ウルトラマンタイガ 〜NEW BUDDY, NEW RAINBOW!〜   作:門矢零

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またこんなに遅くなってしまいました(~_~;)

早くこの悪循環から抜け出さなくては……




怪しすぎる隣人#3

これはせつ菜の夢の中……

 

せつ菜「…あれっ、この部屋って…」

 

不思議なことにどこか見覚えのある部屋に居る夢を見た。

…それも部屋着の格好で。

 

せつ菜「ここは少なくとも私の部屋ではないようですね…では一体どこなのでしょうか…?」

 

そう思い、夢の中で立ち上がろうとしたその時…

 

???「せつ菜おまたせ〜、お風呂上がったよ〜」

 

ドア越しに聞こえてきたのは…知り合って間もない、あの人の声だった。

 

せつ菜「ア、アツシさん…っ⁉︎///」

 

戸惑っている間にもドアは開き…

 

アツシ「さっぱりした〜……ん?なにしてんの?」

せつ菜「…え、い…いえ、何もっ!///」

アツシ「……何か隠してるでしょ?」

せつ菜「…そんな事は…」

アツシ「嘘だね」

 

アツシはせつ菜を壁際に追いやり、右手で壁ドンした。

 

アツシ「当ててあげようか。自分はどうしてここに居るんだろう、と疑問に思ってる…違う?」

せつ菜「…そ、そうです…///」

 

アツシはせつ菜を引き寄せると、背後に回り込んで後ろから抱きしめた。

 

せつ菜「…あっ…!」

アツシ「ヤダなぁ……だって俺達、付き合ってて一緒に住んでるじゃん」

せつ菜「…ええっ⁉︎///」

 

さらにアツシはせつ菜を抱いたまま彼女の頭を撫で始めた。

 

せつ菜(こ、これは…夢なんですよね…っ⁈)

 

するとせつ菜は、突然頭部に違和感を感じた。

触れている手の感触は、明らかに人間のものではなかった。

 

せつ菜「…へっ…?」

 

後ろを振り向いたせつ菜の視界に入ったのは……

 

アツシではなく、イカルス星人だった。

 

せつ菜の悲鳴が部屋中に響き渡った。

 

 

────────────────────

 

 

そして朝……

 

せつ菜「……んんっ……はっ!!!!」

 

目覚めの悪い夢と共に、せつ菜はベッドの上で勢いよく起き上がった。

周囲を見回すと、そこはもちろん自分の部屋だった。

 

せつ菜「…な、何であんな夢を…っ///…うぅ〜…支度、しなきゃ…」

 

雑念を振り払うかのようにせつ菜は支度を始め、

 

菜々「いってきます」

 

玄関を出て、隣の部屋の扉を一瞥してから歩き出した。

 

 

────────────────────

 

 

そして放課後。

 

今日は部活動が休みで、生徒会の仕事もスムーズに進み、その日の分の仕事は完了した。

久しぶりにゆっくり休もうと思い、まっすぐ家に帰っている途中、通りかかった公園のベンチに座っている一人の人物を見つけ、声をかけた。

 

菜々「アツシさん」

アツシ「あ……菜々さん」

 

アツシが振り向いて軽く会釈をした後、菜々はアツシの隣に座った。

 

菜々「出歩いて大丈夫なんですか?また襲われたりしたら……」

アツシ「バイトがありますからね…それに人が多い所なら、奴は襲って来ませんよ」

 

アツシは近くのコンビニでアルバイトをしており、その帰り道だったのだ。

 

菜々「随分慣れているんですね。地球(ここ)での暮らしに」

アツシ「いえ、全然ですよ…でもこのまま、ずっとこの地球(ほし)で平凡に暮らしていけたら、それも悪くないなって」

 

彼はすっかり今の生活を気に入っていた。その心の中に、最初の頃の侵略の意志は微塵も残っていなかった。

 

アツシ「なんか不思議なんですよね…こんなに前向きでいられるのは……これもせつ菜ちゃんのおかげでしょうかね?」

菜々「ふふっ、何ですかそれ?」

 

思わず笑ってしまう菜々。

 

アツシ「せつ菜ちゃんの歌を聴いてから、自分の中で何かが変わったような感じで……何でも出来そうだって思える……それだけスゴいんですよ」

菜々「…いえ、そんな……///」

アツシ「…?」

菜々「…あっ、な、なんでもないですっ!」

 

率直な褒め言葉に思わず反応してしまい、菜々は慌てて誤魔化した。

 

 

『そんなモノに現を抜かしていたとはな』

 

 

背後から聞こえた声にアツシと菜々が振り向くと、そこにはギギ・アサシンが立っていた。

 

アツシ「あっ…!」

菜々「……っ!」

 

ギギ『反逆者は生かしておかぬのが異次元同盟の掟。そしてそれを始末するのが暗殺者(アサシン)としての私の役目。覚悟は良いな?』

 

ギギ・アサシンはライフルの銃口を2人に向けた。

 

 

────────────────────

 

 

その頃、宏高は歩夢と2人でバスを降り、家に帰る途中だった。

すると突然、宏高のスマホから通知音が鳴った。

 

宏高「ん?」

 

確認するとそれはせつ菜からのメッセージだったのだが、その内容はアニメキャラが『HELP!』と助けを求めているスタンプのみだった。

 

宏高「?」

 

その意味が分からずに目を細めながら画面を見つめる宏高に、スマホを覗き込みながらタイガ達が言った。

 

フーマ『なんかヤバそうじゃねぇか?』

タイタス『もしやこれは……』

タイガ『せつ菜からのSOSだ!』

宏高「…え?(まさか、アツシさんと一緒なのか⁉︎)」

 

このままではせつ菜が危ない。

 

歩夢「宏くん…どうしたの?」

宏高「ごめん…学園に忘れ物しちゃったみたい……先に帰ってて!」

歩夢「あっ、宏くん!………もう…」

 

 

 

上手いことを言って動いたのは良いが、宏高はそこで大きな問題に気付いた。

 

(そもそもどこだよ⁉︎)

 

場所が分からなければ助けに行きようがない。

宏高がまごついていると、

 

フーマ『宏高、ちょっとした手品を見せてやるぜ。俺を握りな』

宏高「握るって……あ、そっか」

 

左手で腰のタイガホルダーからフーマキーホルダーを取り外す宏高。

それを頭の方に持っていき、意識を集中させると、宏高の脳内に不思議なビジョンが浮かんできた。

 

(これは……街中の景色か…?)

 

そして見つけた。公園で宇宙人に襲われそうになっている男女2人組の姿を。

 

宏高「…居た!」

フーマ『どうよ、俺の『超振動探知(ウルトラソナー)』は?さぁ、このままかっとばすぜ!』

宏高「ああ!」

 

宏高は全速力で走り出した。

 

 

続く。




走れ宏高!

この小説のオリジナル要素として、宏高は変身していない状態でタイガ達のキーホルダーを握ると、そのウルトラマンに応じた能力の一部を行使することが出来ます(例えばフーマを持てば足が速くなる、タイタスなら怪力を発揮など)。


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