ウルトラマンタイガ 〜NEW BUDDY, NEW RAINBOW!〜 作:門矢零
ストーリーは基本的にアニメ準拠で、たまにオリジナルエピソードを挟みながら展開していきます。
会場となっているのは、ダイバーシティ東京プラザ2Fフェスティバル広場。
そこには、ゆっくりと階段を下りてポジションに着こうとする、赤いアイドル衣装に身を包んだ美少女がいた。
彼女の名は『優木せつ菜』。
彼女がゆっくりと近づく度に歓声が大きくなる事から、彼女の人気の高さが伺える。
しかし一方で、こんな声も聞こえた。
観客1「あれ、せつ菜ちゃん1人?」
観客2「新しいグループのお披露目だったよね?」
まるで当初の予定と違う、というような意見。事実その通りなのだろう。
ステージに立つせつ菜の拳に自然と力が入る。そして彼女は気持ちを切り替え、歌い始めた。
(♪:CHASE!)
炎が吹き上がるステージでせつ菜は歌い、踊り、観客を魅了するパフォーマンスを見せる。
アニメのオープニングをイメージしたかのような疾走感溢れるこの曲は、見ている観客の多くを虜にしていく。
勿論、それは今来たばかりの宏高、歩夢の2人とて例外ではない。
そうしてる内にせつ菜のライブはラストスパートに入り、その時点で宏高は完全にせつ菜のパフォーマンスに釘付けになっていた。
時はあっという間に過ぎてゆく。
ライブは終わりを迎え、歌い終えたせつ菜は肩を上下させ、観客から声援や拍手を貰う中で深くお辞儀。
頭を下げる中、頬を伝っていく一筋の汗。そしてお辞儀を解き、観客に背を向けて静かに退場していく。
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宏高と歩夢はせつ菜のライブに衝撃を受けていた。
興奮が冷めず、余韻から抜け出せない。
特に宏高は、自分の胸が猛烈に熱くなるような感覚に包まれていた。
それでも何とか最初に口を開いて感想を述べる。
宏高「すげぇ……」
歩夢「うん……」
宏高「だよね⁉︎凄かったよね⁉︎」
同意した歩夢の両手を宏高は両手で握る。
歩夢「う、うん……」
歩夢が頷けば、彼は両手を強く握りながら無邪気な笑顔で熱弁していく。
宏高「とてもカッコ良かったし、可愛かった‼︎スゴすぎるよ!あんな子がいるんだね!上手く言い表せないけど、すっごく最高な気分だ‼︎」
しかし対する歩夢は困惑気味の引きつった笑顔を浮かべ、終始押されっぱなしだった。
そして歩夢が口を開く。
歩夢「い、痛いよ…宏くん…」
宏高「あっ…ご、ごめん。つい…」
無意識に歩夢の両手を握る力を強めてしまっていたことに気付いた宏高は、我に返って彼女の手を離し、一言詫びた。
宏高「なんて子なんだろう?あっ、ポスター‼︎」
近くに設置されていた優木せつ菜に関連する看板を見つけると、そちらに寄っていく。
ポスターにはせつ菜の他に4人の少女が写っており、何より上に『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』と書かれていた。
宏高「これか!虹ヶ咲学園…スクールアイドル同好会……え?」
そこまで言って、宏高は奇妙な既視感を抱いた。
この学校の名前を、俺は知っている…
いや、知っているも何も自分達が通う高校の名前ではないか。
宏高「虹ヶ咲って……」
それに気付いた時、宏高と歩夢は顔を見合わせ、声を揃えて叫んだ。
宏高&歩夢「ウチの高校だぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
これは、夢を追いかける9人の少女と1人の少年、そして光の使者たちの奇跡の物語である。
続く。
プロローグはこれにて終了です!
キャラ紹介
虹野 宏高(にじの ひろたか)
学年 2年生
誕生日 7月6日
主人公。普通科に所属。歩夢の幼馴染で、特撮とアニメが好き。趣味は音楽鑑賞。
虹野は「虹ヶ咲」の虹、宏高の「宏」はタイガの主人公、工藤ヒロユキから取っています。そして高坂穂乃果、高海千歌、高咲侑と、アニメの歴代主人公の名前に入っている「高」の字を入れました。
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