ウルトラマンタイガ 〜NEW BUDDY, NEW RAINBOW!〜   作:門矢零

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お待たせしすぎて本当に申し訳ございません。
ようやく書けました。

そして今日からついに『ウルトラマントリガー エピソードZ』が公開ですね。
自分はウルトラサブスクの方で観ます。

それではどうぞ。


怪しすぎる隣人#4

ギギ『踊れ踊れ!ハッハッハッハッハ!』

 

ギギ・アサシンは後退りしながら逃げる菜々とアツシに向けて威嚇射撃をする。

菜々とアツシは滑り台の蔭に隠れた。

 

アツシ「流石にもうおしまいか……」

菜々「まだ終わってませんよ!」

 

半ば諦め気味のアツシを励ます菜々。

 

ギギ『勇敢だな、お嬢さん。だが私は無益な殺生をしない主義でな。今ここで大人しくそいつを差し出せば、君だけでも見逃してあげよう。いかがかな?』

 

それに対し菜々は、

 

菜々「お断りします!」

 

きっぱり断った。

 

ギギ『そうか、残念だ……しかし解せんな。そいつも宇宙人なのだぞ?なぜそこまで肩を持つ?』

アツシ「そうだよ、自分なんかのために何でそこまで…」

菜々「なぜって…それは……」

 

アツシを庇うように立つ菜々は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

眼鏡と髪留めを外し、彼に向き合って叫んだ。

 

菜々「私が………()()()()()だからですっ‼︎」

アツシ「っ……⁉︎」

 

突然の事にアツシは言葉が出なかった。

まさか自身が推してやまない少女の正体が、虹ヶ咲学園の生徒会長だったとは。

そんな彼女が、自分のすぐ身近にいようとは。

 

 

 

それと時を同じくして、宏高がせつ菜達の居る公園に辿り着いた。

 

宏高「はぁっ、はぁっ、ここか……」

 

物陰から状況を確認すると、驚きのあまり目を見開いた。

星人達の前で、せつ菜が変装を解いていたのだ。

 

宏高「せつ…菜…?」

タイガ『あいつまさか、自分の正体を…!』

 

だが今はそれどころではない。

 

宏高「いや、そんな事より早く2人を…」

タイガ『待て宏高、ここは俺が行く。ちょっと体借りるぜ!』

宏高「えっ?うあっ!」

 

宏高の体を、何かが入り込んだような感覚が襲った。

 

宏高「なっ、なんだ…?」

 

宏高の意思に反して腕が勝手に動き、右腕のタイガスパークを起動させる。

 

《カモン!》

 

そして左手で腰のタイガホルダーからタイガキーホルダーを取り外し、右手に持ち替える。

すると宏高の体が赤い光に包まれ、ウルトラマンタイガの姿に変わった。

 

《ウルトラマンタイガ!》

 

しかし巨大化はせず、人間大サイズのままで。

 

宏高「え、何これ……。タイガ、こんな事も出来たのか?」

タイガ『いや、俺も初めてやってみたんだが、どうやら上手くいったようだな』

宏高「まぐれ(わざ)かよ…」

タイガ『でもこの姿はあまり長く保てない。せいぜい1分くらいだ』

宏高「その間にギギをせつ菜から引き離す!」

タイガ『行くぞ!』

 

 

 

アツシ「な…菜々さんが……せつ菜ちゃん…?」

せつ菜「隠しててすみません……でもこれが、本当の私なんです…」

 

頭を下げてアツシに謝るせつ菜と、あまりの衝撃に未だ開いた口が塞がらないアツシ。

だが……

 

ギギ『茶番は終わったか?』

 

冷徹な発言によって、目の前の無情な現実に引き戻される。

 

ギギ『では、さらばだ』

せつ菜「……っ!」

 

せつ菜が目を閉じる中、ギギ・アサシンがライフルの引き金に指をかけ、いざその銃口が火を吹こうとしたその時───

 

 

 

『やらせるかよ‼︎』

 

 

 

ギギ『⁉︎』

 

どこからともなく飛び出してきた等身大タイガが、ギギ・アサシンの胴体に飛び蹴りを喰らわせた。

 

ギギ『ぐおっ⁉︎』

 

突然の不意打ちに勢いよく後方に吹き飛ばされるギギ・アサシン。

せつ菜がおそるおそる目を開けると、目の前にタイガが降り立った。

 

せつ菜「タイガさん……!」

 

間一髪のところで現れたヒーローの姿に、せつ菜は目を輝かせる。

 

ギギ『おのれぇ……むっ、貴様…ウルトラマンか!まさかターゲットが自らやって来るとは……これぞ一石二鳥!』

タイガ『標的には俺たちも入ってたって訳か』

 

ギギの発言に全てを察したタイガは、身構えながら言った。

 

ギギ『悪いがとことん追い詰めるように言われているのでな、覚悟してもらおう!』

 

ギギ・アサシンは再びライフルを構え、今度はタイガめがけて発砲。

タイガは『タイガウォール』を展開して銃弾を防ぐと、せつ菜とアツシの方を向いて左腕を振り、ここから逃げるよう促す。

 

せつ菜「行きましょう!」

アツシ「は、はい!」

 

2人が離れていくと、タイガはライフルを避けながらギギ・アサシンに向かっていき、抑え込む。

 

ギギ『ぬおっ⁉︎こいつ!』

タイガ『場所を変えようぜ!シュアッ!』

 

タイガはギギ・アサシンを抱えながら空に向かって飛び上がった。

しかしギギ・アサシンは空中でタイガを引き剥がそうと抵抗する。

 

ギギ『離せ無礼者!』

タイガ『グアッ!』

 

ギギ・アサシンはタイガを蹴り飛ばし自由の身になると、その場で巨大化。

 

タイガ『こっちも行くぜ!』

 

対するタイガも巨大化し、街中に降り立つ。

戦いの火蓋は切って落とされた。

 

ギギ『ここからが本番だ。行くぞ!』

 

まずはギギ・アサシンがライフルを発射し、先制。

タイガは最小限の動きでこれを躱し、『スワローバレット』で反撃する。

互いに避けては撃ち返す、市街地で繰り広げられる銃撃戦。

 

しかし、少しずつ流れが変わり始める。

ギギ・アサシンは右手のライフルから銃弾を撃っているが、これに対してタイガはその都度腕を十字に組んで光弾を放っているため、回避から反撃に移るまでに僅かな隙がある。

その隙をギギ・アサシンは見逃さなかった。

 

ギギ『遅い!』

 

ギギ・アサシンの撃った銃弾がタイガの頭擦れ擦れを横切り、タイガは驚いて体勢を崩す。

 

タイガ『うおっ⁉︎』

ギギ『隙だらけだぞ!』

 

背を向けてしまったタイガに、ギギ・アサシンのライフルが直撃した。

 

タイガ『グアアッ!』

宏高「痛ってぇ!」

ギギ『脆いぞ!』

 

さらに1発、2発とタイガの背中にライフルを撃ち込むギギ・アサシン。

宏高の背中にも針で刺されたような激痛が襲い掛かる。

 

タイガ『ガアッ…ウアアアッ…!』

 

苦悶しながら、膝を突くタイガ。

 

タイガ『クッ…シュアッ!』

 

そこから立膝のままギギ・アサシンに振り向き、上空に飛び上がって銃弾を回避。

 

ギギ『何⁉︎』

 

ギギ・アサシンは再びタイガめがけてライフルを撃つが、タイガはムーンサルトスピンを繰り返して華麗に避けていく。

 

タイガ『やってくれるな…こっちも鋭いのかましてやるぜ!』

 

《カモン!》

 

宏高はタイガスパークのレバーを操作し、左腕を掲げてプラズマゼロレットを出現させる。

後部のボタンを押して中央のクリスタルと一対のブレードを展開し、クリスタルの裏にある発光部にタイガスパークをかざした後、下部の赤いスイッチを1回押した。

 

《プラズマゼロレット、コネクトオン!》

 

ウルトラマンゼロの幻影が一瞬重なった後、空中でタイガは左腕を横に伸ばしてエネルギーをチャージしてから左の腰に、右腕を水平に曲げて胸の前に持ってくる。

その体勢で額のビームランプから青色の稲妻を帯びた細い光線を放つ。

 

タイガ『タイガエメリウムブラスター!』

ギギ『なんの!ならばこちらも!』

 

ギギ・アサシンはそれに対抗し、目から緑色の光線『グラビトンビーム』を放つ。

両者の間で2つの光線はぶつかり合い火花を散らすが、威力が互角なため消失し、その反動に2体はたじろぐ。

 

 

 

霧崎「そうだ……それでいい。派手にやってくれれば、それだけ僕の目当てに近づけるというものだからね……」

 

何やら意味深な事を呟きながら霧崎 幽はタイガとギギ・アサシンの戦闘を見つめていた。

そして右手に持っていたチョコエッグを握り潰して粉々にすると、微笑みながら少しずつ食べ始めた。

 

 

 

タイガが地上に着地すると、タイタスが交代を申し出た。

 

タイタス『私が行こう。この自慢の筋肉を以て奴の飛び道具を封じ込む!』

 

《カモン!》

 

宏高はタイガスパークのレバーをスライドさせると、腰のタイガホルダーから左手でタイタスキーホルダーを取り外し、右手で握り直す。

 

宏高「力の賢者!タイタス!」

 

タイタス『うおおおおおっ!ふんっ!』

 

宏高は大きく全身を捻り、天高く右腕を突き上げながら叫んだ。

 

宏高「バディー……ゴー!」

 

《ウルトラマンタイタス!》

 

タイタス『────フンッ!』

 

タイガと入れ替わって現れたタイタスは、筋肉アピールをしてからプロレスラーのような構えを取った。

 

ギギ『(別のウルトラマンに変わった…?)フン、ややこしい事をやったって、驚くものか!』

 

ギギ・アサシンはゆっくり歩いて接近してくるタイタスにライフルを撃つ。

命中するもタイタスの胸筋に弾かれ、明後日の方向に飛んでいく。

2発目も同じく弾かれ、3発目も余裕でボディビルのポーズを取るタイタスの右肩によって弾かれた。

 

ギギ『何だそれは⁉︎』

 

ライフルが通用しないと分かるや否や、ギギ・アサシンは戸惑いの声を上げながらもライフルを腰のホルスターに納め、格闘戦に切り替える。

そこから取っ組み合いになるが、タイタスの怪力に圧倒され、投げ飛ばされるギギ・アサシン。

 

ギギ『ぐおおっ⁉︎』

タイタス『鍛え方がなってないな。私が適切なトレーニング方法を教えようか?』

ギギ『ぬぅ…余計なお世話だ!その星、粉々にしてくれる!』

タイタス『貴様…U40の勲章を愚弄するか!』

 

タイタスは右拳を黄緑色に光り輝かせ、ギギ・アサシンに向かっていく。

 

ギギ『おぉりゃぁぁぁ!』

 

タイタスの『ワイズマンズフィスト』とギギ・アサシンの正拳突きがぶつかり合い、辺り一帯は強い衝撃に包まれた。

 

 

続く。




微妙なところではありますが、長文になってきたのでここで区切ります。
次回でこのエピソードは完結予定です。


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