いたり、広場でイヤホン半分こをしたり、追いかけっこしたりと、お台場でのデートを満喫した。

最初は何かと思い戸惑っていた果林も、エマと遊んでいる内に次第に笑顔を見せるようになっていた。

そして2人が次に訪れたのは、日本科学未来館。

 

果林「こんなに遊んだの、久し振り!」

 

未来館の前で心から笑って感想を述べた果林に、エマも笑顔で答える。

 

エマ「私も嬉しい。だって、果林ちゃんのやりたいことを一つ叶えてあげられたから」

果林「え?」

エマ「あのね、果林ちゃん───」

 

エマが話を切り出そうとしたその時、カッ‼︎と周囲が緑色に光り輝き、その直後、

 

 

 

「カロロロロギニャアアアアァァオオオオッ‼︎」

 

 

 

天地に轟く咆哮が聞こえた。

エマと果林が振り向くと、そこには皿のように見開かれた真っ赤な目を持ち、全身を毒々しい緑色の鱗に覆われたヘビとライオンの間の子のような容姿を持つ怪獣がいた……

 

 

────────────────────

 

 

その頃、スクールアイドル同好会の部室ではエマを除くメンバー全員が集まっていた。

 

せつ菜「ではエマさんは、どこに行くかも言わずに突然飛び出して行ったと?」

宏高「うん。この本から落ちたプリントを見た途端、急に……」

 

エマから借りたスクールアイドル雑誌を見せながら、せつ菜に事情を説明する宏高。

エマ不在のためPV撮影は止むを得ず中止、これからどうするか皆が頭を悩ませていたその時、

 

かすみ「何ですかあれ⁉︎」

 

突然かすみが驚きの声を上げた。

それに釣られて宏高達が窓の外を見ると、街中で怪獣が暴れていた。

 

歩夢「怪獣……?」

愛「ヤバいじゃん……」

宏高「あれは、セグメゲル……!」

タイガ『ヒディアスの差し金か!』

 

皆が驚く中、せつ菜の携帯が鳴った。

 

せつ菜「もしもし?」

エマ【せつ菜ちゃん……】

 

掛けてきた相手は、エマだった。

 

せつ菜「エマさん?今どこにいるんですか⁉︎」

エマ【果林ちゃんと一緒なんだけど、近くに怪獣が出て…!】

せつ菜「えっ……」

 

せつ菜の隣で聞き耳を立てていた宏高は一瞬動揺しながらも、決意の眼差しで皆に気付かれぬようにこっそり部室を飛び出した。

 

かすみ「あれ?宏高先輩?」

 

 

 

宏高は急いで階段を駆け下り、学園の外へ。

 

フーマ『エマのやつ、部活すっぽかして何してたんだよ⁉︎』

タイタス『よせフーマ。彼女にも思う所があったのだ!』

宏高「とにかく、2人が危ない!」

タイガ『宏高急げ、変身だ!』

宏高「おう!」

 

宏高は走りながらタイガスパークを装着した右腕を掲げ、レバーをスライドさせる。

 

《カモン!》

 

腰のタイガホルダーに装着されている3個のキーホルダーから、タイガキーホルダーを選択し左手で取り外す。

 

宏高「光の勇者!タイガ!」

 

右手でキーホルダーを握り直すと、タイガスパーク中心部のクリスタルが赤く発光した。

 

タイガ『はあああああっ!ふっ!』

 

宏高は天高く右腕を突き上げながら叫んだ。

 

宏高「バディー……ゴー!」

 

《ウルトラマンタイガ!》

 

タイガ『────シュア!』

 

登場と同時に空中で捻りを効かせ、タイガキックをセグメゲルに1発入れた。

 

エマ「ウルトラマンさんだぁ!」

果林「今のうちに逃げるわよ、エマ!」

 

タイガの登場に安堵と感激の表情を浮かべるエマに、冷静に避難を促す果林。

2人は安全な場所を目指して駆け出した。

 

 

お台場の街中で対峙するウルトラマンタイガとセグメゲル。

 

タイガ『おい、宏高見てみろ。あいつの目とあの模様……』

宏高「ああ。俺達が初めて戦ったヘルベロスと同じ……強化体か」

 

赤い目と、緑色の鱗のような皮膚の中に走っている紫のライン。

宏高の推測通り、このセグメゲルはヒディアスがキラープラズマを注入した怪獣リングから実体化させた、パワーアップ体であった。

 

その名も『毒炎怪獣・キラーセグメゲル』。

 

宏高「あいつの猛毒に気をつけろ!」

タイガ『ああ!』

 

「カロロロロギニャアアアアァァオオオオッ‼︎」

 

キラーセグメゲルは左、右と爪を振り下ろして来るが、タイガはそれを両腕で防御、続いてキラーセグメゲルは鋭い牙で咬みつき攻撃を繰り出そうとするも、タイガは半身を逸らして回避しカウンターの右フックをキラーセグメゲルの頭部に、そして左ミドルキックを腹部に打ち込んだ。

 

タイガ『ハッ!タアッ!』

 

しかしキラーセグメゲルはその威力に踏ん張ると、反撃の頭突きでタイガを後退させ、

 

タイガ『うおっ⁉︎』

 

「カロロロロギニャアアアアァァオオオオッ‼︎」

 

そこから背中の鋭い背鰭を青白く発光させると、その口から渦巻く青白い火炎の奔流『キラーフレイムボルテクス』をタイガに放った。

 

タイガ『フッ!』

 

タイガは右に側転して回避し、続けて腕を十字に組んで放つ『スワローバレット』を連射し、キラーフレイムボルテクスを相殺した。

 

タイガ『シュアッ!』

 

ここでキラーセグメゲルの動きが変わった。

今度は背鰭を毒々しい紫に点滅させてから頭部の角を赤く発光させ、口から毒を含んだ紫色の火炎放射『キラーセゲルフレイム』を放った。

 

宏高「来るぞ!」

 

宏高の合図にタイガはローリングで回避。間一髪で毒に侵されるのを免れた。のだが……

 

タイガ『危ねぇ危ねぇ。もうあの毒は懲り懲りだからな』

宏高「おい……何だよこれ……!」

 

安堵するタイガに対し、宏高は戦慄していた。

セゲルフレイムが着弾した場所を見ると、地面がみるみる溶け出していき、やがて陥没して巨大な穴が出来た。

 

タイガ『なんだと⁉︎』

 

驚愕するタイガに、再びキラーセゲルフレイムを放とうと背鰭を発光させるキラーセグメゲル。

 

宏高「タイガ!」

 

タイガが我に返った瞬間、2発目のキラーセゲルフレイムが放たれた。

タイガは光のバリアー『タイガウォール』を正面に展開してこれを防いだが、その瞬間異変が起こった。

毒炎を受け止めている光の壁が少しずつ溶解し、薄れていくのだ。

 

タイガ『嘘だろ⁉︎』

宏高「まさか、毒素まで強化されているのか⁉︎」

 

このままでは危険と判断し、タイガはバリアーを解いて素早く横に移動して回避した。

毒の炎を吐くのをやめたキラーセグメゲルは、鋭い牙で咬みつこうとタイガめがけて突進。これも避けられ、勢い余ってタイガの背後にあったビルの一角に齧り付き、そのまま噛み砕く。

するとキラーセグメゲルが咬んだ位置からだんだんビルが腐食していった。

 

タイガ『牙にも猛毒かよ⁉︎』

宏高「こいつは……ヤバい‼︎」

 

 

続く。




今回はここまでとなります!
ビルや光のバリアーさえも溶かしてしまう程の強力な毒を持つキラーセグメゲル。
どうする宏高⁉︎トライスクワッド⁉︎


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