ウルトラマンタイガ 〜NEW BUDDY, NEW RAINBOW!〜   作:門矢零

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ようやく書けました……(-。-;

なんとかしてかつてのペースに戻していかなくては……

それではどうぞ。


怪しすぎる隣人#2

同好会の活動を終えて帰ろうとしていたところ、何者かに襲われていた伊刈アツシという青年を助けた宏高と菜々。

とりあえず話を聞くために彼の家に向かうことになったのだが、その中で菜々はある違和感を抱いていた。

 

(あれ…?この道って……)

 

宏高「どうしたの?」

菜々「えっ?あ、はい…この通り、私が登下校でよく通ってる道なんですが……」

宏高「そうなんだ……」

 

そうこう話している内に辿り着いたのは1つの高級マンション。

アツシは宏高と菜々を案内しながら、ある一室を指して言った。

 

アツシ「ここが自分の家です」

菜々「ここって……」

宏高「?」

菜々「私の家の隣じゃないですか⁉︎」

宏高「えっ⁉︎」

 

 

 

偶然出会った青年が自分の家のお隣さんだったという事に驚きながらも菜々と宏高はテーブルを挟んでアツシから先程の騒動について事情を聞くことにした。

 

菜々「では改めまして、虹ヶ咲学園生徒会長の中川菜々です」

宏高「スクールアイドル同好会部長の虹野宏高です」

アツシ「スクールアイドル同好会⁉︎ということは、せつ菜ちゃんを知っていますよね⁉︎」

宏高「はい、それはもちろん……(この人、せつ菜の熱狂的なファンか…?)」

 

スクールアイドル同好会と聞いた途端に嬉しそうな反応を見せるアツシと、それに少したじろぎながら答える宏高。

 

アツシ「せつ菜ちゃんのパフォーマンスを見てからホント夢中になりまして!もうせつ菜ちゃんしか勝たんですよ‼︎」

宏高「そ、それはどうも……」

 

宏高が菜々の方をチラッと見ると、

 

(な、なんでこっちを見るんですか…っ⁉︎私がせつ菜だって気づかれちゃったらどうするんです…っ)

 

普段通り平静を装ってはいるものの、内心かなり動揺している様子だった。

 

菜々「あなたがせつ菜さんのファンだということはよく分かりました。それよりも、先程は学園の前で一体何があったのですか?」

アツシ「はい…あ、でも…これから話す事は、お二人だけの秘密にしていただけるとありがたいのですが……」

宏高「それはどういう事です?」

アツシ「何故なら……自分は宇宙人だからです」

 

 

 

……………はい?

 

 

 

いきなり何を言い出すのかと思えば、まさかの『私は宇宙人』発言。

 

菜々「あ、あの…正直よく意味が……」

アツシ「では証拠をお目に掛けましょう」

 

そう言うとアツシは粒子状の光に包まれながら、徐々に真の姿を現し始めた。

 

菜々「なっ……」

宏高「その耳…あんたまさか⁉︎」

 

宏高には一目で分かったその正体は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イカルス星人だった。

 

イカルス「自分の本名は、空間を操れる宇宙人達が集う『異次元同盟』の“元”構成員、イカルス星人のサーティスです」

 

サーティスは自己紹介を終えると再び人間の姿に変身し、事の顛末を語り出した。

 

アツシ「今月の頭くらいに、侵略の下準備の為にボスの命令でこの地球にやってきたんです。それからこの星に留まり街中を見て回っている中で、偶然出会っちゃったんですよ。『優木せつ菜』ちゃんに!その時たまたまライブをやってまして、あの時の感動ときたら……」

 

熱弁するアツシに唖然としながらも、宏高は訊ねる。

 

宏高「それって、どこでやってたか覚えていますか?」

アツシ「ダイバーシティって所でしたね〜」

 

(歩夢と一緒に見た時だ……!)

 

宏高が初めてスクールアイドルを知り、せつ菜のライブに魅了されたあの日、アツシもあの場に居たのだ。

 

アツシ「それ以来見事に彼女に夢中になった自分は、侵略の事なんてすっかり忘れて推し活にのめり込んで行きました」

菜々「あの、ちょっと待ってください……それが今回の騒ぎとどういう関係があるんです?」

 

ここまでの話を聞いて浮かんだ疑問を口にする菜々。

 

アツシ「痺れを切らした異次元同盟が自分を始末する為に暗殺者を送り込んで来たんですよ。口封じの為に……さっき運悪くそいつに出会して、襲われかけました」

宏高「そうか……いつまで経っても動きがないから、裏切り者と決めつけられてしまった訳だ」

タイガ『それ完全に自業自得だろ?』

菜々「成程、そういう事ですか……でしたら、しばらくは不要不急の外出を控えた方がいいですね」

 

驚きながらも納得した宏高と菜々。

 

アツシ「信じてくれるんですか?」

菜々「最近は何かと信じられない事ばかり起きてますからね。それにあなたは悪い人ではないと感じましたから……よろしければ是非また、ゆっくりお話を聞かせてください」

宏高「俺もせつ菜さんの歌が好きですし、ひたむきに応援してくれる人が居るとなれば彼女もすごく喜ぶと思います」

アツシ「ありがとうございます!」

 

そして宏高と菜々はアツシの家を出て、それぞれの家に帰って行く。

と言っても菜々はすぐ隣だが。

2人は扉の前で軽く談話する。

 

菜々「宏高さんはどう思います?あの人のこと」

宏高「イカルス星人だったのと、せつ菜の大ファンだっていう事には俺も驚いたけど、出来ることなら助けてあげたい……かな」

 

全ての宇宙人が悪だとは限らない。

かつて愛と心を通わせた、あのバルタン星人のような者もいるのだから。

 

宏高「お隣さんなんだし、力になってあげようよ。俺も協力するからさ。もし何か困ったら連絡して?」

菜々「そうですね。では宏高さん、おやすみなさい」

宏高「おやすみ、菜々」

 

 

────────────────────

 

 

翌朝のとある廃屋。

 

その部屋の中にポツンと置かれているロッキングチェアに、霧崎 幽は座っていた。

そこに近づく一つの影。

 

???『待たせてしまったかな?』

霧崎「……いいえ」

 

霧崎は椅子から立ち上がりながら返事を返す。

 

???『一応自己紹介しておこう。異次元同盟に属する暗殺者、ギギ・アサシンだ。君が依頼人の霧崎 幽だな?』

霧崎「噂は聞いていますよ。凄腕な上に容赦無いとね」

ギギ『褒め言葉として受け取っておこう。話によれば、標的はかつて我が同胞を二度も葬ったウルトラの一族だと言うではないか』

霧崎「なるべく追い込んだ上で、確実に仕留めて頂きたい」

 

霧崎からギギ・アサシンへの依頼───それは自身の障害であるウルトラマンタイガ達トライスクワッドの抹殺だった。

 

ギギ『心得た。ではこれで契約は成立だな……と言いたいところだが、腹を割って話そうという気は無いのか君は?まるで礼儀がなっていない』

霧崎「フッ……流石は一流の暗殺者。すぐ気付いたのは君くらいだよ」

 

霧崎は笑みを浮かべながらそう言うと、被っていたフードを脱ぎ、目を紫色に光らせ、ドス黒いオーラと共に真の姿──ダークキラーヒディアスへと姿を変えた。

 

ギギ『なんと…!あのトレギアの後継者だったのか!』

ヒディアス「それは肩書きだよ。僕にはちゃんとヒディアスという名前があるんだけどね」

ギギ『おぉ…我がボス、エンドラ様も一度お目にかかりたいとおっしゃっていたのでな……これは失礼した』

ヒディアス「それはどうも」

ギギ『ではそう遠くない内に吉報をお届けしよう』

 

ギギ・アサシンは立ち去ろうとしたが、ふと何かを思い出し再び振り返ってヒディアスに訊ねる。

 

ギギ『それともう一つ、私は今ボスから裏切り者を始末する命を受けて行動している。そちらと並行して行ってもよろしいか?』

ヒディアス「構わないよ。一思いに楽にしてやるといい」

 

かくして、悪魔の影が動き出した。

 

 

続く。




キャラ紹介

イカルス星人サーティス

異次元同盟に所属していたイカルス星人の同族。
ボスであるイカルス星人エンドラの命により斥候として宏高達の地球にやってきたが、偶然優木せつ菜のライブを目撃。それ以降彼女に夢中になり、ファン活動にのめり込んで任務を放棄してしまう。
その為に裏切り者のレッテルを貼られ、新たに送り込まれたギギ・アサシンに命を狙われることになる。


三面異次元人ギギ・アサシン

異次元同盟に所属し、イカルス星人サーティスを抹殺する為に派遣された暗殺者のギギ。
戦闘能力が高く、縮小光線銃と同型のライフル、近接武器のシグルブレイドを装備しており、格闘戦にも優れている。
エンドラの命令でサーティス、そして霧崎(ヒディアス)の依頼でトライスクワッドを狙う。


自身のファンを公言するイカルス星人との出会いに戸惑うせつ菜。
隣に住む菜々がせつ菜である事を知らないサーティス(アツシ)。
そんな2人に迫るギギ・アサシンの魔の手!
その時宏高は⁉︎


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