ウルトラマンタイガ 〜NEW BUDDY, NEW RAINBOW!〜 作:門矢零
YouTubeでスクスタのMV鬼リピしまくってます笑
今回はバトルパートのみとなります。
それではどうぞ!
怪獣・キラーセグメゲルに応戦するタイガだったが、強烈な毒を含む攻撃を前に防戦一方になっていた。
そんな中、タイタスが提案する。
タイタス『確かあの怪獣には、召喚士のセゲル星人がいるはずだ』
タイガ『そうか!セゲル星人は体内に毒の抗体を持ってる!そいつを抑えれば……』
セグメゲルは自分達が生存可能な惑星を次々と侵略するセゲル星人によって召喚・使役される怪獣だ。
タイタスは過去にセグメゲルと交戦した時、不覚にも毒を浴びてしまったが、召喚士であるセゲル星人の女性、葵が自らを犠牲にして抗体を提供した事で事なきを得ている。だが……
宏高「……待った」
タイガ『え?』
宏高「あいつはヒディアスが強化した上で呼び出したんだろ?だからあの個体にはセゲル星人は関与していない……」
フーマ『って事はよ……』
霧崎「ご明察。キラーセグメゲルの毒に……抗体は存在しない」
怪獣を街に解き放った張本人、霧崎 幽はたこ焼きを片手に、パレットタウン大観覧車を背にして高みの見物と洒落込んでいた。
霧崎はたこ焼きにかかっているソースを爪楊枝に纏わせ、地面に一滴垂らしながら言った。
霧崎「たった一滴でも触れればその時点でアウト。それを差し引いて勝てたとしても、君達が味わうのは絶望だ。……プッハハハハハハ‼︎」
高笑いを上げると、無邪気な笑顔でたこ焼きを頬張るのだった。
打開策を見出せぬまま、戦況は悪化の一途を辿っていく。
キラーセグメゲルと距離を取り、高層ビルに一旦身を隠すタイガ。
フーマ『だったら俺か旦那に交代しろ!毒を喰らう前に片をつけてやる!』
宏高「待て‼︎」
フーマ『何でだよ!』
宏高「セグメゲルは体液にも毒が含まれてる。もしヒディアスがそこへ更に細工を施しているとしたら……」
タイガ『それってどんな……?』
宏高「撃破した瞬間、毒が街中に飛散するとか……」
もしそうだとしたらこの街が、街の人々が危険な目に晒される。
考えるだけで背筋が寒くなる。
フーマ『そいつは考え過ぎだぜ!』
タイタス『いや、ヒディアスならやりかねん!』
以前セグメゲルと戦った時、尻尾を切り落とした際に浴びた返り血も毒だった事を思い出し、タイタスも宏高に同調する。
(あの毒炎を1発でも喰らえばアウト……この場で撃破したら毒が飛び散る可能性が……そうなればエマさんも果林さんも……どうしたらいい……考えろ、考えろ………ハッ!)
宏高は何かを思いついた。
宏高「一か八かやるしかないな!」
タイガ『なに⁉︎』
宏高「順を追って話すから3人とも聞いてくれ……あいつを、宇宙の果てまで運び去って倒す!」
フーマ『は?』
タイタス『聞こうか』
宏高はまずタイガに訊ねる。
宏高「タイガ、お前は確か光線が得意だったよな?」
タイガ『え?あ、ああ!』
宏高「だったら出来るだろ?あの技!」
それから少しの時間が流れた後、ビルの影からタイガが飛び出し、キラーセグメゲルと向き合った。
キラーセグメゲルはタイガを見るや否や背鰭を紫に点滅させながらパワーを溜め、キラーセゲルフレイムの発射体勢に入る。
宏高「今だ!」
タイガは両腕を十字に組み、右手の甲のタイガスパークを向けた。
タイガ『プッシュリターン光線!』
直後、右腕のタイガスパーク中心部のクリスタルから半球状のバリアーが放たれ、それとほぼ同時にキラーセグメゲルの口から放たれたキラーセゲルフレイムを受け止めた。
タイガ『このまま押し返す!』
宏高「行っけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ‼︎」
半球状のバリアーは前方に押し出されていき、毒炎を吐き続けるキラーセグメゲルと徐々に距離を詰めていく。
そしてバリアーとキラーセグメゲルの顔の距離はゼロになり、キラーセグメゲルはバリアーに止められていた自分の毒をその身に浴びた。
「キィヤァァァアアアアオオッ⁉︎」
宏高「よし!」
悶え苦しむキラーセグメゲル。
あれだけ強い猛毒なら、自分自身が浴びても無事では済まないだろうと宏高は睨んだのだ。
作戦の第一段階の成功を見届けた宏高は、タイガスパークのレバーをスライドさせる。
《カモン!》
そして腰のタイガホルダーから左手でフーマキーホルダーを取り外し、タイガスパークを装着した右手で握り直すと、大きく全身を捻り、天高く右腕を突き上げながら叫んだ。
宏高「風の覇者!フーマ!」
フーマ『はあああああっ!ふん!』
宏高「バディー……ゴー!」
《ウルトラマンフーマ!》
フーマ『────セイヤッ!』
タイガと入れ替わり、青い竜巻と共にフーマが現れた。
フーマ『こっからが勝負だぜ!』
キラーセグメゲルは荒れ狂いながらキラーフレイムボルテクスを連発するが、フーマは自慢の神速でその全てを避けていき、徐々にキラーセグメゲルと距離を詰めていく。
フーマ『ほらよっ!』
フーマは小さな手裏剣状の光弾『光波手裏剣』を放ってキラーセグメゲルを牽制。
光の手裏剣はキラーセグメゲルの口内に入って爆発した。
「キィヤァァァアアアアオオッ⁉︎」
思わぬダメージに大きく怯んで隙を見せたキラーセグメゲルの真後ろに回り込んだフーマ。
フーマ『後は頼むぜ旦那!』
タイタス『うむ!』
そう言うとフーマの姿は青い粒子と共に消え、タイタスと入れ替わった。
(BGM:ウルトラマンタイタス)
タイタスはキラーセグメゲルを掴むと、その身を高々と頭上に持ち上げながら、空高く飛び立った。
タイタス『ぬぅぅぅぅぅぅ!はあっ!』
エマと果林が空を見上げる中、タイタスと彼に持ち上げられたキラーセグメゲルの姿はみるみる小さくなっていき、やがて見えなくなった。
タイタス『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎』
胸のスターシンボルを赤に点滅させながら、タイタスはぐんぐん上昇し、宇宙空間に飛び出した。
タイタス『てぇやっ!』
そしてキラーセグメゲルを前方に放り投げると、タイガに交代した。
タイガ『最後の仕上げと行くぜ!』
《カモン!》
宏高はタイガスパークのレバーを操作し、左腕を掲げてプラズマゼロレットを出現させる。
後部のボタンを押して中央のクリスタルと一対のブレードを展開し、クリスタルの裏にある発光部にタイガスパークをかざした後、下部の赤いスイッチを長押しした。
《プラズマゼロレット、コネクトオン!》
ウルトラマンゼロの幻影と融合したタイガは両腕を胸の前で構えてから交差させてエネルギーをチャージし、最後に両腕を開いて撃つ必殺技『タイガダイナマイトシュート』を放つ。
タイガ『タイガダイナマイトシュート‼︎』
タイガの全身から放たれた虹色の光線は浮遊するキラーセグメゲルに直撃。
「キィヤァァァアアアアオオッ⁉︎」
弱々しい悲鳴を上げながら、毒炎怪獣は宇宙の真ん中で爆発した。
この時タイガは気づいていなかったが、爆発の中からピンポン玉くらいの小さな緑色の光が現れ、流星の如く地球に落下していった。
霧崎「僕の仕組んだカラクリを見破るとはねぇ……虹野宏高、油断ならない……」
霧崎は自分の足元に落ちてきた緑色の光の正体──セグメゲルの顔をあしらった指輪を拾いながら言った。
ダメージの影響か、指輪からは煙が吹き出している。
(だが、それも面白い……)
特に悔しがる素振りも見せず、空を見上げながら不気味な笑みを浮かべるのだった。
続く。
次回いよいよエマかりの尊さ全開、感動のラストです。
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